シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習2 | 2024 | 秋学期 | 木5 | 法学部 | 二宮 玲子 | ニノミヤ レイコ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-002S
履修条件・関連科目等
特にありませんが、将来文化行政にたずさわる方には、お勧めします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
・ゼミ生の話し合いによって、現在上演中のオペラ、ミュージカル、歌舞伎より、それぞれ一公演を選んで研究してゆきます。また、実際の上演舞台を鑑賞します。実演に触れることによって、映像では経験することのできない生の舞台の迫力を体験することでしょう。
・それぞれのジャンルの作品に共通したテーマを基に、ディベートも行う予定です。
・オペラや、ミュージカルに関連した特別講師の講演を予定しています。
(2021年度は新国立劇場の統括支配人の桑原貴氏)
(2022年度は「オペラ座の怪人」の劇団四季による日本初演時のクリスティーヌ役だった、ミュージカル女優の𠮷岡小鼓音氏によるミニコンサート付き講演)
(2023年度はゼミ生の解説付きの𠮷岡小鼓音氏による『ミュージカルの歴史的名作を演じて』レクチャーコンサート。ミュージカル同好会の学生の吉岡氏との「オペラ座の怪人」のデュエットも行った)
・最後にそれぞれのジャンルの比較研究をし、未来の舞台芸術の在り方についても話し合っていきます。
科目目的
ハーバード大学では、音楽で「多様な価値観を理解する力」を育むと言われています。
このゼミではミュージカル、オペラ、歌舞伎という舞台音楽を鑑賞し、比較研究することによって、歴史や文化、人間の生き方を理解することを目的とします。
到達目標
ミュージカル、オペラ、歌舞伎という舞台音楽を鑑賞し、比較研究することによって、歴史や文化、人間の生き方をとらえる力を高めてゆく事を目標とします。
授業計画と内容
1.研究作品の決定
2.オペラ(ミュージカル)作品についての報告⑤
3.オペラ(ミュージカル)作品の台本朗読
4.DVD鑑賞・前半
5.DVD鑑賞・後半
6.ディベートの練習
7. 鑑賞作品をテーマとしたディベート・前半
8.鑑賞作品をテーマとしたディベート・後半
9. 歌舞伎の歴史についての報告⑥
10 歌舞伎作品の報告⑦
11 DVD鑑賞とディスカッション
12 鑑賞作品に関してのディスカッション
13 特別講師によるレクチャーコンサート
14 舞台音楽の比較考察と未来の舞台芸術のあり方についての議論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
新国立劇場、日生劇場、藤原歌劇団、東京二期会等のオペラ公演を学割料金で鑑賞する。歌舞伎座の公演を鑑賞。
3ないし4のグループに分かれ、順番にレジメを作成し報告する
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | グループごとの報告 |
平常点 | 50 | 主体的な授業参加を重視する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト、北インド古典音楽家。
作曲家として様々なジャンルを手掛け89年より現在まで、岩波映画製作所(現在U N Limited)今泉文子監督の音楽スタッフを担当。
「科学する心一中谷宇吉郎の世界」(科学技術映画祭・科学長官賞)、「コテッジ・ホスピス」(同・総理大臣賞)、
「十歳の君へ命の授業」(日野原重明「いのちの授業」文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞)等、多数受賞。 【主要作品】
○オペラ、その他
狂言オペラ「たぬきのはらづつみ」(井伊直弼と開国150年祭フィナーレイベント委嘱作品)
オペラ《きつねとお地蔵さん》(松本市音楽文化ホール委嘱)、
《世界は人間なしに始まり、人間なしに終わる》一オルガンとソプラノ、モダン・ダンスのための(松本市委嘱作品)、
チェロ・尺八・音響と映像によるソプラノのためのモノオペラ《雪女》(国際アイルランド文学協会日本支部・委嘱)、
○管弦楽曲
ソプラノとオーケストラのための《ルバイヤート交響曲》(東京フィルハーモニー交響楽団・アジア・環太平洋作曲家シリーズ「新世紀への賛歌」)、
《交響詩「鎌倉の四季」》(鎌倉女学院創立110周年祝典コンサート・委嘱作品)
《序曲鎌倉》(鎌倉女学院創立100周年祝典コンサート・委嘱作品)他。 ○合唱曲、歌曲
合唱組曲《スペインの七つの水》(ガルシア・ロルカ詩、東京レディースシンガーズ委嘱)、
合唱組曲《光の思想》、同《春と修羅》(宮沢賢治・詩、花巻ユネスコ協会委嘱)、《松伏賛歌》(安利麻慎・詩、松伏町委嘱)他。
組歌曲《旅のソネット》(林望・詩)他。
最近ではライフワークのオペラに於いて、日本的な題材を取り扱った作品《MABOROSI~オペラ源氏物語~》(作劇・林望)、組歌曲「旅のソネット」(歌詩・林望)を作曲。
指揮(YAMAHA大人の音楽教室に於いて、Y2ポップス&サンデーオーケストラの地域に密接した活動を取り入れた育成に努力を重ねている。)
ピアノ演奏(タンゴマドンナのメンバーとしてピアソラ作品を中心に各地のライブコンサートに出演中)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
私はオペラや映画音楽の作曲家として、長年、舞台音楽について研究、創作、実演してきました。
創作現場における生きた経験を伝えつつ、実際の舞台芸術を受講生と共に研究、鑑賞したいと思っています。
テキスト・参考文献等
塩田明弘・著『知識ゼロからのミュージカル入門』(幻冬舎)
小山内伸・著『ミュージカル史』(中央公論社)
堀内 修・著『オペラ入門』(講談社学術文庫)
堀内 修・著『読むオペラ』(音楽之友社)
辻 和子・著『魅力満載!一番わかりやすい歌舞伎イラスト読本』(じっぴコンパクト新書)
岡田暁生・著『オペラの終焉』(ちくま学芸文庫)
その他特記事項