シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マーケティング・データ分析Ⅰ | 2025 | 後期 | 金3 | 商学研究科博士課程前期課程 | 中野 暁 | ナカノ サトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-MK5-311L
履修条件・関連科目等
連続して配置された「マーケティング・データ分析Ⅱ」も同時履修してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、マーケティング・データ分析の基本である回帰分析を軸としてじっくりと扱いながら、その応用的な手法も学ぶ中で、実証研究で求められる考え方を身につけていきます。講義では、教員が作成したレジュメに基づく議論、教科書・論文の輪読、PCを使った統計分析の演習を行います。統計分析のソフトウェアにはRを用います。それ以外にもデータの基本操作ではMicrosoft Excelを使う場合があります。
手法の理解とソフトウェアを用いた実践を行うため、2コマ連続で開講します。「マーケティング・データ分析II」を同時履修してください。
科目目的
マーケティングの実証研究を進めていくうえでは、分析手法の理解が必須となります。本講義では、回帰分析を中心に据えながら、その応用的な方法を接続していくことにより、分析の基礎を身につけることが狙いとします。具体的には、(1) 分析の理論、(2) ソフトウェアによる実装方法、(3) 結果の解釈、(4) 種々の実証データへの適用時の留意点について体系的な理解を目指します。
到達目標
(1) 手法について理解を深めること、(2) データに対して実装できること、(3) 結果を適切に読み解けること (4) 様々なケースにおいて手法を使い分けたり、その妥当性を診断できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
1. イントロダクション:ビジネス・研究におけるマーケティング・データ分析
2. Rの基礎とデータの基本操作
3. 統計的仮説検定の基礎
4. 回帰分析の基礎
5. 重回帰分析の基礎
6. Moderation Analysis
7. Mediation Analysis
8. 分散分析・共分散分析
9. ロジスティック回帰分析
10. 回帰モデルによる予測と精度検証
11. 離散選択分析
12. パネルデータ分析と固定効果モデル
13. 因果推論の基礎
14. まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定された文献を事前に読み込むことや、実習課題について授業外で取り組むことを求めます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 課題に対して適切に分析が実行できているか |
平常点 | 50 | 意欲的な態度で講義に参加し、貢献しているか |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
国内のマーケティング・リサーチ企業で8年の実務経験があります。メーカー、小売、広告・メディア等の顧客のマーケティング・リサーチ業務遂行支援やデジタル・マーケティング実践、データサイエンス技術を用いた課題解決、共創型の定性ワークショップ等の業務に携わってきました。また、行動ログデータを用いたマーケティング・リサーチシステムの新規事業開発、データ品質管理(消費者パネルデータの調査設計、バイアス検証、補正技術開発)やマーケティング・リサーチ手法に関わる研究開発業務の経験があります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
マーケティング課題に対して適切な分析を行う方法を、ビジネス・研究の双方に通ずる観点を踏まえて講義します。
テキスト・参考文献等
教員が作成したレジュメの他、教科書・論文を用いることがあります。
用いるテキストについては、講義内で指示します。
なお、講義全体に関連して、補足知識を得るために推奨する参考文献は以下となります。
・星野匡郎, 田中久稔, 北川梨津(2023), Rによる実証分析 (第2版), オーム社.
・山本勲(2015), 実証分析のための計量経済学, 中央経済社.
・James H. Stock and Mark W. Watson(原著), 宮尾龍蔵 (訳) (2016), 入門 計量経済学, 共立出版.
・Andrew F. Hayes (2022), Introduction to Mediation, Moderation, and Conditional Process Analysis: A Regression-Based Approach Third Edition, Guilford Press.
・ウィラワン ドニ ダハナ, 勝又壮太郎(2023), Rによるマーケティング・データ分析: 基礎から応用まで, 新世社.