学部・研究科 | 文学部 |
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授業科目名 | 国文学基礎演習(1)B |
学期名称 | 後期 |
配当年次 | 1年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 小野 泰央 |
教員カナ氏名 | オノ ヤスオ |
履修条件 | |
科目の目的・到達目標 | 版本をもとに、崩し字の読解に習熟し作品解釈の力を養う。 |
授業の概要 | 写本の読解を行う。仙覚の『万葉集』注釈『万葉集註釈』を読解し、中世における注釈の有り様を分析する。 授業は演習形式で行う。あらかじめ決められた担当部分について調査研究の上、その解釈を発表してもらう。発表は、翻字・語釈・通釈を基本的な作業として、作品から読み取れる現象を分析する。その上で、全体で発表の討議を行い、質疑に答える。 特に作品から読み取れる現象を提示するためには、作品としっかり対峙することが必要である。 |
授業計画 | 課題解決型の学習 第1回 ガイダンス① 授業の進め方について 第2回 ガイダンス② 作品と作者について 第3回 歌語 『万葉集』 24・25番歌「打麻を」「うつせみの」 第4回 音律 『万葉集』 26・27番歌「み吉野の」「淑き人の」 第5回 掛詞 『万葉集』 28・29番歌「春過ぎて」「玉たすき」 第6回 贈答 『万葉集』 30・31番歌「楽浪の」「楽浪の」 第7回 長歌 『万葉集』 32・33番歌「古の人に」「楽浪の」 第8回 反歌 『万葉集』 34・35番歌「白波の」「これやこの」 第9回 表記方法 『万葉集』 36・37番歌「やすみしし」「見れど飽かぬ」 第10回 後代への影響 『万葉集』 38・39番歌 「やすみしし」「山川も」 第11回 『古今集』との関係 『万葉集』 40・41番歌「嗚呼児の浦に」「釵纏く」 第12回 国風暗黒時代の文学『万葉集』 42・43番歌「潮騒に」「我が背子は」 第13回 『万葉集』と現代人 『万葉集』 44・45番歌「吾妹子を」「やすみしし」 第14回 総括 |
評価方法 | 試験10% 発表50% 平常点40% |
テキスト・参考文献等 | 『字典かな―写本をよむ楽しみ』(笠間書院・笠間影印叢刊刊行会 編) 『原文 万葉集』(上)(下) (岩波文庫) |
授業外の学習活動 | 演習で読み進める部分について、あらかじめ目を通しておくこと。 |