シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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インターンシップ(特別区政研究コース) | 2024 | 通年 | 火2 | 経済学部 | 原 隆寿 | ハラ タカヨシ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TR3-91XX
履修条件・関連科目等
「インターンシップ募集要項」に従い選考に合格した者。国家公務員又は地方公務員を志望する学生を原則とします。ただし、自治体や公共サービスに関心があり、真剣に学びたい学生も歓迎します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
①基本的な知識として地方自治など行政の制度や仕組み、政策課題などを学習する。
②夏休み期間中に特別区等におけるインターンシップ実務研修を体験する。
③インターンシップ実務研修後、個人ごとにレポートを作成し発表する。または、社会問題に対する政策課題の研究レポートを作成し発表する。なお、全体発表会を実施する場合は、グループワークで作成した資料に基づき発表する。
④公務員採用試験の論文について演習を行う。
※産学協議会の分類上、「タイプ2」に相当します。
科目目的
地方自治など行政の制度や仕組みを学び、実際に就業体験をすることにより、大都市行政の仕事の多様性と課題について学ぶ。
到達目標
行政の仕組みや公共サービスのあり方を学び、多様な視点から問題の本質を探り、社会問題や政策課題の解決に向けて考え、価値判断できる力を培う。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス(インターンシップの概要、年間スケジュール、授業の進め方)
第2回 地方自治制度の概要(憲法と地方自治、地方自治の意義)
第3回 地方自治制度の概要(自治体経営~自治体の種類、議会と執行機関、条例~)
第4回 地方自治制度の概要(特別区の性格、特徴)
第5回 地方自治の仕組み (公務員制度)
第6回 地方自治の仕組み (大都市制度)
第7回 地方自治の仕組み (税財政、財政調整制度、ふるさと納税)
第8回 地方自治の仕組み (予算、決算、歳入と歳出)
第9回 自治体の仕事と組織(住民の権利と義務、マイナンバー制度)
第10回 自治体の仕事と組織(福祉と保健)
第11回 自治体の仕事と組織(まちづくり~協働(主体間連携)~)
第12回 自治体の仕事と組織(まちづくり~防災、安全・安心~)
第13回 自治体の仕事と組織(環境、清掃事業と大都市モデル、省資源)
第14回 インターン実務研修先自治体の調査、研究
~夏季インターンシップ実務研修~
第15回 プレゼンテーションに関する基本学習
第16回 インターンシップの個別報告(東京第1ブロック小規模自治体)
第17回 インターンシップの個別報告(東京第2ブロック大規模自治体)
第18回 インターンシップの個別報告(東京第3ブロック周辺自治体)
第19回 インターンシップの個別報告(多摩地域の自治体ー市部)
第20回 ゲストスピーカー講話(行政と地域との協働)
第21回 ゲストスピーカー講話(ごみ処理政策のあり方)
第22回 インターンシップ全体発表会に向けたグループワーク(構成の検討)
第23回 インターンシップ全体発表会に向けたグループワーク(資料作成・発表者役割分担)
第24回 インターンシップ全体発表会
第25回 公務員試験合格者との懇談会
第26回 政策論文課題の検討・演習(論文の目的)
第27回 政策論文課題の検討・演習(政策課題に関する考え方)
第28回 政策論文課題の検討・演習(論文の構成・書き方)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
夏季休業中に特別区等において、インターン実務研修を実施する。(5日間~7日間)
ただし、自治体の事情により中止を含め、変更される可能性がある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | ①インターン実務研修については、研修の目的や学びについて自分の考え方が記載されていること。 ②政策課題研究については、社会問題の背景や問題点の指摘ができていること、対応策や改善策などについて、自分の考えが記述されていること。 |
平常点 | 60 | ①行政や公共サービスのあり方に対して自ら考える姿勢を有していること、及びグループ討議において積極的に意見発表ができていること。 ②授業に出席することが基本であり、学びに対する真摯な態度があること。(欠席する場合は事前に連絡すること。) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
①東京都特別区統括部長(2005年4月~2015年3月)
※自治体経営層の一員として自治体政策の総括と議会との調整、首長の補佐等を担う。
②瑞穂町専門非常勤嘱託員(コミュニティ施設担当)(2015年4月~2018年3月)
※自治体コミュニティ施設運営管理の責任者として、安全で快適な施設利用と多様な活動を支援する。
③法務省保護局東京保護観察所 企画調整保護司(2015年4月~現在に至る)
※更生保護行政について、犯罪者や非行を行った者への保護観察、再犯防止への取り組みを担う。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
①自治体経営者としての経験を活かして、行政の機能や役割、住民サービスのあり方など、公共サービス全般についての基礎的な知識や考え方を付与する。
②地域施設運営管理責任者としての経験を活かして、住民活動に対する支援のあり方や地域ボランティア、NPOなど地域団体との協働に関する考え方や実践例などを教示する。
③法務省更生保護の経験を活かして、成人年齢の引き下げに伴う諸課題や犯罪・非行防止の政策と実態について教示することにより、社会の安全・安心の確保の重要性を考える機会を提供する。
テキスト・参考文献等
特に指定しない。毎回の授業においてレジュメや資料を配布する。
その他特記事項
インターン実務研修にあたっては、誠実に業務を遂行し、出退勤についても安易な遅刻や早退などはしないこと。ただし、真にやむを得ない事情がある場合は、必ず職場に連絡するなど、社会人としての自覚とマナーが求められる。