シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(留学生のためのアカデミック・ライティングⅠ 基礎編) | 2024 | 前期 | 金1 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 中野 玲子 | ナカノ レイコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-AD5-101L
履修条件・関連科目等
基本的な日本語の語彙や文法などの知識は既に習得している、中級レベル以上の留学生が対象になります。また、日本語の学術的文章の書き方を基礎から段階的に学びたいと思っている上級レベル以上の留学生も歓迎します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
大学院の留学生を対象とし、レポートや論文に必要な論理的な文章の書き方を学びます。
学期前半では、文型・語彙・表現等の基礎的項目を、文または文章単位で学習します。
学期後半には、500字程度のまとまった文章を書くことに慣れていきます。
また、学期を通して、読み手から評価されることを念頭に置きながら、書いた文章を自己評価するスキルや論理的に分かりやすい文章を書く方法を学び、練習を重ねていきます。
授業内では、グループワークやディスカッションも取り入れつつ、テキストの学習項目を応用して文章を書く練習をします。
科目目的
本講義での学習を通じて、後期に設置される「留学生のためのアカデミック・ライティングⅡ実践編」に向けた基礎的な知識を習得することを目的としています。
また、前期の基礎編、後期の実践編での学習を通じて、修士論文執筆に向けた基礎的な知識と技術を習得することを目的としています。
到達目標
1.論文やレポートなど学術的文章の特色を理解し、学んだ文型や表現を用いて書き方の基本を身につける。
2.アカデミックな表現を使って、まとまった文章(400~500字)を書くことに慣れる。
3.アカデミック・ライティングの観点から、自分の書いた文章を自己評価できるようになり、自分で修正もできるようになる。
4.学内の学習施設が利用できるようになる。
授業計画と内容
形式:全回 オンライン
第1回 ガイダンス、学術的文章とは/ 表記のしかた
第2回 文体
第3回 話し言葉から書き言葉へ
第4回 正しい構造の文
第5回 文のつながり
第6回 論文によく使われる表現
第7回 段落
第8回 要約文を書く(1)
第9回 要約文を書く(2)
第10回 説明文を書く(1)
第11回 説明文を書く(2)
第12回 意見文を書く(1)
第13回 意見文を書く(2)
第14回 論文の始まりと終わり
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業内に実施する小テストに向けて、講義の復習が求められます(毎回)。
・アカデミック・ライティングに関する参考文献を配布し、次回の講義までの予習として「読む課題」が出されます。(1~2回)
・テキスト内課題提出(前半2回)
・課題文(500字程度)とその書き直しの提出 3回ずつ
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 45 | 課題文3回×10%(提出された文章の出来栄え)を以下の項目から評価します。 ⑴期日を守って提出したか。(各4%) ⑵課題要件に沿った課題文章になっているか。(各2%) ⑶学習した項目を応用しているか。(各7%) ⑷自己評価を適切にし、書き直しができたか。(各2%) |
平常点 | 30 | 以下の3つの項目(各項目×10%)で評価します。 ⑴グループワークに積極的に参加し、クラスメイトのコメントや教師からの質問に対して積極的に答えていたか。 ⑵他人に配慮し、協力的で敬意を表す態度を示していたか。 ⑶授業に遅れず出席していたか。 |
その他 | 25 | 以下の2つの項目で評価します。 ⑴テキストの予習に関する毎回の小テスト(各15%) ⑵テキスト内課題(2回)を期日を守って提出したか。(10%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Webexやzoomのチャット機能やグーグルフォーム、グーグルドキュメント等を使った活動を取り入れます。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2015.10~現在 中央大学アカデミック・サポートセンター ライティング・ラボのスーパーバイザー
中央大学全学生を対象に、課外からアカデミック・ライティングの個人支援を担当しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ライティング・ラボで実施する個人セッションを通して、留学生が苦手としている項目に関して、知見を有しています。その知見を授業で生かし、留学生が苦手な点を克服でいるよう、授業設計をしています。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・友松悦子(2008)『小論文への12のステップ』スリーエーネットワーク
・レジュメ等の配布
【参考文献】
・二通信子 ほか(2009)『留学生と日本人学生のための レポート・論文表現ハンドブック』東京大学出版会
その他特記事項
・授業の性質上、受講者を15名以内に限定します。希望者が15名を超えた場合は担当者が選考を行い、次回の受講を勧めることもありますので予めご理解ください。
・他曜日に同じ講義がありますが、月曜日2限は対面形式、金曜日1限はオンライン形式で実施します。到達目標や授業概要・計画、評価方法など全て共通です。