学部・研究科 | 総合政策学部 |
---|---|
授業科目名 | 特殊講義(実験社会科学) |
学期名称 | 後期 |
配当年次 | 2年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 荒井 紀一郎 |
教員カナ氏名 | アライ キイチロウ |
履修条件 | 本科目では、最先端の理論やモデルを解説していくため、統計学の基本的な知識(仮説検定、重回帰分析等)を有していることを履修条件とする。 |
科目の目的・到達目標 | 社会科学において急速に発展しつつある「実験」的手法の基礎について解説することで、人間の社会行動に関する理論とそれを検証するための方法についての理解を深める。 |
授業の概要 | 政治学、経済学、社会学といった「社会科学」とよばれる学問分野では、長い間実験を用いた研究は決して主流ではなかった。しかしながら、この20年の間にこれらの分野における実験研究は飛躍的に発展し、既存の理論に大きな影響を与えるに至っている。その結果、単に人間行動だけでなく、人間行動を規定する制度との相互作用に対する理解が深まり、それらの知見に基づく制度設計などもなされるようになった。そこで本講義では、主に社会心理学、経済学、そして政治学で行われてきた実験研究について解説するとともに、後半では実際に実験に参加したり、あるいは実験計画をデザインしたりすることによって、社会科学の「理論」と「方法」双方についての理解を深めることを目的とする。 |
授業計画 | 第01回 イントロダクション:なぜ実験か 第02回 社会科学における実験の種類と特徴 第03回 ヒトは合理的か?1 第04回 ヒトは合理的か?2 第05回 なぜひヒトは協力するのか?1 第06回 なぜひヒトは協力するのか?2 第07回 リスクに直面したヒトの行動 第08回 帰属意識と政治行動 第09回 進化と脳と人間行動1 第10回 進化と脳と人間行動2 第11回 実験デザインの方法1 第12回 実験デザインの方法2 第13回 実験の設計 第14回 理解度の確認 |
評価方法 | 筆記試験:60% 実験デザインの計画書:40% |
テキスト・参考文献等 | 教科書は特に指定しない。以下を参考書としてあげる。 肥前洋一(編著).2016.『実験政治学』勁草書房 河野勝.2018.『政治を科学することは可能か』中央公論新書 河野勝(編著)・西條辰義(編).2007.『社会科学の実験アプローチ』 勁草書房 清水和巳・河野勝.2008.『入門政治経済学方法論』 東洋経済新報社 広田すみれ・増田真也・坂上貴之.2008.『心理学が描くリスクの世界 改訂版 行動的意思決定入門』 慶應大学出版会 ポール・W・グリムジャー(宮下英三 訳).2008.『神経経済学入門』 生産性出版 |
授業外の学習活動 | manabaにアップロードされる講義資料について事前に目を通し、必要に応じて参考文献を読んでおくこと。 |