シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経営学 | 2025 | 前期複数 | 月2,木4 | 経済学部 | 庵谷 治男 | オオタニ ハルオ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-MN2-01XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経営学は組織をどのように運営するのかを考える学問です。組織には営利を目的とした企業だけでなく、非営利を目的とした病院、学校、行政機関も含まれます。ただし、経営学は主に大企業の運営を中心に発展してきた経緯があるため、本講義でも主に大企業の事例(ケース)を適宜紹介しながら講義を進めていきます。
本講義は大きく3つの領域から構成され、概要は次の通りです。「Ⅰ制度の選択と戦略の形成」では、企業の制度(法律)に基づく企業形態、コーポレート・ガバナンス、CSRを学習し、自社の経営理念のもとでどのような戦略をとるかを考えます。「Ⅱ組織のデザインと人への対応」では、組織構造の体系および組織文化を学習し、企業で働く人のリーダーシップ、モチベーションをどのように考えるかを理解します。Ⅰ・Ⅱが経営学の基本的な考え方を学ぶのに対し、「Ⅲ現代の経営を取り巻く視点」では、昨今の社会的価値観や認識の変化を踏まえながら、グローバル化/ICT化のマネジメントをはじめ、ダイバシティ、健康、環境、イノベーションの視点をどのように経営学で考えるのかを見ていきます。本講義を通じて、経営学の基本的な知識だけでなく、身の回りで起こっている現象を経営学の視点から考える能力を磨くことを目指します。
なお、外部講師(ゲストスピーカー)の招聘も検討しており、スケジュール調整がついた場合、適宜実施する予定です。
科目目的
本講義の目的は、組織(主に大企業)の運営を諸制度、戦略、構造、人の側面から体系的に学習し、理解することです。また、現代の組織が抱える課題について経営学の基本的な知識をベースに考え、理解を深めることです。
到達目標
組織の運営について基本的な知識および考え方について理解することができる。
現代の組織が抱える課題について経営学の視点から理解することができる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:経営学とは何か
Ⅰ 制度の選択と戦略の形成
第2回 企業形態:公/私企業、会社の種類、所有と経営の分離
第3回 コーポレート・ガバナンス:ガバナンスの類型
第4回 CSR:企業倫理、コンプライアンス、統合報告書
第5回 経営理念とビジョン:ドメイン、経営戦略
第6回 企業戦略と多角化:事業の定義
第7回 競争戦略の類型:ポジショニング、経営資源
第8回 事業システムの構築:ビジネス・モデル
第9回 戦略的提携とM&A:シナジー、範囲の経済、リスク・マネジメント
第10回 マーケティング戦略:市場セグメンテーション
第11回 ファイナンス戦略:財務管理、財務諸表、主要な財務指標
Ⅱ 組織のデザインと人への対応
第12回 組織構造の基本要素:分業(専門化)と調整
第13回 組織構造の類型:官僚制、部門化、カンパニー制
第14回 組織文化と組織変革:思考/行動様式、組織文化の変革
第15回 コンフリクト・マネジメント:潜在的/顕在的コンフリクト、交渉
第16回 リーダーシップ:特性論、スタイル論
第17回 モチベーション:外的/内的報酬
第18回 人的資源管理:人材育成・開発
第19回 組織能力:コア・コンピタンス、組織学習
第20回 ナレッジ・マネジメント:暗黙知、形式知、知識創造
Ⅲ 現代の経営を取り巻く視点
第21回 グローバル化のマネジメント:国際経営
第22回 ICT化のマネジメント:DXの推進
第23回 ダイバシティ経営:多様な人材の活用、インクルージョン
第24回 健康経営:人への投資、従業員満足、ウェルビーイング
第25回 環境経営:環境配慮と企業価値向上、サスティナビリティ
第26回 イノベーションと経営:オープン・イノベーション
第27回 両利き経営:知の探索と深化
第28回 まとめと理解確認テスト
なお、履修者の理解度に応じて、授業構成を柔軟に変更する可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前にテキストの該当箇所やmanabaに掲載するレジュメに必ず目を通した上で出席すること。また授業で提示するポイントを授業後に復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 期末試験を実施。 |
平常点 | 40 | manabaで小テストを実施。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中にmanabaのrespon機能を使って、意見や質問を適宜収集する予定です。優れたコメントには加点する予定です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業のなかでresponにより提出してもらった意見については、時間の許す限り授業内でフィードバックします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
manabaのアンケート(respon)機能を使用した双方向授業を予定。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
藤田誠『経営学入門』中央経済社 2015年.
※授業内容はテキスト以外の文献・資料からもコンテンツを補完する予定です。
【参考文献】
伊丹敬之・加護野忠男 『ゼミナール経営学入門 第3版』日本経済新聞社 2003年.
入山章栄『世界標準の経営理論』ダイヤモンド社 2019年.
榊原清則 『経営学入門(上・下)第2版』日経文庫 2013年.
その他特記事項
私語は他人の授業を受ける機会を妨げる不公正な行為なので厳しく注意します。
responを授業中に使用しますので、スマホ・タブレットを持参してください。
manabaからのリマインダーを受け取れるように、メールアドレスを登録してください。