シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シベリアの社会と民族 | 2024 | 後期 | 水3 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 伊賀上 菜穂 | イガウエ ナホ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-HC5-504L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語/英語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
ロシア語
授業の概要
帝政時代からソ連邦、現ロシア連邦のシベリア開発計画や民族政策を比較することにより、ロシアの東方進出が東北アジアにもたらした影響とその変化を考察します。具体的な問題を扱った論文を読み、議論することで、民族という枠組みを批判的に分析するとともに、シベリアと他地域の相違についても考察していきます。また、今般のロシア・ウクライナ戦争についても考えていきます。
科目目的
シベリア(およびロシア極東)は、東北アジア地域でありながらヨーロッパ(ロシア)文化圏の影響をきわめて強く受けています。本講義ではアジア系の先住民族だけではなく、人口の9割を占めるヨーロッパ系の移住者も考察対象とすることで、シベリア社会の多面的な理解を目指します。
到達目標
シベリア(およびロシア極東)という地域に関する具体的な知識を身につけるとともに、ロシア史の中でのシベリアの位置付けや、日本・中国・朝鮮半島・モンゴルといった東北アジア地域との関係を理解できるようにします。
授業計画と内容
1. イントロダクション:講義の概要と目的について
2. シベリア概説(地理)
3. シベリア概説(民族構成)
4. 講読論文の選択
5.シベリア植民史概要
6. ロシアの民族政策
7. ソ連の民族政策
8. 論文講読と解説: 帝政時代前期のシベリア
9. 論文講読と解説: 帝政時代後期のシベリア
10. 論文講読と解説: 帝政時代の民族政策
11.論文講読と解説: ソ連時代の政情
12. 論文講読と解説: ソ連時代の民族政策
13. 論文講読と解説: 現代の状況(ロシア・ウクライナ戦争の影響)
14. まとめと議論
*授業の内容は参加者の知識レヴェルや関心、受講者数によって変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回その時間に必要な準備(資料の収集や読解、発表内容の執筆や修正など)を行った上で出席すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 論文講読でのプレゼンテーション60%、議論への参加40%により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
特別な理由なく半分以上欠席する者、プレゼンテーションをしない者は、そのどちらかに当てはまれば不可または成績判定不能とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストとしては以下のものを予定していますが、受講者の関心に従って適宜追加します。
Diment Galya, Slezkine Yuri ed., Between Heaven and Hell: The Myth of Siberia in Russian Culture, St. Martin's Press, New York, 1993.
永山ゆかり・吉田睦編『アジアとしてのシベリア:ロシアの中のシベリア先住民世界』アジア遊学227、勉誠出版、2018。
岡洋樹、境田清隆、佐々木史郎編『東北アジア』朝倉書店、2009。
加藤九祚『シベリアの歴史』紀伊国屋書店、1993。
参考論文は、授業内で提示します。
その他特記事項
日本語と英語の読解力が必要です。