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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:深層学習

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
深層学習 2025 後期 木1 理工学部 樋口 知之 ヒグチ トモユキ 3年次配当 2

科目ナンバー

SE-AI3-7B14

履修条件・関連科目等

数理面:
大学における基礎数学(特に、微分の連鎖率と偏微分、行列)、統計学(特に、ロジスティック回帰)を理解していること。
プログラミング力:
プログラミングの基礎的概念(変数の型、関数宣言、制御構文など)などのコンピュータ言語のPython(パイソン)の基礎スキルが必要。初回に80分程度のPythonに関するテストをマナバの小テスト機能を使って実施します。履修を考えている学生は必ず受けること。結果は成績にも反映します。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

人工知能ブームは、2012年の深層学習(深層ニューラルネット)が、画像からの一般物体認識にかかわるコンペで、それまでとは桁違いの性能を示した時期から始まった。技術が提案されてたった10年少ししかたっていないにもかかわらず、画像、音声、自然言語(テキスト)の主要三分野の処理においては、それまでの技術を圧倒している。深層学習は、適用されるデータや使用目的によって、適したネットワークの構造が決まる。講義の前半では、深層学習の原始的形態であるニューラルネットワークに関わる基礎数理を概説する。特に、誤差伝搬法や確率的勾配降下法による、パラメータ学習法の数理的側面を解説する。生成AIの基本数理である、Transformerおよび拡散モデルについても解説する。深層学習のプログラミングはほとんどPythonで書かれているため、コンピュータでパイソンによるプログラムを実装する。後半では、Pythonの深層学習のフレームワークの1つであるTensorFlow(テンソルフロー)によって、主要三分野の内、画像、自然言語で利用されている深層ニューラルネットワークの構造や、適用場面および成功事例、計算プラットフォームの紹介も行う。

科目目的

前期に開講する「機械学習基礎論」で取り扱わなかった、機械学習の重要な手法であるニューラルネットワークの基礎と基本的な応用を習得することを目的とする。ニューラルネットワークの機械学習、さらには人工知能での位置づけを学ぶ。ニューラルネットワークの枠組み、および内在するパラメータ学習則の数理を理解する。さらに、用途場面に応じてどのような構造の深層ニューラルネットワークが適しているのかを知る。あわせて、プログラミング技術として、Google ColaborarotyやTensorFlowの使い方を習得する。

到達目標

以下を到達目標とする。
・ニューラルネットワークの機械学習での位置づけおよび、その数理的な枠組みが説明できる。
・パラメータ学習則の主軸である、フォワード計算とバックプロパゲーションについて説明できる。
・Google Colaboraroyの機能をおおよそ使いこなせる。
・TensorFlowなどの代表的なパッケージの利用ができる。

授業計画と内容

第1回 オリエンテーションとPythonの習得に関する確認
第2回 AIと機械学習の概説
第3回 深層学習の数理・技術上の概説
第4回 深層学習の社会実装とその課題
第5回 深層学習の基礎となる数学
第6回 SoftMax関数と損失関数(交差エントロピー)
第7回 フォワード計算(一部実習)
第8回 バックプロパゲーション(一部実習)
第9回 勾配法(一部実習)
第10回 いろいろな演算 : Dropout、正則化、正規化、重みの初期化(一部実習)
第11回 多層パーセプトロン: 回帰と分類およびハイパラチューニング(一部実習)
第12回 画像 : CNN(畳み込みニューラルネットワーク)、転移学習とファインチューニング(一部実習)
第13回 自然言語 : 再帰型ニューラルネットワーク (RNN, LSTM)、トランスフォーマ(一部実習)
第14回 データ生成 : オートエンコーダ、GAN (敵対的生成ネットワーク)、Transformer、拡散モデル(一部実習)
◎ 以上は目安である。

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・ほぼ毎回、小テストを行うため、教科書および配布資料を用いて復習すること。数式展開が多いので、アルゴリズムについては特に復習すること。
・授業内ではPythonの実習を行う。授業内で理解できなかったPythonの使い方は、復習することで次の時間までに自己解消しておくこと。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 30 授業への参加、受講態度(授業内での課題への取り組みやアンケート回答への姿勢)の状況を基準とする。
その他 70 毎回小テストを行う。(1)初回: Pythonの基礎知識の確認(2)2~14回:前回の講義内容の基礎知識が習得できているかどうかを評価

成績評価の方法・基準(備考)

出席率が70%に満たない者はE判定とする。期末試験の未受験者はE判定とする。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

responを使った学生参加型授業、プログラミング演習

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

テキスト:
(1)伊藤真 著、Pythonで動かして学ぶ!あたらしい機械学習の教科書 第3版、翔泳社、2022、ISBN: 978-4798171494

Python の復習をかねて、統計学をしっかりと学び直したい人は、同著者による以下の書籍で自学自習することをすすめる。
伊藤真 著、Pythonで学ぶあたらしい統計学の教科書、翔泳社、2018、ISBN: 978-4798155067

参考書:
(1)第9~12回の実装で使用予定
齊藤 康毅 著、 ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装、オライリージャパン、2016、ISBN: 978-4873117584
※工学系学部を中心によく読まれている教科書。

(2)第13回の実装で使用予定
齊藤 康毅 著、 ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装❷ ―自然言語処理編、 オライリージャパン、2018、ISBM: 978-4-87311-836-9


生成AIに関する一般向け解説書:
岡野原大輔、「生成AIのしくみ」(岩波科学ライブラリー)、岩波書店、2024/12/18, ISBN 9784000297288

岡野原大輔、「大規模言語モデルは新たな知能かーChatGPTが変えた世界」(岩波科学ライブラリー328)、岩波書店、2023/6/20, ISBN 9784000297196



その他特記事項

参考URL

https://researchmap.jp/matrix/

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