中央大学

シラバスデータベース|2026年度版

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ホーム > 講義詳細:語学文学文化専門演習(1)(2)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
語学文学文化専門演習(1)(2) 2026 通年 水4 文学部 前之園 望 マエノソノ ノゾム 3年次配当 4

科目ナンバー

LE-FS3-D101,LE-FS4-D102

履修条件・関連科目等

フランス語中級レベルの語学力。

授業で使用する言語

日本語/フランス語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 このゼミでは20世紀前半に世界規模で展開された芸術運動であるシュルレアリスム運動を研究対象とします。シュルレアリスム運動は文学・美術それぞれの領域を交差するように発展しましたが、このゼミでは主に文学的側面からのアプローチを行います。シュルレアリスムとは絶対的な「自由」を求める運動です。知らぬ間に私たちの生活を支配し、いつしか当たり前となった「制度的なもの」の姿を暴き、それにゆさぶりをかけ、そこから「自由」になろうと、シュルレアリスト達は徹底的にもがき続けました。皆さんには、このゼミを通して、「制度的なもの」に対して敏感に反応できる、しなやかな感受性を身に着けてもらえたら、と願っています。
 2026年度はアンドレ・ブルトンの散文作品『狂気の愛』(1937)の第4章を精読します。本書は全部で7章からなりますが、第7章を除く、第1章から第6章までは、もともとは単独記事として雑誌に発表された文章です。一冊の本として一貫したテーマのようなものが『狂気の愛』全体に流れていますが、もともと単独記事だったので、各章を個別に読むことも可能です。
 第3章と同様、第4章においても、ブルトンが実際に体験した出来事が写真入りで報告されています。1934年5月29日、ブルトンは「スキャンダラスなまでに美しい」女性と知り合い、夜のパリを散歩します。それから数日後、その夜の散歩の一部始終が、自分が11年前に「自動記述」を用いて書いた詩篇「ひまわり」の内容に合致することに気づき、ブルトンは動揺します。その女性をめぐってさらにいくつかの偶然の一致が到来し、ブルトンは最後に彼女と結婚することを決心します。後にいわゆる「客観的偶然」と呼ばれることになる偶然の連鎖の代表例といえるエピソードです。シュルレアリスム的世界観を存分に楽しみましょう。また、私たちはこのような作品とどのようにつきあえばよいのか、先行研究などを参考に履修生同士で議論し、頭の整理をしましょう。
 その一方で、学術論文の探し方・読みかた・書き方、パワーポイントによる資料(動画)作成方法の基本も紹介します。皆さんには、その知識を使って、任意のフランス文学作品の研究論文を紹介する「論文紹介動画」、フランス文学作品の楽しみ方を紹介する「フランス文学作品紹介動画」を作成してもらう予定です。「ネタ集め」として、普段からフランス文学作品を読んでおいてください。また、夏休みに日本国内でできるフランス文化(につながるような)体験をしてもらい、後期に「フランス文化体験報告」をしてもらう予定です。
 後期には、「論文紹介動画」で取り上げられた論文を毎週1~2本程度ずつ読みこんで、グループディスカッションを行います。最終的に執筆することとなる「卒業論文」・「卒業課題研究」の生きた見本ですので、毎回しっかりと予習してきてください。

 成績は、授業への参加度(ディスカッション・発表・課題)と学期末ごとのレポート内容に基づいて評価を行います(ゼミへの参加度が低い場合は単位は出ません)。

科目目的

 フランスにおける文学・芸術に関する専門的な知識を習得し、社会を成立させている制度的諸条件を批判的視座から冷静に検討できるようになる。個人的関心に従って主体的・積極的に教養を深め、興味の対象を多様な角度から分析できるようになる。学術論文の熟読を通して実証的な議論を行う基礎を習得し、レポートや論文で自らの意見を説得的に主張できるようになる。ゼミの参加者との意見交換を通して自分の価値観を相対化し、多様な価値観の存在を認められるようになる。

到達目標

1.必要な先行研究にアクセスする方法を身に付ける。
2.学術的文章を書く上での諸規則を身に付ける。
3.独自の観点から文学作品の分析・解釈を行うことができる。
4.自分の考えを適切な形で文章にまとめることができる。
5.プレゼンテーションツールを使用した発表ができる。
6.研究発表において適切な質疑応答ができる。
7.ブルトン独自の世界観の研究を通して柔軟な発想法を身に付ける。

