シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| イギリスの文化(1) | 2026 | 前期 | 火4 | 文学部 | 福西 由実子 | フクニシ ユミコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EX1-B201
履修条件・関連科目等
本授業は、「イギリスの文化(2)」と連続した内容であるが、必ずしも両方を履修することを求めるものではない。
両科目の関連性については、「授業の概要」を参照すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業は、現代イギリス文化を理解するための基礎として、「アイデンティティ」という観点から、イギリス社会に内在する複数性と多様性を考察することを目的とする。イギリス文化は、単一で均質なものとして存在してきたのではなく、地域、階級、ジェンダー、エスニシティ、宗教、世代など、複数の要素が歴史的に交差するなかで形成されてきたものである。本科目では、こうした多層的な文化的アイデンティティのあり方を、教育、労働、余暇、家族、若者文化、政治、言語、宗教、ヘリテージといった主題を通して概観する。
講義では、Mike Storry and Peter Childs 編 British Cultural Identities(6th ed., 2022)を理論的な参照枠としつつ、小説、映像、音楽、社会的事象などの具体的な文化表象を取り上げ、歴史的背景と結びつけながら検討する。入門科目として広範な主題を扱うが、単なる多様性の紹介にとどまらず、各主題がどのように「イギリス的なるもの」を構成してきたのかを整理し、理解することを重視する。なお、本科目で提示する視点や枠組みは、後期開講科目「イギリスの文化(2)」において、主題別の文化要素を通した分析へと発展させるが、両科目はそれぞれ独立した科目として履修可能である。
科目目的
・イギリス文化およびアイデンティティを理解するための基礎的知識と視点を提供する。
・イギリス社会における複数性・多様性の具体的な構造と背景を明らかにする。
・特定地域としてのイギリス文化を学問的に分析するための基本的枠組みを示す。
到達目標
・イギリス文化研究に必要な基礎的専門知識を理解し、説明できるようになる。
・社会・文化的事象を複数の視点から捉え、整理して考察できるようになる。
・授業で学んだ内容を踏まえ、自身の考えを論理的に表現できるようになる。
授業計画と内容
第1週 導入——「イギリス」とは何か
伝統的イメージ、国民的物語、ナショナル・アイデンティティ
第2週 地域と人びと——場所とネイション
ネイション、カントリー、リージョン、都市と村落
第3週 教育・労働・余暇(1)
教育制度と社会階層、大学文化、雇用と変化する労働観
第4週 教育・労働・余暇(2)
余暇文化、消費、娯楽とライフスタイルの変化
第5週 ジェンダー・セクシュアリティ・家族
家族の変容、ジェンダーと制度、結婚・離婚・セクシュアリティ
第6週 若者文化とスタイル
若者文化、ファッション、音楽・メディアとアイデンティティ
第7週 階級と政治
社会階級、政治制度、社会意識の変化
第8週 前半のまとめ
現代イギリス文化におけるアイデンティティの諸相
第9週 エスニシティと言語
英語の多様性、少数言語、移民と新しいアイデンティティ
第10週 宗教
国教会、宗教と社会、多宗教社会としてのイギリス
第11週 ヘリテージ(1)
歴史の再編、建築と場所、ヘリテージ産業
第12週 ヘリテージ(2)
「伝統」の創出、オリンピックとナショナル・イメージ
第13週 現代イギリスの行方
ヨーロッパ、多文化社会、テクノロジーと変容する英国
第14週 学期の総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業後に課されるレポート課題に取り組み、授業翌日の正午までに提出すること。
このほか、授業回によっては、指定された演劇や映画を授業前に鑑賞しておくよう指示することがある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 50 | 学期を通じて得たイギリス文化に関する知識の定着度を評価するとともに、授業で学んだ内容に基づいて自らの考察を論述する力を問う。すべて記述式とし、持ち込みは一切不可とする。 |
| レポート | 50 | 各回の授業内容を踏まえたレポート課題を課す。授業日翌日の正午までに、manaba「小テスト」から提出すること(300字以上)。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
教科書は使用しない。授業日の前日に、講師が講義資料をPDF等のファイルでmanabaを通じて配信する。原則として紙の資料は配布しないため、必要に応じてプリントアウト、またはダウンロードすること。
【参考文献】
・Mike Storry and Peter Childs (eds.), British Cultural Identities, 6th ed., (London: Routledge, 2022).
・海老島均他編著『アイルランドを知るための70章』第3版(明石書店、2019年)
・木村正俊編著『スコットランドを知るための65章』(明石書店、2015年)
・近藤久雄編著『イギリスを知るための65章』第2版(明石書店、2014年)
・下楠昌哉他編著『イギリス文化入門』新版(三修社、2023年)
・長谷川貴彦『イギリス現代史』(岩波新書、2017年)
・吉賀憲夫編著『ウェールズを知るための70章』第3版(明石書店、2019年)