シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本研究Ⅱ経済/日本経済論 | 2025 | 秋学期 | 金3 | 国際経営学部 | 三浦 秀之 | ミウラ ヒデユキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-AT3-AI01
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、戦後日本経済の展開プロセスを理解し、今日に至るまで長期的に日本経済がいかにして変化してきたのか、その変遷について、産業・企業の動向を中心に理解していきます。とりわけ戦後、日本が敗戦からいかにして経済復興を遂げ、高度経済成長を成しえたのか、そしてジャパンアズナンバーワンと称されるまでの経済成功を遂げながら、バブル経済とその崩壊によって長期不況が生じるといった日本経済の展開過程を歴史的に認識する。また、近年では、日本経済は財政問題を抱える日本型福祉の限界、東日本大震災後のエネルギー問題、東アジアの新興工業国の登場に伴う国際分業の再編にも焦点を当てて日本経済に関する構造的把握を試みる。また、13週目には外部からゲスト講師を招き、新しい論点に関する説明をしてもらう予定である。
科目目的
3年次以降の選択科目として、自国と他国の歴史・政治経済・文化の違いを正しく理解し、互恵関係を構築して持続的発展へとつなげることができる深い専門能力の形成に資することをめざし、日本経済についての理解を深めることを目的とする。
具体的には、日本経済の性格と特徴、国際的地位について、その全体像を把握する。とくに、経済成長をリードしてきた産業動向を国際的視角から捉え、今日、停滞状況に陥っている要因について理解できることを目的とする。
到達目標
前半では、日本経済の性格と構造について、歴史的・政治的条件、国際環境、国民生活との関連などの諸要因を踏まえて考察・理解することを目的とします。日本経済に生じた様々な経済事象について、基礎的知識を理解し、今日的問題とかかわらせながら考察できる力をつけることも目標とします。受講者には、今日の日本経済のかかえる構造的問題を理解し、今後の日本経済の展望について考察できる力を培ってもらうことを目標とします。
授業計画と内容
1.イントロダクション
2.戦後改革と経済民主化
3.冷戦・占領政策転換と経済復興
4.高度経済成長(1)産業構造の変容
5.高度経済成長(2)国内均衡と対外均衡
6.ドル危機、石油危機を経ての高度成長期の課題と日本企業の対応
7.プラザ合意による変化と日米貿易摩擦から日米構造協議への過程
8.バブルの崩壊と長期停滞
9.冷戦終結と世界経済の構造変化
10.日本の通商政策の変化
11.世界金融危機と東日本大震災と産業再編
12. グローバリゼーションの断絶と経済安全保障
13. 日本の財政と福祉をめぐる課題
14.総括・まとめ
※上記授業計画は都合により変更する場合もありますので、予めご了解願います。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回レジュメを配布するが、日本経済論では歴史的な事象も多く情報量が非常に多い。このことから授業後の丁寧な復習が重要になってくる。(100分)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 科目目的について、受講者の達成度を評価する。 |
レポート | 30 | 日本経済をめぐる近年の課題について論じてもらいます。 |
平常点 | 20 | 各授業ではタイムリーな日本経済を取り巻く新聞記事を読み、コメントペーパーに記してもらいます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定せず、講義用資料を配布する。 参考書についてはその都度必要に応じて授業内で紹介する。