シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合講座(Creative Fusion: アート・デザイン・ビジネス・社会をつなぐ実践的思考) | 2026 | 春学期 | 木3 | 商学部 | 砂川 和範 | スナガワ カズノリ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BD1-48XL
履修条件・関連科目等
2019年度以降入学生対象のWeb登録科目です。
1・2年次での履修を希望する場合は、詳細を授業時間割で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業の目的は、芸術・デザイン・ビジネス・社会実践を横断する「創造的統合の思考」の教育を試みることにあります。
現代社会は、AI技術の進展やデジタル・トランスフォーメーション(DX)、地球環境問題、人口構造の変化、地域社会の再編、文化経済やクリエイティブエコノミーの勃興といった、多様な課題が複合的に交差する時代を迎えています。
こうした状況において、従来の大学教育が目指してきた個別の専門分野に閉じた知識の深化だけでは、社会の複雑な課題解決や新たな価値創造に対応することが難しくなっており、異分野間の相互作用を通じて新たな知的枠組みを創出しうる「統合的知性」が強く求められています。
本授業は、この要求に応えるべく、芸術・デザイン・ビジネス・社会実践を横断する「創造的思考」の教育を試みることに目的をおきます。この目的を踏まえ、デザインや芸術を単なる「造形的な営み」として捉えるだけでなく、社会課題の解決や新しい価値創造に資する「思考の方法」として基本視点に据えます。
登壇するのは、デザイン、絵画、音楽、ダンス、古典芸能、伝統的食文化(日本茶、和牛)、建築、新製品開発、ブランド戦略、感情分析(認知心理学)、起業、文化人類学といった多様な分野の最先端で活躍する14名の実務家です。彼ら、彼女らは、それぞれの独自の経験と知見をもとに講義と対話を展開し、受講生がこの多様な専門領域が交差する場でクリエイティブなフュージョン(融合)を体験し、分野横断的な「統合的知性」の獲得を目指します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上のリベラルアーツ科目として位置付けられています。
1. 受講生は、学問領域を超えた最先端の創造性の実践に触れることで、ビジネスや社会における「クリエイティヴィティ」の役割を理解し、自らの問題解決能力と発想力を高めることを目指す。
2. 異なる実務家との対話を通じて批判的・創造的思考を育む。ゲスト講義の内容を踏まえて議論やグループワークを行い、自らの言葉で表現する力を養う。
到達目標
1. 多様な領域におけるデザイン・アートの実践を理解する
デザイン、芸術、経営、マーケティング、文化実践といった複数の分野を横断し、それぞれの領域での創造性のあり方を学ぶ。
2. 創造性を社会課題解決の方法として捉え直す
造形や表現にとどまらず、社会システム・ビジネスモデル・地域文化の構想へとつなげる視点を獲得する。
3. 経営学科・国際マーケティング学科はもちろんのこと金融学科、会計学科の商学部4学科、リベラルアーツ系科目での学びと接続する。デザイン、アート、さまざまな文化領域における組織マネジメントやブランド構築、社会的実践活動における創造性の役割を理解し、実学としての経営学・マーケティング学を拡張する。
授業計画と内容
【第1回】4月9日
授業の目的・意義および商学部科目との接続点の説明(ガイダンス)
担当: 砂川 和範(コーディネーター教員)
テーマ:人生を切り拓くキャリア創造
特別講師: 三田村 春花 氏(日本画アーティスト/Haruka Mitta)
内 容:楽天経営企画室を経て現代ポップアーティストへ転身したキャリアの軌跡。日本画の技術を制作に生かす意味。ロンドンとニューヨークのアートシーンの相違およびコシノジュンコ氏との邂逅。
【第2回】4月16日
テーマ: AI時代に活きる君のキャリア戦略
~メタ資本論とプロデューサーシップと僕の生き様について~
特別講師: 桜庭 大輔 氏(NPO法人ZESDA代表/会計検査院国土交通検査第5課総括副長)
内 容: プロデューサーシップを提唱する副業社会起業家としての多彩な活動とキャリア戦略。
【第3回】4月23日
テーマ: 茶を起点としたクリエイティブな産業デザインー伝統的な産業をどう変革するかー
特別講師: 岩本 涼 氏(株式会社TeaRoom 代表取締役CEO)
内 容: 日本茶文化をめぐるグローバルな文化起業家としての活動および一般社団法人文化資本研究所代表としての経験。
【第4回】5月7日
テーマ: N-BOXの開発:不常識、非真面目なHondaのモノ創り
特別講師: 濵野 剛男 氏(本田技研工業株式会社 将来商品戦略課)
内 容: エキスパートエンジニアによる国内販売台数首位「N-BOX」開発と、その裏側にある開発思想。
【第5回】5月14日
テーマ: 文化人類学のビジネスへの応用:ideafundでの8年間の取り組みを通じて
特別講師: 大川内 直子 氏(株式会社アイデアファンド 代表取締役CEO)
内 容: 文化人類学者によるビジネスへの応用実践およびアイデアファンドにおける経営コンサルティング事例。
【第6回】5月21日
テーマ: 〈人類学者の目をインストールする〉運動としての会社経営
