シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法思想史1 | 2024 | 春学期 | 水3 | 法学部 | 西村 清貴 | ニシムラ キヨタカ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-BL2-003L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は、古代から18世紀頃までのヨーロッパを中心とした法思想史の講義である。
今日における我々の法に対する理解や捉え方の背景には、多くの哲学者、思想家における法の理解が反映されている。これらのさまざまな哲学者、思想家の議論について本講義では確認していく。
科目目的
古代ギリシアから18世紀までのヨーロッパにおける代表的な哲学者、思想家による法に関する議論を辿り、現代の法に関する諸理論の背景に存在する思想的背景を理解することを通じてとりわけDP1「基礎的な法的知見」およびDP3「批判的・創造的態度」を獲得することを目的とする。
到達目標
(1)法思想史における基本的概念である法実証主義および自然法論の相違およびそれらの意義について理解し、説明できること
(2)現代の法学においても用いられる「社会契約」、「自然法」、「法実証主義」といった用語がいかなる思想的背景を有しているかを理解し、説明できること
上記を通じて、とりわけDP1「基礎的な法的知見」およびDP3「批判的・創造的態度」を獲得することを到達目標とする。
授業計画と内容
1 講義の進め方および概要
2 古代ギリシアの法思想(1) :ソクラテス、プラトンの法思想について見る
3 古代ギリシアの法思想(2) :アリストテレスの法思想について見る
4 ストア派と古代キリスト教自然法論:ストア派およびアウグスティヌスの自然法論について見る
5 中世キリスト教の自然法論:トマス・アクィナスの自然法論について見る
6 社会契約論(1):トマス・ホッブズの社会契約論について見る
7 社会契約論(2):ジョン・ロックの社会契約論について見る
8 社会契約論(3):ジャン・ジャック・ルソーの社会契約論について見る
9 功利主義:ジェレミー・ベンサムの功利主義的法思想について見る
10 理性法思想(1):イマニエル・カントの法思想について見る
11 理性法思想(2):G・W・F・ヘーゲルの法思想について見る
12 現代の法思想:ジョン・ロールズとH・L・A・ハートの思想と現代以前の思想家たちの議論を比較する
13 質疑応答と振り返り
14 全体のまとめと到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキスト(教科書)以外のより専門的な文献については講義において示す
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 90 | 法思想史における基本的な用語や講義で取り上げた思想家の考えを理解し、みずからの言葉で説明できるかを確認する |
その他 | 10 | 学期中、数回程度提出してもらうリアクションペーパーによって、講義の理解度を確認する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(教科書)
西村清貴『法思想史入門』(成文堂、2020年)、ISBN-13:978-4792306731
参考文献
三島淑臣『新版 法思想史』(青林書院、1993年)
森村進編『法思想の水脈』(法律文化社、2016年)
中山竜一/浅野有紀/松島裕一/近藤圭介『法思想史』(有斐閣、2019年)
戒能通弘/神原和宏/鈴木康文『法思想史を読み解く』(法律文化社、2020年)
※上記は法思想史に関する通史的教科書である。より専門的な文献については講義で紹介する。
その他特記事項
■資料の配付について■
本科目では、manabaを通じてレジュメを配布する。
PC、タブレット、スマートフォン、印刷等の手段を用いて、レジュメを確認していただきたい。
■授業の工夫■
受講者の理解度の確認を目的として、リアクションペーパーをmanaba上で提出してもらい、適宜、講義内で応答を行う。
■教員との連絡方法について■
上記オフィスアワー欄に記載したメールアドレスを利用していただきたい。