中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:社会科・公民科教育法2/公民科教育法Ⅱ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
社会科・公民科教育法2/公民科教育法Ⅱ 2025 後期 月3 教職 中條 克俊 チュウジョウ カツトシ 3年次配当 2

科目ナンバー

QC-TC3-A209

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

・講義を通して、社会科・公民科における多様な学習指導や情報機器の活用法、授業研究や評価問題の作成の方法を習得する。
・戦後のすぐれた社会科や公民科の教育実践や教育実習生の授業分析の検討を通して、社会科・公民科の授業づくりのポイントについての理解を深めるとともに、模擬授業を通して社会科の授業実践力の基礎を養う。

科目目的

この科目は、教職課程において各教科の指導法に位置付けられており、当該教科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付けることを目的とします。

到達目標

中学校社会科及び高等学校公民科における具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付けるとともに、模擬授業を通して社会科・公民科の授業実践力の基礎を養う。

授業計画と内容

第1回:オリエンテーション-自身の社会科授業観を問い直す
第2回:戦後の社会科授業実践から学ぶⅠ-中学校社会科の実践
第3回:戦後の社会科授業実践から学ぶⅡ-高等学校公民科の実践
第4回:教育実習生の授業分析と検討Ⅰ-社会科の授業(VTR)
第5回:教育実習生の授業分析と検討Ⅱ-公民科の授業(VTR)
第6回:模擬授業指導案の協働作成(グループで)
第7回:各グループによる模擬授業の実施・検討Ⅰ(社会科公民的分野)
第8回:各グループによる模擬授業の実施・検討Ⅱ(公民科現代社会)
第9回:各グループによる模擬授業の実施・検討Ⅲ(公民科公共)
第10回:各グループによる模擬授業の実施・検討Ⅳ(公民科政治・経済)
第11回:各グループによる模擬授業の実施・検討Ⅴ(公民科倫理)
第12回:社会科・公民科における情報機器の活用
第13回:社会科・公民科の評価問題の作成
第14回:まとめ-21世紀に求められる資質・能力と社会科・公民科授業
期末課題(学習指導案の作成)


授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

(1)講義内容を振り返り、理解不十分と思われる項目または用語を確認すること。
(2)社会的視野を広げるために、公民科に関する文献、資料を読むこと。
(3)博物館、美術館等での文化財鑑賞並びに内外の映画鑑賞を通して、文化的素養を高めること。
(4)授業構成方法、生徒参加型の授業展開方法、授業のス キルなどを学んで学習指導案を作成するため 
   に、教材研究を行なうこと。
(5)社会情勢に敏感に反応し、新聞記事、インターネット等を活用して積極的に情報を収集・分析して授業
  への活用方法を探り、学習指導案を作成すること。
(6)模擬授業参加を通して、授業のあり方を振り返り、学習指導案の練り直しをすること。
(7)授業づくりに関する研究会に積極的に参加して、研究者、現場の先生から多くを学ぶこと。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 50 以下の3点で判断する。
①単発の時事問題に関するミニレポート
②模擬授業の学習指導案
③期末レポート
(テーマ例)「クリエイティブな社会科・公民科授業とは何
か」
平常点 50 以下の4点で判断する。
①授業への積極的参加・貢献度
②意見表明の内容
③リアクションペーパーの内容
④模擬授業の内容

成績評価の方法・基準(備考)

レポートと平常点から総合的に判断して、評価する。出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とする。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

 1981年4月から2017年3月までの36年間を埼玉県公立中学校社会科教員として子どもたちと共に多くの教育実践を積み上げてきた。とりわけ公民的分野の学習では、日々移り変わる社会的事象を扱い、最新の情報が求められることから、地域に根ざした生きた教材(以下、地域教材)を求めてきた。地域教材は子どもたちにとって身近な存在だけに教育効果は大きかった。
 地域教材の活用によって、地域の課題は地域だけの課題ではなく、日本の課題であり世界の課題でもあるということに子どもたちは気づいてくる。その結果、広い視野に立って、自分の頭で考え、判断して、自分の言葉で表現できる力が子どもたちに芽生えてきた。
 地域教材以外にも五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)に訴える教材も作成してきた。以下、体験的教材づくり(教材開発・作成・活用)の方法を紹介しておく。具体的内容は講義で詳しく伝えたい。

教材開発と授業づくり(1)新聞記事から社会科・公民科教材をつくる(メディア教材)
教材開発と授業づくり(2)音楽から社会科・公民科教材をつくる(音楽教材)
教材開発と授業づくり(3)映像・写真・絵画から社会科・公民科教材をつくる(ICT教材)
教材開発と授業づくり(4)実物・人物から社会科・公民科教材をつくる(実物教材)
教材開発と授業づくり(5)実物・人物から社会科・公民科教材をつくる(人物教材)

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

 埼玉県公立中学校社会科教員として子どもたちと共に積み上げてきた教育実践とその授業づくり過程を講義でくわしく伝えていきたい。社会科公民的分野、高校公民科に関する授業実践例を通して、以下①から⑤という流れで、実践力のある教員の育成をめざしたい。
①講師自身の平和・環境・人権・民主主義の視点に立った授業設計と授業実践の紹介と検討
②グループ討論を通してたのしくわかる授業のあり方の追究
③受講生全員(又はグループ代表)が作成した学習指導案を発表
④受講生全員が実際に模擬授業を実施
⑤模擬授業後の研究協議
 研究協議では、「導入」「展開」「まとめ」の流れと「評価」等に関する相互批評、振り返りを通して授業実践の力量を高め合いたい。さらに、年間指導計画の作成を通して、授業設計力の向上に努めてほしい。
 最終的には、講師の体験に基づいた現場感覚、具体的に教員の語り、動作、子どもとのやり取りの大切さを伝えて、クリエイティブな授業とは何かを受講生に追究させたい。

テキスト・参考文献等

【テキスト】
・文部科学省(2017)『中学校学習指導要領解説 社会編』
・文部科学省(2018)『高等学校学習指導要領解説 公民編』


【参考書・参考資料等】
・『明日の授業に使える中学校《社会科》(第2版)』(2021年)大月書店
・その他、適宜授業で紹介する。

その他特記事項

参考URL

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