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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:中国文化講義(1)B

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
中国文化講義(1)B 2025 後期 金2 文学部 川野 明正 カワノ アキマサ 3・4年次配当 2

科目ナンバー

LE-CC3-E410

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

「中国妖怪学講義」。この講義では「中国の民間信仰」をテーマとし,「神」・「祖先」・「鬼」(鬼怪)・「精」(精怪)をキーワードに民間信仰上の民俗観念について概観し、中国人の冥界観のありかたを探究していきます。具体的には、「霊的な毒物」の信仰ともいうべき「蠱毒」信仰や,脱魂的な生霊ともいうべき「鬼人」信仰や,恋の惚れ薬である「恋薬」の伝承、天上の犬精である「天狗」(てんのいぬ)、人間にとり憑く霊的な虫類である「蠱毒」(こどく)、異民族の鬼人イメージの変遷などを取り上げ、中国人の民間信仰のありかたのなかでの位置づけ、とりわけ冥界観の全体像のなかでの位置づけを試みます。中国南部の漢民族・非漢民族に広く伝わる呪術的観念の実態に迫り、中国南部の人々の心性のありかたを垣間見てみたいと思います。

科目目的

「中国妖怪学」ともいうべき授業です。妖怪や民俗神の信仰や伝承の基本構造を理解し、中国語圏の精神世界について、民俗的側面から理解します。

到達目標

日本を含む東アジアの民間信仰上の心性について、一定の認識と理解を得る。

授業計画と内容

第1回.中国の地理と気候と文化的多様性
第2回.民族からみた中国文化の多様性 (雲南省を事例として)
第3回.総論:中国人の冥界観─「神」と「鬼」「精」との動的な関係 、
第4回.雲南省の神像呪符「甲馬子」からみる雲南漢族・白族の妖怪・民俗神
第5回.精怪論(1) ─山魈について 
第6回.精怪論(2)─五通神について
第7回.精怪論(3)─現代の五通神伝承
第8回.精怪論(4)─厄災・不妊の原因としての「天狗」
第9回.精怪論(5)─子授けの神「張仙」と天狗祓い
第10回.蠱毒論(1)─魏晋南北朝時代と宋代の異民族イメージと「蠱毒」
第11回.蠱毒論(2)─明・清代の異民族イメージと「蠱毒」
第12回.蠱毒論(3)─恋愛呪術における蠱毒と異民族イメージ
第13回.鬼怪論(1)─中国諸民族の生霊信仰
第14回.鬼怪論(2)─「鬼」としての異民族イメージ


※以上はおおよその目安であり、授業であつかう予定のトピックをあげたものである。授業の進度や履修者の関心によって、講義の進め方を変更する場合もありうる。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 80 授業内容に関するレポートを課して評価する。
平常点 20 授業のリアクションを毎回とる。
【重要注意事項!】授業の際に出席をとることがあるが、出席調査に一度も出席記録がない場合は成績評価の対象外となる。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

マナバの活用

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

中国語通訳を中国国内で経験している。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

<テキスト>
特に指定しない。マナバ上で講義レジュメを配布する。
<参考文献>
川野明正『中国の〈憑きもの〉─華南地方の蠱毒と呪術的伝承』風響社,2005年
川野明正『神像呪符〈甲馬子〉集成─中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』東方出版,2005年
渡邊欣雄『漢民族の宗教―社会人類学的研究』第一書房,1991年
文彦生(編)・鈴木 博(訳)『鬼の話(上・下)』 青土社,1997年

その他特記事項

魑魅魍魎が跳梁跋扈する授業ですが、何ら恐れる必要はありません。
レポートに「体育会〇〇部」など、論述に関係ない記述をした場合、評価対象外となる。
出席が一度もない者は評価対象外となる。

参考URL

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