学部・研究科 | 総合政策学部 |
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授業科目名 | 特殊講義(中国仏教考古学) |
学期名称 | 後期 |
配当年次 | 3・4年次配当 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 篠原 典生 |
教員カナ氏名 | シノハラ ノリオ |
履修条件 | 履修条件は特に設けない。 |
科目の目的・到達目標 | 中国石窟寺院の地域的特徴および歴史的展開について基本的な知識を習得する。石窟の構造と機能を理解し、社会的にどのような役割を果たしたのか理解することを目標とする。 |
授業の概要 | インドでおこった仏教は長い時間を掛けて東アジア諸地域に広がっていった。なかでも中国に伝わった仏教は、中国本土の伝統的思想や造形芸術と融合し独自の「中国仏教」として昇華し、中国の文化、思想、社会、経済、政治等に多大な影響を与えるまでに成長した。その影響は日本を含む周辺地域にまで及んでいる。東アジア世界を理解する上で、仏教は書くことのできない要素である。本講義では、主に中国国内に存在する仏教石窟寺院を対象として中国仏教がどのように発展してきたのかを見る。石窟芸術の鑑賞にとどまらず、石窟造営の社会的背景、造営に関わった人々の思想や立場などを考察する。 |
授業計画 | 第一回 ガイダンス 第二回 中国仏教考古学とは 第三回 中国仏教の基礎知識 第四回 石窟寺院の調査方法 第五回 新疆の石窟 第六回 河西回廊の石窟Ⅰ 敦煌 第七回 河西回廊の石窟Ⅱ 炳霊寺 麦積山 第八回 関中の石窟 第九回 華北の石窟Ⅰ 雲岡 第十回 華北の石窟Ⅱ 龍門 響堂山 第十一回 西南地方の石窟 第十二回 石窟の機能 第十三回 仏塔 第十四回 まとめ |
評価方法 | 平常点70%、レポート30%。 |
テキスト・参考文献等 | テキストは使用しない。 適時プリントを配布する。 |
授業外の学習活動 | シラバスや配布資料を参考にして図書館やインターネットなどを活用し、石窟寺院の情報を確認しておくことを求める。それには各週約2時間程度が必要となる。 |