授業計画と内容

第1回 
・ゼミのルールと目標
・卒業論文・卒業課題研究日程
・個別課題「オープニングトーク」について
・グループ発表課題「論文紹介」 について
・「論文紹介」チームメンバー(仮)発表
・個別課題:「紹介論文」候補検索
・論文検索方法:CiNii/仏文学会HP/CHOIS
・ゼミ生自己紹介
    
第2回
・グループワーク「論文紹介」①
・紹介論文決定/分担箇所決定/パワポ作成
・アナログ感性再起動ワークショップ:アナロジー・ジャンプ (似たもの探し)

第3回 
・ワードスタイルについて
・個別課題「ワードスタイル修正練習 」
・アナログ感性再起動ワークショップ:キーワード連想ゲーム
・グループワーク「論文紹介」②最終調整

第4回
・ワールドカフェ、課題事前確認
・「論文紹介」発表会
・ワールドカフェ:全チームに共通する傾向・関心
・最優秀チーム選出(匿名アンケート)
・アナログ感性再起動ワークショップ:日本語版「優美な屍骸」

第5回
・『狂気の愛』作品紹介/第4章構成確認
・『狂気の愛』原典講読①:詩篇「ひまわり」
・ゼミ読書会①「通りすぎる女」(田中淳一『地球とオレンジ』)
・ワールドカフェ:詩篇「ひまわり」

第6回 
・『狂気の愛』原典講読②:「認識すべきもの」と「認識されたもの」
・ゼミ読書会②第4章/導入部(89-94ページ)
・ワールドカフェ:「ありとあらゆる種類の影」とはなにか?

第7回
・『狂気の愛』原典講読③:「透きとおった泉」と「花の秘密」
・ゼミ読書会③第4章/5月29日(94-109ページ)
・ワールドカフェ:該当部分のタイムライン/3回繰り返される表現の効果
    
第8回
・卒業論文・卒業課題研究進捗状況報告会
・ワールドカフェ:報告会について(感想・助言)
   
第9回 
・『狂気の愛』原典講読④:「窓をたたいている」引用
・ゼミ読書会④第4章/数日後(109-121ページ)
・ワールドカフェ:ブルトンのいう「抒情的な行動」とはなにか?
    
第10回
・ゼミ読書会⑤第4章/事実照合(121-131ページ)
・ワールドカフェ:ブルトンの個別の解釈の確認と「実際に起こりはしなかった事物」

第11回
・『狂気の愛』原典講読⑤:「ピエール・ルヴェルディ」の名前について
・ゼミ読書会⑥第4章/7月23日(131-136ページ)+第1章(31-33ページ)
・ワールドカフェ:4月10日のエピソードと7月23日のエピソードの関係

第12回 
・ゼミ読書会⑦「ひまわりは誰の花」(鈴木雅雄、雑誌『ユリイカ』)
・ワールド・カフェ:論文を読んで発見したこと
・レポート・論文の書き方
   
第13回 
・フランス文学作品紹介動画作成講座①
・出典・書誌の書き方

第14回 
・フランス文学作品紹介動画作成講座②
・前期の総括、夏休み中に見学して欲しい施設紹介

【3年生夏休み課題】
・論文紹介動画作成
・フランス文学作品紹介動画作成
・フランス文化体験発表資料作成

【4年生夏休み課題】
・フランス文学作品紹介動画作成

第15回 
・後期のゼミの進め方
・卒論・卒研執筆ナビ①
・「スタイル設定済みワードファイルを使用する」    
・ゼミ読書会

第16回 
・夏休み文化体験報告会
・卒論・卒研執筆ナビ②
・「基礎情報紹介は文章をデータに還元してから」

第17回 
・卒業論文・卒業課題研究中間報告会
・卒論・卒研執筆ナビ③
・「長い文章は短く切る。主語と述語は一組ずつ」

第18回 
・レポート・プレゼン会
・卒論・卒研執筆ナビ④
・「引用は必要最低限。なぜ引用したかを明確に」

第19回 
・論文紹介動画鑑賞会①(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑤
・「口語表現は意識して避ける。数字は半角に統一」

