シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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世界経済論 | 2024 | 後期複数 | 月4,木2 | 経済学部 | 唐 成 | トウ セイ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-NE2-03XX
履修条件・関連科目等
ミクロ経済学、マクロ経済学、国際貿易論、国際金融論、開発経済学の並行履修を推奨します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現代において、経済のグローバリゼーションが疑問視されています。本来は各国の経済成長や効率的な資源配分に寄与し、富を生み、豊かさを広げるはずだったグローバリゼーションが、金融の肥大化とその破綻、広がる貧困と格差、食糧安全保障問題、地球環境の悪化などをもたらしていると言えます。また、近年において、米中対立、ウクライナ紛争、歴史的高インフレなど、グローバルリスクはますます複雑化しています。この授業では、以下の3つの視点から経済のグローバリゼーションを考察します。① 経済のグローバリゼーションの実態と歴史的展開と近年世界経済の分断の現状について、② グローバル化、経済自由化、IT革命が進展する中で、アジア経済を中心に、アメリカ経済やEU経済など主要国・地域の経済発展段階と現状を捉える。そして、③ 世界の資源、食料、環境、貧困と人口問題などグローバルな課題について学びます。
科目目的
①光と影の両面において、グローバリゼーションや近年新たなグローバル経済構造を正しく理解できる。
②国際経済学や国際金融に関する基礎を身に付け、世界経済の分析視点を理解する。
到達目標
東アジア経済を中心に、アメリカ、ヨーロッパ、グローバルサウスなど、世界経済の基本状況を理解し、グローバル問題の原因や背景、そして近年のグローバルリスクについての理解を一層深めることを到達目標とします。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.世界経済の過去・現在を知る
3.グローバリゼーションをどうとらえるか
4.グローバル化と国際経済システム
5.アジア経済はなぜ急成長したのか
6.東アジアの経済システム
7.中国経済の躍進
8.アジア新興国・地域
9.世界経済の分断(デカップリング)の実態
10.新たなグローバル経済構造
11.グローバルサウスの実体
12.ディスカッション
13.ゲスト講師による講演
14.前半の講義を振り返る
15.アメリカの政治経済システム
16.現代アメリカの経済(戦後からレーガノミックスへ)
17.現代アメリカの経済(ITバブルから世界金融危機後)
18.アメリカ経済をとりまく最近の諸問題
19.ヨーロッパの経済(EU統合の展開)
20.ヨーロッパの経済(ユーロ圏危機)
21.EU 北・南欧州間の対立 イギリス「合意なき離脱」
22.世界の資源・食料問題
23.貧困削減と経済的不平等
24.グローバル経済と環境問題
25.人の移動とグローバリゼーション
26.世界経済のいま(総括)
27.グループワークプレゼンテーションⅠ
28.グループワークプレゼンテーションⅡ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業の資料はすべてManabaに掲載します。予習はこの資料を用いて行ってください。また、当日使用する章をプリントアウトするか、PCやタブレットで確認しながら各回の授業を聴講してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 前半の到達度チェックのために、全15問の小問題を提示します。満点は30点です。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 後半の到達度チェックのために、全15問の小問題を提示します。満点は30点です。 |
平常点 | 40 | 出席カードに感想文を提出し、計20回を平常点としてカウントします(1回2点)。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
毎回の講義資料を事前にmanaba上アップロードします。
参考文献:
・世界経済論[第2版]:変容するグローバリゼーション 単行本(ミネルヴァ書房 2023) 。
・入門 国際経済Q&A100 (中央経済社 2023)