シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フランス文化演習(1) | 2026 | 通年 | 木5 | 文学部 | 浅谷 眞弓 | アサヤ マユミ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-FS3-D607
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期は時事フランス語のテキストを使用して、現代フランスの文化、社会、政治、経済について学びます。テキストの中から、フランス語検定準2級以上で行われる口頭試問の参考になりそうなトピックを選んで扱います。ヨーロッパ言語参照枠のB1からB2、C1へと段階を踏んで音読、訳読、文法解説を行います。
後期はフランス史上の象徴的な人物の業績を通して、フランスの文化、社会、政治、経済の基底について学び、フランス的な思考のスタイルに接近します。
科目目的
1)文学以外のフランス語のテキストを音読、訳読、分析して、フランス語の習熟度をあげ、日本語表現の彫琢に努めます。フランス的なディセルタシオンと日本的な作文技術を通して、各文化の論理的な思考スタイルを習得します。卒業後の、外資系企業でのプレゼンテーション、公務の場での資料作成、研究論文の執筆などに役立つ、将来的な自立学習の出発点を作りましょう。
2)フランス語の日本語訳の予習においては、紙媒体辞書はもちろん、電子辞書、コーパイロット、チャットGPTなどによるガイド、自動翻訳などを使い、インターネットや人工知能との適正な付き合い方を学びましょう。人工知能の文書作成はある単語の次に来る単語を予測することによって成り立っています。文脈を読み、状況を判断して「正しい文書」を書けるのは今のところ、人間の力によるものです。さらに、適正なコマンドなしには適正な解答は得られません。履修者それぞれが固有の作文スタイルを確立することを期待します。
到達目標
スポーツの世界では、名プレーヤーが必ずしも名監督になるわけではない、とはよく言われることです。コーチング方法や作戦立案の訓練を受けていないと、天才的なひらめきだけではゲームを維持することは難しいのでしょう。同様に、名訳といわれる翻訳が書き手の意図をあまり反映していない場合やAIが作成した流麗な訳がその意図に反している場合さえあります。少し勉強すると、フランス語と日本語の言語構造の違いが、学識の豊かな翻訳者や情報量の多いAIを大いに困らせていることがわかります。
この授業では、たとえぎこちなくとも、訳者がフランス語の文法的な機能を十分に理解していることを読み手に感じてもらえるような、「正確な日本語訳」を基本に据えて、次の段階で、わかりやすく、洗練された訳文が作れるようになることを目指します。
例えば、皆さんは歯科医院の予約システムのテレビコマーシャルで流れた、このアナウンスのどこが奇妙なのかわかりますか?「夜分遅くにどうされましたか?」という病院側のAIの問いかけは、予約をしたい、しかも歯がとても痛い患者にとっては少々気持ちが萎えますよね。日本語では、「夜分遅くに」という表現の後には、「申し訳ありません」と続くのが「普通」だからです。これではまるで患者を責めているようです。マイクロソフトのコーパイロットに聞いてみると、おそらくそのシステムが欧米言語の翻訳で作られているから、という答えでした。画一的と思われるAIの間にも実力の差があるのです。まして、人間は、です。どうか、皆さんがフランス語と日本語の良き理解者となられますよう、心からお祈りいたします。
授業計画と内容
前期
*前後期とも、日本語訳分担を行う初日は必ず出席してください
第01回 履修ガイダンス、日本語訳分担
第02回 パリのノートル・ダム寺院
第03回 エマニュエル・マクロンとフランス議会
第04回 パリ・オリンピック、パラリンピック
第05回 チャットGPT
第06回 自動車はもう都市を走れなくなる
第07回 中間のまとめ
第08回 クリスティアン・ディオール
第09回 セネガル狙撃兵
第10回 ケベックの食文化とブドウ収穫
第11回 代替医療
第12回 地域補完通貨
第13回 期末のまとめ
第14回 補習1
後期
第01回 前期の講評、日本語訳分担
第02回 エムバペ・ジダン・コパ
第03回 シモーヌ・ヴェイユ
第04回 マリー・キュリー
第05回 ウジェーヌ・プーベル
第06回 ナポレオン
第07回 中間のまとめ
第08回 オランプ・ド・グージュ
第09回 トゥサン・ルーヴェルテュール
第10回 モリエール
第11回 ベルナール・パリシー
第12回 フランソワ・ヴィヨン
第13回 期末のまとめ
第14回 補習2
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
次回講読予定のテーマについて、インターネットや文献を利用して調べ、日本語の仮訳を作る。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 中間試験 | 30 | 前後期とも中間日時において中間まとめの筆記試験を行う。各回、50点満点で30点を下回ると単位取得不可の恐れがあるため、適宜課題を提出する。病欠追試は行わない。未受験の場合は期末試験で評価する。 |
| 期末試験(到達度確認) | 30 | 前後期とも期末日時において期末まとめの筆記試験を行う。各回、50点満点で30点を下回ると単位取得不可の恐れがあるため、適宜課題を提出する。病欠追試を行う。合計4回の筆記試験で2回欠席すると、病欠、公欠の如何にかかわらず、単位取得できない。 |
| 平常点 | 40 | 前後期で少なくとも4回の日本語訳を分担する。5×4=20 授業演習への参加、貢献=20 |
成績評価の方法・基準(備考)
1)筆記試験は200点満点の2分の1に0,6をかけて「テスト点」とする。4回の試験で1度でも10点を下回ると単位取得できない。
2)日本語訳担当は5点満点で4回行い、合計10点以下になると単位取得できない。
3)授業演習不参加は前後期合わせて6回を超えると単位取得できない。
4)以上の条件を満たし、総合60点以上で合格とする。合格者の席次順に最上位がSまたはAから順次評価を行い、得点不足または未受験は不合格とする。
5)以上の条件を満たすために合格圏内において適宜補習課題を提出することができる。
6)筆記試験では期末に病欠追試を行う。ただし、合計4回の筆記試験で未受験が2回になると、病欠、公欠の如何にかかわらず、単位取得できない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
インターネットや文献を利用した調査、報告、日本語訳の検討、発表を行う。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
スマートフォン、その他の情報端末などを利用して、予習で不足した項目の検索、日本語訳の検証を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
前期
石井、野崎、ヴェスイエール共著、時事フランス語・2024年度版、朝日出版社刊、1900円+税
後期
松田、ガラベ共著、フランス史の中の異人たち、朝日出版社刊、2000円+税
その他特記事項
参考URL
この授業は、仏文専攻・語文コース系の教員が担当しています。
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/