シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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総合講座Ⅲ | 2024 | 後期 | 金3 | 経済学部 | 柴田 英樹 | シバタ ヒデキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM1-033X
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経済の基本的インフラである貨幣と近代資本主義との関連に注目して、近世以降の経済史的発展を概観する。毎回配布する講義資料に基づいて講義を行う。参考文献等は、講義の都度、指示する。
科目目的
経済学や経営学では現代的なテーマが学習の中心になるが、この授業ではヨーロッパの事例を中心に、近世から現代までの経済社会の発展過程を概観し、現代の経済社会の歴史的文脈の中での位置づけを追究する。
現代の経済社会と過去の経済社会とを対比し、両者の相違や現代への発展の契機などを理解すると、現代の経済社会に関する我々の常識が、決して絶対的な基盤ではなく、むしろ過去と現代との対話を通じて深めれられて行くべきものであることが明らかになる。
またこのような社会理解に適合的なのが弁証法であり、経済史と並行して、弁証法に関連した哲学の基礎知識も学んでいただきたい。
到達目標
ヨーロッパの事例を中心に、経済史的発展過程を近世から現代にいたるまで一貫した視点から理解し、現代経済社会を歴史の中に位置づけて理解できるようになることがこの授業の目的である。
まず、西洋哲学史の基礎知識を概観し、それを基にマルクスの弁証法・価値形態論・階級存在論の基礎を理解し、近代資本主義社会の形成における貨幣の役割を理解する。
さらに、流通組織・金融制度などの発展に注目して、覇権国の推移の過程を追いながら、資本主義の発展を歴史的・世界システム論的文脈の中で理解できるようになることを目指す。
授業計画と内容
1.オリエンテーション
2.社会的統合原理を巡って
3.ヘーゲルのキリスト教批判
4.弁証法と言語の起源
5.価値形態論と宗教批判
6.本源的蓄積と階級社会
7.前近代社会の経済システム
8.世界システム論とオランダの覇権
9.イギリス商業革命と植民地帝国の形成
10.イギリス産業革命と国際金本位制
11.ブロック経済とポンド残高問題
12.ナチスドイツの成立と経済政策
13.ブレトンウッズ体制
14.資本移動の自由と変動相場制
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義資料はmanabaにすべて掲載するので活用すること。
manabaでオンライン小テストを行うので受験すること
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 90 | 中間レポート(30%)と期末レポート(60%)の2回レポートを提出していただきます。 |
平常点 | 10 | 授業後にmanabaのオンライン小テストを受験してください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末レポート(60%)、中間レポート(30%)ならびにオンライン小テスト(10%)の総合点 で評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中に指示する。