学部・研究科 | 文学部 |
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授業科目名 | 特別教養(4)(実践的教養演習B) |
学期名称 | 後期 |
配当年次 | 1~4年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 青木 滋之 |
教員カナ氏名 | アオキ シゲユキ |
履修条件 | |
科目の目的・到達目標 | ① 方法に関する認識の深化:文学部を構成する様々な専攻・プログラムからの参加者がともに学び、議論するなかで、新しい学問領域やその方法に出会うとともに、自分がこれまで学んできた学問領域と方法を改めて振り返り、その特徴を理解します。 ② 共通テーマへの深い理解:2020年度の共通テーマは「ヒトとモノ」です。これは、様々な学問領域を専門にする人がそれぞれの関心から論じることができるテーマです。その際、どのようなアプローチをとるかは、学問領域や関心に応じて様々です。互いの考えを聞きあうことで、視野を広げるとともに、自分の思考を深めます。 ③ 実践を通じた思考力・表現力・協働性の涵養:「実践性」は実践的教養演習の大きな特徴です。各部門での活動では、出版・イベント企画・動画発信というそれぞれの課題の実現に向けて、自分の考えをまとめ伝える力(思考力・表現力)、互いの意見のよいところを取り入れながら全体として優れた考えを作り上げる力、必要な作業を分担し、協力して成果を出す力(協働性)を養います。 |
授業の概要 | この授業は、「実践的教養演習」という新しいタイプの演習授業です。その第一のキーワードは「領域横断性」です。2020年度は、「ヒトとモノ」という共通テーマの下に、文学部の異なる専攻・プログラムで学ぶ参加者が協力し、刺激しあいながらともに学びます。第二のキーワードは、「実践性」です。出版、イベント、動画発信という3つの部門に分かれ、共通テーマ「ヒトとモノ」について理解したことを(論文やレポートとは違う形で)表現するための実践的なスキルを習得します。 〇 出版部門:中村昇(哲学)・及川淳子(中国言語文化) 「ヒトとモノ」というテーマについて様々な角度から論じる論稿を集め、テーマ講義の教科書を作ります。 〇 イベント部門:横山佐紀(総合教育)・中坂恵美子(総合教育) 「ヒトとモノ」というテーマについて考える学術イベントを企画し、文学部の学生・教職員に参加を呼びかけます。 〇 動画発信部門:小山憲司(社会情報)・青木滋之(哲学) 「ヒトとモノ」というテーマについて考える動画や、この授業の学びについてアピールする動画を作成し、発信します。 |
授業計画 | 第1回 導入①授業の趣旨と内容の説明・各部門のねらいと課題 第2回 導入②各部門の活動に関わる法律上の基礎知識 (ゲストスピーカー 中央大学法科大学院 佐藤信行教授) 第3回 共通テーマ「ヒトとモノ」に関するブレインストーミング ※第4~11回は3部門のうちのいずれか1部門を選択して参加のこと 〇出版部門:「本」という"モノ"を創る 第4a回 原稿の分担 第5a回 原稿の検討(文学・歴史) 第6a回 原稿の検討(哲学・社会) 第7a回 執筆者①との座談会【論文講読】 第8a回 執筆者①との座談会【座談会】 第9a回 執筆者②との座談会【論文講読】 第10a回 執筆者②との座談会【座談会】 第11a回 後期報告会の準備 〇イベント部門:キャンパスにおけるヒトとモノを調査する 第4b回 作業の手順・分担の確認/前期の成果の振り返り 第5b回 調査①(1号館など) 第6b回 調査②(屋外など) 第7b回 データ整理(リスト化) 第8b回 調査③(来歴など) 第9b回 調査④(聞き取り調査など) 第10b回 調査結果まとめ 第11b回 後期報告会の準備 〇動画制作部門:コンテンツの理解と発信技術の習得 第4c回 前期のふりかえり、動画制作の手順 第5c回 共通テーマに関する学修①関連文献の講読 第6c回 共通テーマに関する学修②関連文献を用いたディスカッション 第7c回 共通テーマについて考える動画の制作①シナリオ制作 第8c回 共通テーマについて考える動画の制作②取材 第9c回 共通テーマについて考える動画の制作③編集 第10c回 共通テーマについて考える動画の制作④試作品の確認 第11c回 共通テーマについて考える動画の制作⑤再編集・構成 第12回 動画制作部門の成果報告 第13回 イベント部門の成果報告 第14回 出版部門の成果報告・まとめ |
評価方法 | ・ 自己評価レポート(毎授業後の「大福帳」を含む)等(20%) ・ 部門における活動(50%) ・ 共通テーマに関する学期末レポート(出版部門・イベント部門)/まとめの動画(動画制作部門)(30%) |
テキスト・参考文献等 | テキスト:木村敏『時間と自己』(中央公論新社:中公新書1982) |
授業外の学習活動 | ・ 共通テキストの予習 ・ 部門ごとの課題(部門活動終了後のまとめの課題を含む) ・ 自己評価レポート、共通テーマに関する学期末レポートの作成 |