特別講師: 比嘉 夏子 氏(合同会社メッシュワーク 共同代表
一般社団法人みつかる+わかる 理事)
内 容: 企業エスノグラファーとしての文化人類学者の役割および経営実践。
【第7回】5月28日
テーマ: 能の所作と“からだの感覚”が生み出す創造力
特別講師: 梅若 幸子 氏(Umewaka International株式会社 代表取締役社長
下呂温泉湯之島館取締役 人間国宝梅若実桜雪 長女)
内 容: 能楽・梅若流としての活動および古典芸能における現代的革新の取り組み。
【第8回】6月4日
テーマ: アートと社会:情報技術時代の芸術
特別講師: 真田 将太朗 氏(株式会社SANADA WORKS 代表取締役)
内 容: 東京藝術大学(油画)と東京大学大学院(情報学環)での学びを融合させた新進気鋭のアート活動。
【第9回】6月11日
テーマ: アーティストの仕事、アートマネジメントの仕事
特別講師: 本間 桃世 氏(株式会社コーデノロジスト 代表取締役
Reversible Destiny Foundation Executive Director)
内 容: アート・キュレーターとしての活動および荒川修作+マドリン・ギンズの思想継承と東京事務所での実践。
【第10回】6月18日
テーマ: 食で表現する価値創造プロセス
特別講師: 田中 怜 氏(江田畜産株式会社 取締役COO/株式会社RAYUP 代表取締役社長)
内 容: 外資系コンサルタントからへ転身したキャリアの軌跡。和牛プロデューサーとしての価値創造プロセスの実践。
【第11回】6月25日
テーマ: 伝統と革新―老舗の事業創造へのとりくみ―
特別講師: 杉本 洋太 氏(株式会社老松園 代表取締役社長/株式会社芳翠園 常務取締役)
内 容: 伊勢茶老舗継承者としての事業承継および「和」のブランディング経営。
【第12回】7月2日
テーマ: 商品開発を支えてきた日本型感情分析と生成AIを繋ぐ
特別講師: 日置 孝子 氏(株式会社メタウェルコ 代表取締役)
内 容: 商品開発における日本型感情分析の活用および生成AIとの融合による新たな展開。
【第13回】7月9日
テーマ: いつから音楽と宗教とダンスは独立したのか
特別講師: 桶家 武尊 氏(作曲家/ボイストレーナー/株式会社one by one music 取締役)
内 容: 東京藝大出身クリエーター集団「Artoone!」の活動および音楽・身体表現の考察。
【第14回】7月16日
テーマ: De/Signの思考(入門編)感じた心を形にする力を育てる
特別講師: 溝部 達司 氏(Miz-Design 代表)
内容:概念アートにおける「0」からの思考法と、感性工学による未来創造の視点。
総 括: 砂川 和範(コーディネーター教員)
総括ディスカッションと学習成果の振り返り。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1. 担当講師について事前に調べて知識を持っておくこと。
2. 各回のフィードバックをResponにて提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 50 | 14回の講師のレクチャーを踏まえた理解度と応用力について評価する期末試験を実施する。 |
| 平常点 | 30 | 出席点 |
| その他 | 20 | 発言、グループワーク(講師による)、優れたフィードバックに対して、その都度、評価をおこなう。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回の特別講師の授業内容に応じて小レポートをオンラインで実施する。定期試験についてはペーパーテスト形式で実施する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
特別講師の指導のもとワークショップ形式でグループ学習を実施する予定。
履修者数に応じて、可能であれば小グループの班に分かれてオンライン会議システムをつかってグループワークを実施し、講義回での特別講師が設定する課題にもとづきPBL(Project-Based Learningを実施し、必要に応じてグループごとに授業で発表する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業内容の性格上パワーポイントに加え動画等の活用。
Webexを用いたグループワークの実施。
Responを活用した出席確認, Q & A, リアクションペーパーの提出回収。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
全ての回の授業を、実務家の講師とコーディネーター教員との共同で実施する。
各講師の経歴など詳細は、各回の授業にて説明をする。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
全ての回の授業を、実務家の講師とコーディネーター教員との共同で実施する。各回の授業が、書く特別講師の実務経験を活かした講義内容であるため詳細は、各回の授業にて説明をする。
テキスト・参考文献等
各回担当の特別講師について事前に広く調べて著作や作品などを確認して事前知識を持っておくこと。
その他特記事項
クリエイティブなことに関心のあるすべての学生に開かれた講義としたい。商学部にとどまらず、広く中央大学の他学部学生の受講を期待する。