シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習Ⅰ | 2025 | 前期 | 金4 | 総合政策学部 | 庄司 克宏 | ショウジ カツヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-BS1-0001
履修条件・関連科目等
今後の学習につなげるため、2年次以降に国際法(基礎)/特殊講義(国際社会と法)、EU法Ⅰ(基礎)/特殊講義(ヨーロッパ統合と法Ⅰ:EU法の基礎)、 EU法Ⅱ(政策)/特殊講義(ヨーロッパ統合と法Ⅱ:EU法と政策)、国際機構法/国際組織法を順次履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
欧州連合(EU)の制度・政策を題材として、大学生に必要とされる学問への取り組み方と技術を伝授します。とくに口頭発表資料の作成および口頭発表の仕方を教授します。
事例研究としてヨーロッパ統合を扱います(事例なので他分野にも応用可能です)。なぜ、また、どのように異なる国家同士が国境を越えたトランスナショナル・ガバナンスを推進しているのか、それはどの程度アジアにおいてモデルになりうるのかについて議論しながら考えます。
各自、パソコンなどの端末(Officeワード、パワーポイントを含む)を用意下さい。
なお、今後の学修を見据えて、学外講師によるEU制度・政策に関する講演を3回にわたって実施します。
有意義で楽しい授業にしたいと思います。
科目目的
事例研究としてEU法政策の授業を行った後、研究調査報告の資料作成とプレゼンテーション(パワーポイント使用)および論文作成の基礎についてノウハウを伝授します。その後、履修者が関心分野の研究論文を1つ選択して、パワーポイントを使用してその内容を紹介する資料を作成し、プレゼンテーションを体験します。授業の仲間と積極的に参加する姿勢と楽しむ気持ちが大切です。「教室の恥はかき捨て!」です。
到達目標
下記の学術誌(図書館データベースで入手可能な電子ジャーナル)から自分が関心のある学術論文を読んでポイントをつかむ練習、その内容をわかりやすくパワーポイントで資料を作成する練習、それを使用してプレゼンテーションし、わかりやすく伝える練習、質疑応答で突発的な質問にもその場で対応する練習を行います。
最後に、自分の選んだ学術論文についてポイントを全体として提示し、論理的に自分の考えを短い論評小レポート(内容の概要紹介とコメント)をA4用紙2枚程度で作成することが目標です。
【学術誌】
日本EU学会年報
国際政治(日本国際政治学会)
国際法外交雑誌
国際問題(日本国際問題研究所)
授業計画と内容
【第1回】ガイダンスとEU入門(1):基礎知識(パワーポイントによる説明)、テレビ出演DVD(クローズアップ現代、視点論点)、
【第2回】ガイダンスとEU入門(2):ヨーロッパ統合を見る眼(新聞記事、パワーポイントによる説明)、口頭発表の準備と方法:原稿の書き方:書評、研究報告(パワーポイント使用)
【第3回】EU法政策プレゼンテーション(1)
なぜ日本人がEU法を学ぶのか?
EU法を支える原則
ヨーロッパ統合とEU法
個人が裁判所でEU法を使えるということ
EU法と国家主権の調整
【第4回】EU法政策プレゼンテーション(2)
トランスナショナルな法空間
物・人・サービス・資本の自由移動
トランスナショナルな自由競争
単一通貨ユーロの仕組み
【第5回】学外講師① EU制度・政策入門Ⅰ:日EU関係とトランプ政権(予定)
【第6回】学外講師② EU制度・政策入門Ⅱ:EUの気候・環境政策と対中関係(予定)
【第7回】学外講師③ EU制度・政策入門Ⅲ:EUとウクライナ戦争(予定)
【第8回】学生口頭発表①(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第9回】学生口頭発表②(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第10回】学生口頭発表③(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第11回】学生口頭発表④(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第12回】学生口頭発表⑤(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第13回】学生口頭発表⑥(パワーポイント使用)、ディスカッション
【第14回】小レポート(A4・1~2枚)の提出と総括質疑、全体ディスカッション
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | プレゼン用パワーポイント資料とプレゼン(50%) 教科書内容確認小レポート(A4・1枚)(20%) |
平常点 | 15 | 欠席および遅刻早退がないこと(減点対象、正当な理由がある場合を除く)、質問およびコメントなど授業への参加度(加点対象) |
その他 | 15 | 学外講師による授業において提出するコメント・感想文(300~500字程度) |
成績評価の方法・基準(備考)
履修者の公平を確保するため、すべての授業回に無遅刻・無欠席で出席することが成績評価の前提であり、(正当な理由がない場合)欠席1回ごとに10%減点する(遅刻・早退もそれに準じる)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
庄司克宏著『はじめてのEU法 第2版』有斐閣、2023年(任意)
参考書 (任意)
庄司克宏著『欧州連合 統治の論理とゆくえ 改訂版』岩波新書、2025年刊行予定
庄司克宏著『欧州ポピュリズム―EU分断は避けられるか』ちくま新書、2018年
庄司克宏著『新EU法 基礎篇』岩波書店、2013年
庄司克宏著『新EU法 政策篇』岩波書店、2014年
庄司克宏著『ブレグジット・パラドクス』岩波書店、2019年