シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理計測・実験心理 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 増田 知尋 | マスダ トモヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HI5-JN05
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
心理学研究における測定対象の種類、条件及び変数の設定方法、各種計測方法について概説する。
科目目的
現代社会が抱える複雑な課題には、集団での意思決定や個人の認知・知覚等の心理的な機能が関連している。このような人の知覚や感覚、態度などの特性を科学的に検証するためには、客観的なデータの測定と分析が不可欠である。しかしながら、"人"に関連するデータは、質量や化学的成分とは異なり、機械的なセンサーで直接測定できない。本講義では、このような人に関するデータを測定するために開発された測定方法及び実験方法の理論と具体的な実施方法について理解することを目的とする。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
・人の知覚や感覚、態度などの特性を科学的に検証するためのデータ測定の手法を理解し、実践することができるようになること。
・心理学における実験方法・計画について理解し、実験を実施できるようになること。
・実験データについて適切に分析し、実験計画と関連付けて考察ができるようになること。
授業計画と内容
1. イントロダクション 心理学における研究と測定の意義
2. 実験計画法
3. 独立変数と従属変数
4. 心理測定法の概観
5. 精神物理学的測定法:測定実施
6. 精神物理学的測定法:データの解析
7. 精神物理学的測定法:結果の解釈
8. セマンティック・ディファレンシャル法(SD法):測定実施
9. セマンティック・ディファレンシャル法(SD法):データの解析
10. セマンティック・ディファレンシャル法(SD法):結果の解釈
11. 態度尺度:測定実施
12. 態度尺度:データの解析
13. 態度尺度:結果の解釈
14. 総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業計画に従って配布資料と関連項目の予習に2時間程度、データの解析や関連文献の調査等を含む2時間の復習を行うこと。また、授業の最後に提示する課題に必ず取り込むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業中に実施予定の実験及び調査データに関して分析を行い、その結果について適切な考察ができるかどうかを評価します。 |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度、実験へ積極的に参加する態度)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考図書:市川伸一 『心理測定法への招待』 サイエンス社 1991年
テキストは使用しないが、必要に応じて資料を配付する。