中央大学

シラバスデータベース|2026年度版

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ホーム > 講義詳細:比較政治論1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
比較政治論1 2026 春学期 火3 法学部 古賀 光生 コガ ミツオ 3・4年次配当 2

科目ナンバー

JU-PS3-012L

履修条件・関連科目等

 履修条件はありません。ただし、政治学(政治学科は必修)の知識を前提とします。政治学科以外の学科の学生は、並行して履修することを推奨します。そのほか、国際政治学や行政学、現代政治理論、国際政治史の知識があると講義の理解が深まります。政治学科の学生で未履修の方は、並行履修を勧めます。4年生で末に政治史B2を履修済みの方は、この講義を合わせて履修すると、双方の講義の理解が深まることが期待されます。
 政治過程論1と政治史B1を並行して履修することも強く推奨いたします。特に、この講義と同じ教室で連続して開講される政治史B1で扱う内容は、既習のものとして特段の説明なしに講義に用います。並行して履修しない場合は、講義レジュメ等を利用して自習することを推奨します。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 比較政治学の基本論点を学習します。具体的には、社会運動、選挙、政党、議会、議院内閣制と大統領制など、政治システム内の入力過程を中心に先行諸理論を紹介しつつ、その理論形成の背景にある事例を紹介します。

科目目的

 カリキュラム全体において比較政治学にはいくつかの役割が期待されています。その役割を大きくまとめるとふたつの系統に分類できるでしょう。
 第一の役割は、政治学の理論についての理解を深めるための機会です。この講義(比較政治論1)では「新制度論」や「合理的選択理論」などの知見に依拠しつつ、様々な政府の政治制度を実際に存在するいくつもの「パターン」に分類して整理しながら理解することを目指します。理論という言葉を聞くと、多くの方が自然科学にような普遍的法則性の体系化を想像されるかもしれません。政治学においてもそのような理論が形成できる(すべき)という立場の人もいるのかもしれませんが、講義担当者(古賀)はあまりそのようには考えていません。この講義では、様々な政治制度が一定の条件の下での人々の行動に影響を及ぼすことを前提としつつ、特定の制度の下でどんな行動が採用されやすいかについて論じます。しかし、こうした予測は万能ではなく、あらゆる事象を説明し尽くすものではないという前提に基づいて、個別具体的な事象については、他の講義(たとえば、政治史など)で学ぶことを期待する、という態度を採用します。
 第二の役割として、現実を相対化する視点を身につけることがあります。根幹においては前述の理論とも共通しますが、政治学に限らず社会科学においては様々な現実の問題をどのような視点から理解するのかが重要になります。学問を修める意義のひとつには、自分が持っている先入観を相対化して、目の前の現象がなぜ生起したのか、他の可能性は存在しなかったのか、今後は別のやり方で対処することは可能か、可能であるとすればどのような方法があるのか、といったことを検討する能力が身につく(ことが期待される)ことにあります。
 そのため、この講義で受講生に求められるのは既存の知識を丸暗記することではありません。先行する諸分類がどのような根拠で形成されたのかを確認しつつ、そのような分類の意義、あるいは分類によって理解できることは何かを掴んでください。そのうえで、講義担当者としては、様々な理論も歴史的な制約の中で構築されたことを理解しつつ、諸理論がどのような(明示されたものも、暗黙のものも含む)前提条件に基づいているかを把握することを受講者に求めます。さらに、将来的には、それらの前提条件が維持されない場合には、理論にどのような修正を加える必要が生じるのかを創造的に検討する能力を涵養して、現実の問題に取り組む際にそれらを道具として活用できるようになることを目指すことを期待します。
 比較政治学はこのような能力を、様々な政治体系を比較して「現実に存在している、他のやり方」を検討することで身につけるよう試みます。比較政治論1では、政党や選挙過程、議会、執政府などについて検討することで、現在の社会状況に対して政治(あるいは政府)がどのような役割を果たしているのかについての様々なパターンを確認します。こうした学びを通じて、受講生の皆さんが取り組んでいる(あるいは今後取り組むであろう)現実に対してどのような可能性があるのかを考える足掛かりを築くことを目的とします。

