中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:工業技術史

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
工業技術史 2025 後期 土2 理工学部 及川 昌志 オイカワ マサシ 1年次配当 2

科目ナンバー

SE-ON1-4C01

履修条件・関連科目等

日本の略史、工業の果たす役割、エネルギなどの基礎知識と技術への好奇心があれば十分です。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

技術とは何か,システムとは何か,技術の進歩・進化,技術革新・イノベーションとは何か、を技術史を通じて触れます.通常,歴史の授業や講義は「人」が中心でしたが,「技術」を中心に講義を進めます.

技術の進歩・進化,技術革新・イノベーションのきっかけを概説し、さらに日本とこの国に影響を与え,関わりを持った国々の工業技術について、原始時代から近代に至る歴史の中から重要な事項のいくつかを取り上げ概説します。その中で、ルネサンスや産業革命にも触れます。

「工業」は「ものつくり」を主業とする産業の一つであり「生産技術」を中心に講義を進めますが、海外技術の導入と日本人による創意工夫・海外への技術援助・技能の大切さなどの他に、工業技術関連遺産も取り上げ、「工業と技術の全体像」を「歴史的な視点から理解する」ことを目的とします。

技術の歴史を中心とした講義ですが「〇年に△があった」という記憶は求めません。歴史の視座からの技術と工業を考える講義です。

科目目的

日本を中心工業技術について概要を理解し、「技術を歴史的な眼」で見られること、さらに学んだ内容を「将来の技術者活動の礎」にできることの二つを到達目標にします。

到達目標

技術とは何か,技術の存在意義とは何か,さらに技術の進化・進歩,技術革新,そしてイノベーションの定義を,工業技術史の観点から,自らの言葉で述べられるようになることが,本科目の到達目標です.

授業計画と内容

第1回 講義の進め方と評価方法等の説明、技術とは何か,技術史とは何か
第2回 技術革新・イノベーションとは何か、その契機とメカニズム
第3回 日本の古代の技術史、先土器文化から縄文・弥生文化の技術
第4回 日本人的技術の発生と展開(1):漢字の伝来、かな文字の発明
第5回 日本人的技術の発生と展開(2):金属の鋳造法、大仏建立
第6回 日本近世の技術(1):砂鉄による製鉄法(たたら製鉄法)
第7回 日本近世の技術(2):機械時計と機巧(からくり)
第8回 ルネサンスから産業革命と技術:これらの社会的背景、科学・技術の発展
第9回 明治期の技術(1):技術格差と技術移転、日本の近代化政策
第10回 明治期の技術(2):鉄道の導入と技術開発、国産化への動向
第11回 大正・昭和前期の技術(1):国内産業革命の進展
第12回 大正・昭和前期の技術(2):外国からの技術導入、国産化の確立
第13回 昭和後期・平成期の技術:経済の高度成長と工業技術人材育成
第14回 本講義のまとめ
*講義終了後,本時の講義で学んだ内容をまとめ理解度を確認する。

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

講義内容は技術を主体とします。技術と現代社会との関わりにも目を向け、科学・技術系博物館なども積極的に訪問し、技術者としての教養と歴史観を深める努力を続けて欲しい。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 80 講義内容の理解度を中間レポートと最終レポートで確認します.
平常点 20 講義中の理解度等とします.

成績評価の方法・基準(備考)

中間レポート,最終レポート,講義中の理解度の三つによる「総合評価」とします.ただし,出席率が70%未満の者はE判定とします。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

課題のフィードバックは,課題に応じて講義で解説します.

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

主に金属材料のレーザ加工を技術とした基礎的開発から実用化までの実務経験を通じ,技術マネジメントを行う中で,技術を本質的に掴むことを行ってきた.レーザ加工は1960年のレーザ発振とともに誕生している.レーザ加工の研究開発にあたっては,レーザ加工のメカニズム解明の取り組みが不可欠であり,これは先人たちの科学的・技術的アプローチを知ることが不可欠である.このような経験を講義に活かすものである.

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

レーザ加工技術は夢の加工技術と言われつつも,多くの埋もれてしまった技術がある.その埋もれてしまったレーザ加工技術は,技術の進歩・進化,あるいは革新ではあるが,イノベーションには至っていないという社会科学的なアプローチも実務を通じて行ってきている.
これらの実務経験を通じた技術とは何かという技術への本質的な問に答える講義を行う.

テキスト・参考文献等

授業では、テキストを配布せず、レジュメを用いる場合があります。

自学用の参考文献は次の通りです.
1) 中岡哲郎・鈴木 淳・堤 一郎・宮地正人『産業技術史』山川出版社
2) 日本機械学会編『新・機械技術史』丸善

その他特記事項

大学公認団体等の行事で授業を欠席する場合は、事前/事後必ず欠席届(様式は自由)を書面で提出してください。その際は欠席時に配付した資料を渡します。

参考URL

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