シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経済統計 | 2024 | 後期複数 | 月2,木4 | 経済学部 | 伊藤 伸介 | イトウ シンスケ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-EE3-46XX
履修条件・関連科目等
入門統計演習(SI106S)、統計学(SI105)、計量経済学(SI345)、応用統計(SI347)といった統計に関する科目も履修しておくほうが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義では、経済統計に関する基本事項について具体的に解説し、経済統計の作成および利用に対する基礎的な知識を学習することによって、ビジネス社会に役立つ、経済統計の見方・使い方を身に付けます。なお、Excelのソフトウェアを用いた実習を行うことによって、受講者の経済統計データの処理・加工の向上にも努めます。
科目目的
わが国では、国や企業等によって様々な経済統計が作成されるだけでなく、オープンデータとして数多くの統計データが入手可能になっており、統計を利用する環境は近年整備されています。こうした状況において、証拠に基づく政策立案(Evidence-based Policy Making)の必要性が言われており、政府の経済政策、企業のマーケティング等、統計・データの利用の重要性がより一層高まっています。本講義の目的は、社会経済の実態を数量的に把握する上で必要な経済統計の基礎的な知識や統計・データに対する考え方を身に付けることによって、ビジネス社会でニーズが一層高まっているデータの見方・使い方に関するスキルを習得することです。
到達目標
上記の目的を達成するために、具体的には以下の到達目標を設定します。
①各種の経済統計の探し方や経済統計の見方等、経済統計の基礎的な知識を学びます。
②経済統計データの処理と加工の方法に関する考え方を身に付けます。
③Excelによる経済統計データを用いた分析の習得を目指します。
授業計画と内容
以下の内容を全28回の授業で扱います。
1. イントロダクション―経済統計の考え方
2. 経済統計とオープンデータ―経済統計データの探し方
3. 統計データから見る社会・経済の現状―比率の計算
4. GDPの考え方と変化率の計測
5. 人口・経済の変動と寄与度・寄与率
6. 消費者物価指数と企業物価指数
7. 所得・資産分布とジニ係数
8. 消費支出に関する基本統計量の計測とクロス集計表の作成
9. 消費と所得の関連性と相関係数
10. 経済統計データによる回帰分析入門(1)―消費関数の推定
11. 経済統計データによる回帰分析入門(2)―消費関数における有意性検定
12. 経済統計データによる回帰分析(1)―消費支出の所得弾力性の計測
13. 経済統計データによる回帰分析(2)―消費構造の変化の分析
14. 経済統計データによる回帰分析(3)―ミクロデータによる実証分析
15. 人口統計と人口構造
16. 労働統計と雇用動向
17. 賃金統計と職業分類
18. 家計統計と消費構造
19.生活関連統計と社会生活
20. 事業所・企業統計と企業活動の実態
21. 生産・出荷統計と産業構造の把握
22. 金融統計と金融市場の動向
23. 経済変動と景気指標
24 景況判断と景気予測
25. 貿易関連統計と国際収支
26. 国民所得統計と国民経済の循環
27. 産業連関表と波及効果分析
28. 日本における経済統計の作成状況
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で説明する経済統計データについて最近の新聞記事や統計作成機関のHP等で確認するだけでなく、授業で出した課題を行うことによって、経済統計データの処理・加工に関する理解を深めるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 学期末のレポートを実施することによって、経済統計の見方・使い方に関する理解度を評価します。 |
平常点 | 20 | 授業の参加の意欲を評価するために、授業における発表や授業中に出した練習問題の提出内容を評価します。 |
その他 | 40 | 授業中に出した課題の提出によって、授業内容の理解度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
統計解析用ソフトウェアも活用しながら、パソコンを使った実証分析に関する演習を行います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストについては特に指定しません。レジュメ等の配布資料を用いて講義を行います。
参考文献は、以下の通りです。
中村隆英・新家健精・美添泰人・豊田敬『経済統計入門 第2版』東京大学出版会,1992年
中島隆信・北村行伸・木村福成・新保一成『テキストブック 経済統計』東洋経済新報社, 2000年
廣松毅・高木新太郎・佐藤朋彦・木村正一『経済統計』新世社,2006年
谷沢弘毅『コア・テキスト経済統計』新世社,2006年
御園謙吉・良永康平編『よくわかる統計学Ⅱ 経済統計編 第2版』ミネルヴァ書房,2007年
畑農鋭矢・水落正明著『データ分析をマスターする12のレッスン』有斐閣アルマ,2017年
その他特記事項
参考URL
https://ssitoh4509.wixsite.com/sito