到達目標

 上記の科目の目的を踏まえて、以下の2つの到達目標を設定します。その2つの到達目標は、この講義の単位を取得するうえで不可欠な要素と、その要素を習得したことを前提としたより高次の目標に分かれます。
 まず、必須の到達要素として講義で紹介される様々な比較政治学の理論を習得するを設定します。「理論を習得する」とは、既に述べたように、既存の様々な議論を丸暗記することを意味するものではありません。どのような問題関心に立って、どのような制約の下で、既存の理論が形成されたのかを明らかにすることまで含みます。そのため、理論が説明しようとする現象そのものへの理解と、それがどのような論理構成で現象を説明しているのかについて、正確な理解を求めます。
 次に、発展的な到達目標として、それらの理論を踏まえて自らが取り組む課題について一定の見解を組み立てて説得的に他者に提示できるようになることを設定します。
 これら目標への到達度合いは、原則として学期末試験が判定します。例外的に、レポート等を提出することで、試験に一部(または全部)を代替する場合があります。特に、やむを得ない事情で試験が受けられない場合はレポートによる代替を認めますが、レポート提出による単位取得は、試験を受けるよりも高い水準の理解を求めます。委細は初回講義でも説明します。

授業計画と内容

以下のスケジュールで講義を進める予定です。
毎年、講義の内容が少しずつ異なります。

比較政治論1
01.イントロダクション:比較政治学の考え方
02.社会運動論(1):社会運動とは何か、どのように分析されてきたか
03.社会運動論(2):デジタル技術は、社会運動をどう変えたか
04.政党(1):古典的政党類型論の歴史的背景
05.政党(2):現代の政党論
06.政党と選挙(1):選挙制度と政党の競争
07.政党と選挙(2):古典的な政党システム論
08.政党と選挙(3):政党システム論の現在
09.政党と議会:古典的な議会モデル
10.政党と連立政権(1):古典的なモデルとその限界
11.政党と連立政権(2):現代の連立理論
12.執政制度(1):議院内閣制とその変容
13.執政制度(2):大統領制(と半大統領制)の運用
14.講義のまとめ

 第一回に、講義の進め方と概要を説明します。比較政治学が政治学の中でどのような位置づけであるのか、政治学科のカリキュラム全体の中でこの講義がどのような役割を果たすのかを説明します。そのうえで、前期と後期の役割分担を説明し、比較政治論1では、政治システムへの「入力」過程を扱うことを説明します。
 第二回と第三回には、社会運動を論じます。第二回には、社会的な「紛争」が「政治化」されることの重要性を確認しつつ、これまで社会運動について論じられてきた、「運動のサイクル」について説明します。第三回には、前回の成果を踏まえつつ、現代における社会運動の変容について、特に「デジタル・ポピュリズム」という概念を手掛かりにこの10年ほどの研究成果を紹介します。
 第四回と第五回には、組織としての政党を論じます。第四回には、近代的な議会制度の登場と定着を通じて、政党がいかにして近代化されたかを、主に西欧の歴史を中心に確認します。第五回は、これらの研究成果を踏まえつつ、第三回の講義なども手掛かりにして、現代における政党組織の特徴や政党指導者が直面する課題などについて、具体的な事象を通じて解説します。
 第六回から第八回を通じては、選挙と政党について論じます。第六回には、選挙制度が政党間の競争に与える影響を論じます。「小選挙区制度は二大政党制を導きやすい」とする「ディヴェルジェの法則」や、比例代表制が持つ歴史的背景とそれが多党制をもたらす経路について検討します。第七回は、前回の成果を踏まえつつ、「政党システム論」を紹介します。ダウンズによる古典的な研究成果やサルトーリの類型論を説明します。第八回は、前回の議論を踏まえつつ、現代の政党制が、古典的な枠組みでどこまで把握できるのか、把握できないとすればなぜか、どうすれば、よりよく、政党システムを構築できるのかについて議論します。
 第九回は、議会の運営モデルについて、古典的な「アリーナ型」「変換型」議会との図式を紹介しつつ、実際の議会運用がこれらの古典的な枠組みには収まりづらいことを、周辺の制度との関連を踏まえつつ紹介します。
 第十回と第十一回は、連立政権について論じます。第十回は、ライカーの古典を紹介しつつ、合理的な選択理論に基づいた連立構築の予測モデルを紹介しつつ、その効用と限界を確認します。第十一回は、現代の連立に関する議論を通じて、連立理論の「パズル」(既存の理論枠組みの下では十分に説得的な理解が確立していない諸問題)を紹介します。
 第十二回と第十三回は、執政(executive)制度を説明します。第十二回は議院内閣制について、具体的な政体を事例としつつ、各国での運用の違いを他の制度との関連を通じて説明します。第十三回は、大統領制について、議院内閣制との比較とともに大統領制内部での比較を通じて、その運用方法を検討します。
 第十四回には、講義のまとめを行います。また、講義の理解の到達を確認します。

