シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FLP演習C(スポーツ・健康科学) | 2024 | 通年 | 水5 | 学部間共通科目 | 小林 勉 | コバヤシ ツトム | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF4-F03S
履修条件・関連科目等
演習は全ての回に出席することを原則とします。演習は特定の研究テーマに関する発表およびその内容に基づくディスカッションによって構成されるため、受け身ではなく積極的に議論に参加することが求められます。また演習の成果として、年度末には受講者全員で報告書を作成するので、原稿執筆の作業が課せられることを承知しておいてください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】スポーツによる地域活性化の可能性に関する研究
Jリーグのホームタウンの事例にみられるように、スポーツによって地域が大きな盛り上がりを見せるなど、近年、「地域」と「スポーツ」が結び付けられて論じられることが多くなってきています。こうした捉えられ方はいつ頃から、どのような経緯の中でなされてきたのでしょうか。本授業ではそうした経緯について理解を深めながら、スポーツによる地域活性化の可能性について検討していきます。それと同時に、「スポーツの素晴らしさ」だけを焦点化するのではなく、地域活性化にスポーツを結びつけて考えようとする際の様々な課題についても検証します。
地域で展開されるスポーツの実情を踏まえながら、「地域とスポーツ」の関係について多角的な観点から検討できるようになることが、本授業の大きな目標です。
科目目的
この科目は、カリキュラム上のFLP科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生がスポーツに対する認識を深めるとともに、スポーツと通じた地域活性化に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
この授業で学生が達成すべき目標は次の通りです。
①「地域とスポーツ」をめぐる様々な問題の理解
②プレゼンテーションの基本的なスキルの習得
③「地域とスポーツ」に内在する諸問題に関する先行研究を踏まえた研究の実施
授業計画と内容
すべてゼミ形式で行います。演習AとBで習得した研究に関するスキルをもとに、以下に掲げるトピックについて検討していきます。
1. スポーツとナショナリズム
2. スポーツとメディア
3. スポーツとジェンダー
4. スポーツと障がい者
5. オリンピックをめぐる政治的思惑
6. オリンピックレガシー①:海外の場合
7. オリンピックレガシー②:日本の場合
8. IOCについて
9. NFについて
10. スポーツマンシップの起源
11. スポーツと貧困①:アフリカの事例から
12. スポーツと貧困②:中東地域の事例から
13. スポーツと貧困③:インドの事例から
14. スポーツと貧困④:ヨーロッパの事例から
15. 開発におけるスポーツ①:国連の事例から
16. 開発におけるスポーツ②:FIFAの事例から
17. 開発におけるスポーツ③:IFの事例から
18. 開発におけるスポーツ④:日本の事例から
19. プロスポーツの構造①:NPBの事例から
20. プロスポーツの構造②:Jリーグの事例から
21. プロスポーツの実態①:ブラウブリッツ秋田の事例から
22. プロスポーツの実態②:行政側からみたクラブの意義
23. プロスポーツの実態③:住民側からみたクラブの意義
24. スポーツとソーシャル・キャピタル①:アフリカの事例から
25. スポーツとソーシャル・キャピタル②:オーストラリアの事例から
26. スポーツとソーシャル・キャピタル③:南太平洋の事例から
27. 期末報告書の作成①:資料の確認と整理
28. 期末報告書の作成②:討論と素案の作成
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
実態調査やその準備、報告会のプレゼンテーションに向けたサブゼミの開催等、種々の活動を随時行います。
【実態調査】
秋田県秋田市で実施予定。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 70 | 授業への参加やディスカッションにおける貢献度、受講態度の状況を基準とします。 |
その他 | 30 | 本授業で実施するプロジェクトへの貢献度を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
海外にてスポーツ行政官として活動した経験および国内のスポーツ行政に関する審議会メンバーとして数多くの実績を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
海外にてスポーツ行政官として活動した経験および国内のスポーツ行政に関する審議会メンバーとして数多くの実績を有することから、行動原理や地域住民の実際の反応について、通常のアカデミアとは異なる視点から、スポーツによる地域活性化の実相について伝えることができる。
テキスト・参考文献等
小林勉(2013)『地域活性化のポリティクス』中央大学出版部
小林勉(2016)『スポーツで挑む社会貢献』創文企画
また、適宜参考文献や参考資料(英文を含む)を紹介します。