学部・研究科 | 総合政策学部 |
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授業科目名 | スポーツ・健康政策Ⅰ/スポーツ・健康政策 |
学期名称 | 前期 |
配当年次 | 1~4年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 小林 勉 |
教員カナ氏名 | コバヤシ ツトム |
履修条件 | |
科目の目的・到達目標 | スポーツにひそむ様々な問題群やスポーツ政策の変遷について理解しながら、今後のスポーツ振興政策について先行する知見をふまえた検討ができるようになる。 「健康」という言葉が闊歩するまでの歴史的な経緯を把握するとともに、「健康」について政策的な側面から理解を深める。 |
授業の概要 | 自治体には、「スポーツを振興する」セクションや「健康を増進する」部局が、必ず設けられています。もともとは「私的」な領域に属すると考えられていたスポーツや健康が、「公的」な体制の中に整備されてきたのはなぜなのでしょう。本講義は、こうした疑問を様々な角度から検討していきます。自発的な活動とされるスポーツを「政策」として推し進める理由はどこにあるのか。また、これまで展開されてきた健康政策は、私たちが普段何気なく注意を払っている「健康」という観念をどのように形づくってきたのか。これらを取り巻く諸種の思潮や言説に焦点をあてながら、現代におけるスポーツ・健康政策の位相について分析し、その意義や今後の課題について理解することを大きな目的とします。 |
授業計画 | 授業で取り上げる主なトピックは以下の通りです。とりたてて予習・復習の必要はありませんが、随時リアクションペーパーの提出を要求します。 第1回:授業全体について説明するオリエンテーション授業 第2回:巨人軍は永遠に不滅でよいものなのか?:日本のスポーツの特異性 第3回:Jリーグは日本のスポーツを変えられるか?:日本のスポーツの新たな胎動 第4回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(1):先進諸国を中心に 第5回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(2):21世紀の潮流 第6回:日本のスポーツ政策の動向と課題(1):戦後の変遷 第7回:日本のスポーツ政策の動向と課題(2)コミュニティ・スポーツの台頭 第8回:日本のスポーツ政策の動向と課題(3):総合型地域スポーツクラブについて 第9回:健康の誕生:「健康」はどこからきたのか? 第10回:メディアが仕掛ける「健康」 第11回:日本のスポーツ政策の動向と課題(1):スポーツ振興基本計画について 第12回:日本のスポーツ政策の動向と課題(2):スポーツ基本法について 第13回:現在の健康政策の動向と課題 第14回:講義全体のまとめ |
評価方法 | ひとつのトピックを様々な角度から分析し、それを参加者が自分の力で再構成していくという力を身につけることを目標としているため、受け身の姿勢でいることは許されません。自発的・積極的に取り組むことを強く要求しておきます。また、成績は次のように評価します。 出席と課題の提出状況(60%)、学期末試験(40%)等の総合評価により判定します。 |
テキスト・参考文献等 | テキスト:小林勉(2016)『スポーツで挑む社会貢献』創文企画 参考文献:必要に応じて、随時、参考文献を紹介する。 |
授業外の学習活動 | 毎回授業前にmanabaに掲載するレジュメに必ず目を通した上で出席すること。また授業の最後に提示する課題に積極的に取り組むこと。 |