※ 内容は昨年度の比較政治論1と共有する部分がたくさんあります。また、重複しない部分でも過年度の講義と類似した内容があります。 昨年度の講義資料は以下のフォルダ内にありますので履修選択の際には参考にしてください。なお、フォルダのアクセスには全学アカウントへのログインが必要です。

 https://drive.google.com/drive/folders/1IxoPlOYBK-7nTuFgdhrDZ0Opfv_0mNPn?usp=share_link

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

講義の予習と復習を義務とします。

【予習】1時間程度を想定しています。ただし、個人差もあるでしょう。
manaba上からレジュメを入手して目を通してください。そこで示された内容や参考文献を活用して講義概要を把握しつつ、予習で分からなかった点を明らかにしたうえで講義に臨んでください。


【復習】2時間程度を想定しています。ただし、個人差もあるでしょう。
講義の概要を各自でまとめたうえで講義で示された練習問題に回答してください。

※ 任意の書評レポートは講義内容と密接に関わる課題文献を対象とするものです。加点そのものには強い魅力を感じない学生の方にも講義理解を深めるためにレポートに取り組むことを推奨いたします。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 100 2つの到達目標の両方を試験で確認します。そのため、やや分量の多い試験にならざるを得ません。限られた時間内で沢山の文字を書くことを負担に感じる場合には、下記を参考にして、試験以外の加点要素にも挑戦してください。

成績評価の方法・基準(備考)

 目標への到達度合いは、学期末試験(100点満点)で測定します。試験は二部構成となっており、前半は比較政治学の理論に関する基本的な理解の確認(用語解説)、後半はその応用の確認(論述試験)となっています。持ち込み一切不可の60分の試験で、すべて論述問題です。参考のため、過去の2年分の問題と回答例、試験講評を配布(下記参照)しますが、今年度の問題は、昨年までは形式が異なることには注意してください。
 ただし、限られた時間内で多くの問題に回答することに負担を感じる受講生や、一回きりの試験ではなく日々の課題への取り組みを評価してほしいと考える受講生の要望に応えるために、加点要素として書評レポートの提出を認めます。

書評レポートには、具体的には、
  (1) 開講時に提示した課題文献(全12冊のうちから、受講者が選ぶ)を読む。
  (2) 文献の内容を要約して、「その本を読んでいない読者にも分かるように」、説明する。
  (3) 上記の説明に基づいて、当該書籍の比較政治論の学習上の意義を説明する。

という内容を求めます。時数は、おおむね、2000字程度を想定します。5点満点として、最大で12回までの提出を認めます。生成AIなど、機械的な出力によって得た内容をそのまま提出した場合は剽窃とみなします。当該書評レポートを0点とするのみならず、この科目の試験の単位そのものを取り消します。レポートに剽窃の疑いがある場合、口頭でレポート内容について説明を求めることがあります。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

講義中、レスポンを利用して簡単なアンケートを行うなど、学生からの応答を期待した双方向授業を実施することがあります。出欠もレスポンで確認しますので、利用できる環境を整えて講義に出席してください。

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末/その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

講義ではレスポンを利用しますので、ICT端末(タブレットでも、スマートフォンでも、PCでも可)の持ち込みを推奨いたします。講義中にリアルタイムでのコメント等を歓迎いたします。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

特定の教科書は使用しません。講義の概要を記したレジュメをグーグル・フォルダ上に公開します。

その他特記事項

講義が始まってからは、質問等はすべてmanabaを通じて受け付けます。

参考URL

過去の講義の資料等は、下記のフォルダ内にあります。

全学アカウントにログインした上で、アクセスしてください。

https://drive.google.com/drive/folders/1GiZH3oZaW96uu10mvvu_WuYc0Vl3eVJ-?usp=sharing

講義内容は毎年少しずつ異なるので、過去のレジュメはあくまで参考資料です。予習などは、必ず、当該年度の資料を用いて行ってください。

講義に必要な連絡はすべてmanabaを通じて行います。manabaからの通知が届くように設定しておいてください。また、連絡先は前掲のメールアドレスを用います。上記からご連絡いただいても応答できません。

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