シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国文学講義(1)A | 2024 | 前期 | 火2 | 文学部 | 千田 大介 | チダ ダイスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT3-E401
履修条件・関連科目等
履修条件は特に設けない。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国の伝統演劇と地域文化
本講義では、中国の伝統演劇と地域文化の特色、形成過程などを取り扱う。
中国では各地でさまざまな伝統演劇が行われている。それらは、いずれも歌を中心に舞台が進行するオペラ形式であり、視覚的表現は似かよっているものの、節回しや方言の使用といった違いによって分類され、北京の京劇、江南の崑曲、陝西の秦腔、四川の川劇を始め、全国で250種以上が知られている。
本講義では、まず中国の伝統演劇の表現上の特色となっている、役まわり、扮装、虚実の表現などについて、具体的な映像資料を交えて解説する。その上で、各地の代表的な伝統演劇を取り上げ、地域性に留意しつつ、特色・形成過程などを考察する。また、中国の伝統演劇の形成や流通には、食文化のそれと一定程度の類似性が見出せるので、対比的に取り上げたい。
科目目的
本講義の目的は、伝統演劇への検討を通じて、中国の伝統文化・地域文化とその特色への理解を深めることにある。
到達目標
本講義では以下の2点を到達目標とする。
(1)中国伝統演劇の表現的特色や形成過程を理解し、近世における中国通俗文学史を読み解くための基礎的な知識を獲得する。
(2)中国の文化が地域によって大きく異なることを理解し、地域文化の特色や形成過程、中央と地方との関係など、中国の文化・社会を考えるための視座を身につける。
授業計画と内容
1.導入、京劇のしくみ1
2.京劇のしくみ2
3.京劇のしくみ3
4.京劇の形成と北京料理
5.崑曲の特色
6.崑曲と蘇州
7.越劇と上海
8.陝西・山西と秦腔・梆子劇
9.陝西・山西の地域性
10.川劇の音楽と表現
11.清代四川と移民
12.粤劇と広東・香港
13.台湾の布袋戯と霹靂布袋戯
14.授業の総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 講義内容の理解度に基づく。 |
平常点 | 30 | 授業の出席・参加状況に基づく。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定せず、資料を配布する。参考文献については授業内で紹介する。
その他特記事項
中国語の資料を用いることもあるが、中国語未習者であっても履修に問題はない。