シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 語学文学文化専門演習(1)(2) | 2026 | 通年 | 月4 | 文学部 | 学谷 亮 | ガクタニ リョウ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-FS3-D101,LE-FS4-D102
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
このゼミでは、詩を中心とするフランス近現代文学と、日仏交流史・日仏比較文学に関するフランス語テクストを研究します。講読するフランス語テクストは、偶数年度は韻文作品、奇数年度は散文作品を取り上げています。また、前期の間は日本語で書かれた教科書を用いて、学術論文執筆に必要なアカデミック・スキルを習得します。偶数年度はクリティカル・リーディング(文献の読み方)、奇数年度はアカデミック・ライティング(論文の書き方)を中心に学びます。
偶数年度である2026年度は、前期に、大出敦『クリティカル・リーディング入門――人文系のための読書レッスン』(慶應義塾大学出版会、2015年)を教科書として用います。同書は、人文系の学問における文献の読み方や問いの立て方を豊富な実例とともに解説した、他に類を見ない教材です。前期の間はこの本を毎回一章ずつ読み進め、内容について全員でディスカッションをします。また、後期に向けた準備として、フランス語の韻文詩を読むための基本的なルールについても学習します。
後期は、まず4年生に卒論・卒研の中間発表を行っていただき、その後本格的にフランス語テクストを読んでいきます。2026年度は、シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』を取り上げます。この詩集は、ロマン主義と象徴主義をつなぐ存在としてフランス近代詩を語る上では避けては通れない作品です。また、日本でもきわめてよく読まれた詩集であり、詳細な注釈のついたものを含め、日本語訳がきわめて豊富に存在します。この詩集から各人が気に入った詩一篇を選び、個人あるいはグループで発表していただきます。小説や戯曲と違い、詩はストーリー性が希薄ですが、それだけに単語一つ一つにきわめて大きな負荷がかかります。それに加えて、音節数や脚韻といった音声上の工夫も凝らされています。そのため、フランス詩はフランス語で読んでこそ真の理解に達するのであり、日本語訳で読むのとは体験としての質が決定的に異なるのです。日本語訳や注釈書を大いに参考にしながら、フランス語原文で詩を読み味わってみましょう。
科目目的
フランス文学・文化研究の方法論を学び、受講者各人の関心に基づいた研究論文・研究発表ができるようになること。
到達目標
近現代フランス文学と日仏交流史・日仏比較文学について基礎知識を身につけ、先行研究や注釈書、日本語訳を参考にしながら作品の分析ができるようになる。
フランス文学・文化研究に必要なアカデミック・スキル(クリティカル・リーディング、アカデミック・ライティング、プレゼンテーション、文献探索など)を身につけ、受講者各人の関心に基づいてそれらを運用できるようになる。
フランス文学・文化研究の領域で、学術的な内容・形式をもった文章が書けるようになる。
受講者各人の研究・調査の成果を、他の受講生や教員が理解できるように口頭で説明できるようになる。
授業計画と内容
【前期】
第1回 ガイダンス・前期の詳細な授業計画の説明
第2回 自己紹介・グループ分け
第3回 図書館の使い方・文献検索の方法
第4回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(1)本を読む・問いを立てる
第5回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(2)語の意味を疑う
第7回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(3)論理の構造を疑う
第8回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(4)理論の罠
第9回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(5)問いを発展させる
第10回 『クリティカル・リーンディング入門』輪読(6)クリティカル・リーディングから論文へ
第11回 フランス詩法の基礎(1)音節
第12回 フランス詩法の基礎(2)脚韻
第13回 フランス詩法の基礎(3)さまざまな詩形
第14回 総括・まとめ
【後期】
第1回 後期の詳細な授業計画の説明
第2回 卒業課題研究中間発表
第3回 卒業論文中間発表(1)
第4回 卒業論文中間発表(2)
第5回 卒業論文中間発表(3)
第6回 ボードレールについて
第7回 『悪の華』について
第8回 『悪の華』講読(1)
第9回 『悪の華』講読(2)
第10回 『悪の華』講読(3)
第11回 『悪の華』講読(4)
第12回 『悪の華』講読(5)
第13回 『悪の華』講読(6)
第14回 総括・まとめ
※受講生の人数や関心の在処に応じて、授業計画を変更することもありえます
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 30 | 筆記試験(前期末のみ) |
| レポート | 30 | 前期末課題レポート 20% 後期末課題レポート 10% |
| 平常点 | 40 | 授業への参加度、発表の内容など |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>慶應義塾大学教養研究センター監修・大出敦 『クリティカル・リーディング入門
人文系のための読書レッスン』慶應義塾大学出版会、2015年 ISBN978-4-7664-2274-0
※必ず購入して毎回持参してください。
その他に授業で使用する資料はmanabaで配布します。
<参考文献>授業のなかで随時紹介していきます。
その他特記事項
・ゼミですので、出席し、授業に積極的に参加することを重視します(各回で最低1回は発言することを出席の要件とします)。欠席が半期につき5回を超えた場合、原則として成績評価の対象となりません。就職活動等、個別の事情がある場合は事前に相談してください。
・グループワークでは、無断欠席等で他のゼミ生に迷惑をかけないよう注意して下さい。