シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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南アジアの社会と文化 | 2024 | 後期 | 火1 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 井田 克征 | イダ カツユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-HC5-505L
履修条件・関連科目等
なし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近年発展が著しい南アジアであるが,この地域の社会を理解するためには,固有の宗教文化に関する知識が必要となる。南アジア諸国はいずれもヒンドゥー教やイスラーム,キリスト教やシク教などが入り乱れる多宗教社会であり,国家という次元においても村落ないし個人という次元においても,そうしたさまざまな宗教伝統がそのあり方を大きく規定している。宗教を理解することなしに南アジアの政治や経済を理解することは困難だと言ってもいいだろう。ゆえに本講義では南アジアの宗教文化,その中でもインドにおける人口の八割を占めるヒンドゥー教の民衆的な宗教文化を取り扱う。
本年度は,以下の概説書をテキストとして使用する。
C. J. Fuller "The Camphor Flame: Popular Hinduism and Society in India" Revised and Expanded Edition, Princeton University Press, 2004.
科目目的
本科目は,本研究科のディプロマポリシー(学位授与条件)にもとづいて「異文化理解能力」の育成を目指すものである。履修者は,本演習を通じて以下のような能力・知識を身に付けることを目標とする。
・南アジア地域を対象とする地域研究の基本を学ぶことを通じて,異文化を理解するうえで必要となる知識を身に付けるとともに,そうした知識にもとづいて他者を理解し,コミュニケーションをとるために必要となる豊かな想像力を養う。
・異文化に対する理解を通じて,自分が属する文化・社会に関する視野を広げる。
到達目標
本科目では,以下の三点を到達目標とする。
・南アジア地域の文化・宗教・社会についての幅広い知識を身に付ける。
・現代南アジアの人々の生活に関して,具体的な知識を身に付ける。
・現代南アジア地域を対象として,異文化コミュニケーションの能力を身に付ける。
授業計画と内容
この授業は英語のテキストにもとづいて進められることになる。出席者は毎回テキストの担当箇所を読み込んで,内容をまとめたレジュメを用意することが求められる。参加者の人数や理解度などに応じて,内容や進度の変更が生じることがある。
①ガイダンス
②Popular Hinduismとインド社会
③神々と女神たち
④礼拝
⑤供儀
⑥王権儀礼
⑦村落儀礼
⑧中間まとめとディスカッション
⑨帰依の宗教
⑩バクティズム,女神と女性
⑪巡礼
⑫不運
⑬Popular HinduismとHindu Nationalism
⑭まとめとディスカッション
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業内容を踏まえて,期末レポートを提出する。 |
その他 | 50 | 授業の中で指示された課題提出や,授業内で行われたディスカッション,コメントなどの総合的評価。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
C. J. Fuller "The Camphor Glame: Popular Hinduism and Society in India" Revised and Expanded Edition, Princeton University Press, 2004.
それ以外に必要となる資料は,適宜講義の中で配付,指示する。
その他特記事項
配布資料および授業中のノートにもとづく復習,課題,レポートなど。