学部・研究科 | 総合政策学部 |
---|---|
授業科目名 | アラビア語(1a)Ⅰ |
学期名称 | 前期 |
配当年次 | 1年次配当 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 清水 芳見 |
教員カナ氏名 | シミズ ヨシミ |
履修条件 | |
科目の目的・到達目標 | アラビア語入門 アラビア文字の発音・書き方、基本文法の習得 |
授業の概要 | 本学部では、正則アラビア語(アル・フスハー; al-fusha)を学習の対象とする。正則アラビア語はイスラームの経典クルアーン(コーランは西欧語訛り)の言語に基づいて成立した言葉であるが、そのクルアーンの言語はさまざまな要素からつくり出された一種の人造語である(ムスリム(イスラーム教徒)の立場からすると、神アッラーの言葉)。このように、エスペラントのアラビア語版ともいえる正則アラビア語は、もともと人間が実際に話していた言葉ではなく、本来書き言葉であるということもあって、ラテン語と同様教育程度のかなり高い者しか話すことができない。そのため、一般の人たちとの会話にはあまり役に立たないが、アラビア語の出版物は原則としてこの正則アラビア語で書かれているので、これを学べば、どのアラブの国の出版物でも古典から現代のものまで読むことができる。つまり、新聞を読むことができるようになれば、基本的にイスラーム以後の古典はすべて読むことができるようになるわけで、改めて「古典語」を学ぶ必要はないのである(イスラーム以前の文献は別)。また、正則アラビア語は、国連の公用語の一つにもなっているように、国際会議等の「公の場」では話し言葉として用いられることがあり、アラブ諸国のテレビやラジオでもニュースは原則的にこの言葉で放送が行なわれている。したがって、コミュニケーションをはかる道具としてまったく役に立たないわけではなく、一般の人たちとはコミュニケーションがはかれないにしても、教育程度の高い人たちとコミュニケーションをはかるのには用いることが可能である。そこで、正則アラビア語の会話も授業に取り入れるが、アラビア語(1a)Ⅰは文法中心の授業となる(会話中心の授業はアラビア語(1b)Ⅰ)。 |
授業計画 | 第01回 アラビア語はどのような言語か⑴ 第02回 アラビア文字の発音⑴ 第03回 アラビア文字の書き方⑴ 第04回 アラビア語で自分の名前を書く⑴ 第05回 アラビア語の定冠詞⑴ 第06回 アラビア語の格変化⑴ 第07回 複合名詞⑴ 第08回 「AはBである」構文⑴ 第09回 アラビア語の性⑴ 第10回 人称代名詞(独立形)⑴ 第11回 人称代名詞(非分離形)⑴ 第12回 指示代名詞⑴ 第13回 指示形容詞⑴ 第14回 形容詞 |
評価方法 | 試験60% 平常点(出席)40% |
テキスト・参考文献等 | 奴田原睦明『基本アラビア語入門』大学書林 Hans Wehr A Dictionary of Modern Written Arabic. New York:Spoken Language Services. プリント(教員が用意) |
授業外の学習活動 | 授業の復習 |