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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:イスラーム経済・経営論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
イスラーム経済・経営論 2025 後期 金3 総合政策研究科博士課程前期課程 櫻井 秀子 サクライ ヒデコ 1年次配当 2

科目ナンバー

PG-EG5-202L

履修条件・関連科目等

特になし。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

イスラーム経済の市場は、最近20年間においてめざましく成長・拡大し、その市場規模の大きさと将来性に照らして、この経済システムについて理解し、それに適した企業経営やビジネスを展開することは、きわめて重要である。イスラーム経済市場は、東南アジア諸国、湾岸諸国を軸として発展しており、日本や韓国、中国にとっても重要な市場となっている。そこで理解しなければならないのは、シャリーアといわれるイスラーム法であり、イスラーム経営におけるコンプライアンスは、このシャリーアの遵守(シャリーア・コンプライアンス)を指すことから、シャリーアに関する理解は不可欠である。
したがって本講義では、イスラーム投資市場やハラール市場、ヒジャーブ市場からなるイスラーム市場の現状の把握、シャリーア・コンプライアンスの基本、イスラーム経済の史的展開、ビジネスと喜捨・寄進との関係を明らかにしながら、その独自性について明らかにする。

科目目的

本講義は新興のイスラーム市場の現状と将来性、シャリーア・コンプライアンスの基本を理解し、イスラーム経済市場への参入の要件を明らかにすることを目的とする。異文化経営の観点はもちろんのこと、近代経営とは異なるが成長著しい新興市場について理解を深め、実学的知識を得ることを到達目標とする。

到達目標

まず、近代経済の論理とシステムとは異なるイスラーム経済の論理とシステムの具体的構成を学び、それが有する経済合理性と社会合理性の関係を理解する。最終的には、現在のグローバル経済システムとその限界を客観的に理解し、オルタナティブについて考察できる知識と分析力を習得する。

授業計画と内容

(1)オリエンテーション-イスラーム経済・経営を学ぶ意義
(2)イスラーム経済市場の現状(投資、ハラール、ヒジャーブ)
(3)イスラーム経済市場の拡大と成長(湾岸諸国、トルコ、インドネシア、マレーシアなど)
(4)イスラーム経営倫理
(5)イスラームにおける所有権
(6)シャリーア・コンプライアンス① 財の獲得の方法
(7)シャリーア・コンプライアンス② 財の増殖の方法
(8)シャリーア・コンプライアンス③ 財の使用・処分の方法
(9)シャリーア・コンプライアンス④ イスラームの契約形態
(10)シャリーア・コンプライアンス⑸ 法人格
(11)イスラーム諸国の営利・非営利のハイブリッド経営
(12)イスラーム経済・経営の経済合理性と社会合理性
(13)イスラーム経済・経営がもたらすイノベーション
(14)総括とレポートのテーマに関する討議

各回ともに近代経済・経営とイスラーム経済・経営の比較を行いながらディスカッションを行う。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 50 出題されたレポート課題について論述する。レポートにおいては、講義の内容の理解度、テーマの展開力、論述力、参考文献の充実度を評価する。
平常点 50 指示された参考文献のレジュメの提出とその内容、プレゼンテーション力、ディスカッション力を評価の対象とする。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

【テキスト】
 櫻井秀子『イスラーム金融:贈与と交換、その共存のシステムを解く』新評論、2008年。

【参考図書】
 Çizakça, Murat(2014) Islam and the Challenges of Western Capitalism. Edward Elgar.
 ムハンマド・バーキルッ=サドル (1993)『イスラーム経済論』未知谷。
 同 (1994)『無利子銀行論』未知谷。

他、適宜、参考のテキストを配布する

その他特記事項

参考URL

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