第20回 
・論文紹介動画鑑賞会②(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑥
・「論文に丁寧語・敬称は使用しない」

第21回 
・論文紹介動画鑑賞会③(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑥
・「論文に〈(私は)~と考える〉という表記は使用しない」

第22回 
・論文紹介動画鑑賞会④(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑦
・「ウェブサイトの出典表示にハイパーリンクは使用しない」

第23回 
・論文紹介動画鑑賞会⑤(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑨
・「同上・同書・同論文・前掲書・前掲論文を使い分ける」

第24回 
・論文紹介動画鑑賞会⑥(ワールドカフェ)
・卒論・卒研執筆ナビ⑩
・「参考文献ページに引用ページの表記はしない」

第25回 
・フランス文学作品紹介動画鑑賞会(ワールドカフェ)

第26回 
・ゼミ読書会

第27回 
・後期の総括

第28回 卒業論文・卒業課題研究発表会

(授業回は大体の目安であり、履修者の人数や進度によって内容を変更することがあります。)

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 40 以下の5項目を採点基準とし評価する。
①提出期間を含め課題の規定に従っている。
②構成(問題設定・本論・結論)が適切である。
③主題(論旨)が明確かつ説得的である。
④執筆者にしか書けない独創性がある。
⑤誤字脱字などのない明晰な文章である。
平常点 60 60%の内訳は、ゼミへの積極的な参加が40%、提出課題の内容が20%。掲示板への書き込みやアンケートなどこちらからリアクションを求めた際には、速やかに、かつ積極的に取り組んでください。

成績評価の方法・基準(備考)

 半期につき5回以上欠席された方は、原則として成績評価の対象となりません。やむを得ない個別の事情がある場合は、必ず事前にご相談ください。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

レポートの学生間相互査読制度(ピアレビュー)の導入。

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末/その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

 課題等でmanabaの諸機能を利用します。また、パワーポイント等のプレゼンテーションツールを使用して発表資料を作成してもらいます。各自でタブレット、パソコンなどを用意してください。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

【テキスト】
・アンドレ・ブルトン『狂気の愛』海老坂武訳、光文社古典新訳文庫、2008年。(ISBN 9784334751517)

【参考文献】
・アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』巖谷國士訳、岩波文庫(赤590-1)、1992年。(ISBN:9784003259016)
・アンドレ・ブルトン『ブルトン、シュルレアリスムを語る』稲田三吉・佐山一訳、思潮社、1994年。(ISBN :4783727295)
・アンリ・べアール『アンドレ・ブルトン伝』塚原史・谷昌親訳、思潮社、1997年。(ISBN :4783726183)
・アンドレ・ブルトン『ナジャ』巖谷國士訳、岩波文庫(赤590-2)、2003年。(ISBN:9784003259023)
・鈴木雅雄『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』平凡社、2007年。(ISBN:‎9784582702743)
・齊藤哲也『零度のシュルレアリスム』水声社、2011年。(ISBN:‎9784891768300)
・細谷功『アナロジー思考』東洋経済新報社、2011年。(ISBN:9784492556979 )


その他特記事項

・ゼミ開講前に『狂気の愛』を日本語で通読しておいてください。
・事前に教員に相談があり、教員がやむを得ないと判断した場合に限り、欠席された方が自宅からオンライン受講することを認めます。なお、オンライン受講をされても出欠記録は「欠席」となります。
・グループワークでは、無断欠席等でチームメンバーに迷惑をかけないよう気を付けて下さい。
・個別の連絡には「個別指導(コレクション)」を使用し、要件ごとにスレッドを立ててください。クラス全体の「掲示板」に個人情報を書き込まないようご注意ください。
・毎回の授業は、webexで授業画面のみ録画をし(教室の様子は撮影しません)可能な範囲でアーカイブ公開を行う予定です。ゼミ内容の復習に役立てて下さい。

参考URL

この授業は、仏文専攻・語文コース系の教員が担当しています。

語文コースHP  https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/

語文コースブログ  https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/

前之園望の研究室 https://www.youtube.com/@nozomu_maenosono_chuo

本ゼミのレポート・論文の書式は日本フランス語フランス文学会の書式に準じます。

以下のリンク先より学会誌が閲覧できますので適宜ご確認ください。

『フランス語フランス文学研究』 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/ellf/list/-char/ja

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