学部・研究科 | 総合政策学部 |
---|---|
授業科目名 | 専門演習Ⅰ |
学期名称 | 前期 |
配当年次 | 2年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 高野 さやか |
教員カナ氏名 | タカノ サヤカ |
履修条件 | 「文化人類学Ⅰ」を履修済みであることが望ましい。また「法人類学」を履修予定であること。 |
科目の目的・到達目標 | 日本および世界で起きている問題を文化人類学の視点から考察する。全体を通じて、自分で問いをたててそれに答えることを意識し、それに必要な各種のスキルを磨く。2年次にはインターネット上の情報、一般書・教科書・学術論文などさまざまなスタイルの文章の特質を把握して使い分けることを意識し、複数の文献を結び付け問題意識を更新するという作業のイメージをつかむ。 |
授業の概要 | 文化人類学は人々の多様な実践と結び付けて、現代社会の諸問題を論じてきた。この授業ではこ うした人類学の文献を手掛かりに、身の回りの問題を読み解いていく。2年生前期はまず文献資料 に向き合うときの構えを確認し、後期は履修者の関心に応じたテーマに関する文化人類学の蓄積について学ぶ。こうした作業を通じて、自分なりの議論を構築するための基本的な概念を身に付ける。 |
授業計画 | 第01 回 ガイダンス 第02 回 「読む」トレーニング(1):接続表現、議論の骨格をつかまえる 第03 回 「読む」トレーニング(2):質問と批判 第04 回 「読む」トレーニング(3):読書メモの作り方 第05 回 初学者向けの文章を読む(1):問題意識を理解する 第06 回 初学者向けの文章を読む(2):文章の要点をつかむ 第07 回 初学者向けの文章を読む(3):身近な事例と結びつける 第08 回 書評を読む(1):問題設定を先行研究のなかに位置付ける 第09 回 書評を読む(2):内容を要約する 第10 回 書評を読む(3):適切に評価する 第11回 学術論文を読む(1):論文の形式について理解する 第12回 学術論文を読む(2):先行研究を整理する 第13回 学術論文を読む(3):事例から考察を導き出す 第14回 まとめ:研究テーマの共有 |
評価方法 | 報告担当、そのほか積極的な授業への参加 50%、学年末レポート 50% |
テキスト・参考文献等 | 春日直樹(編)『人類学で世界をみる―医療・生活・政治・経済』ミネルヴァ書房、2008 年。 野矢茂樹『大人のための国語ゼミ』山川出版社、2017年。 藤田結子・北村文(編)『現代エスノグラフィー―新しいフィールドワークの理論と実践』新曜社、2013年。 松村圭一郎『うしろめたさの人類学』ミシマ社、2017年。 松村圭一郎ほか(編)『文化人類学の思考法』世界思想社、2019年。 |
授業外の学習活動 | 全員が課題文献を読み込み、質問を考えてから授業に臨むこと。その他、授業中に提示する課題 に積極的に取り組むこと。ゼミ合宿等は基本的に行わない。 |