シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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海外インターンシップ実習 | 2025 | 夏季集中 | 他 | 経済学部 | 千葉 千枝子 | チバ チエコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-TR2-93XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性および自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目である。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目である。
<概要>
1.海外の観光政策に関連する公的機関(具体的には、タイ国政府観光庁の支局)において、国家の観光政策に基づいたインバウンド等の誘客促進などをインターンシップを通じて学ぶ。
2.海外の観光政策に関連する公的機関(具体的には、タイ国政府観光庁の本庁等)において、国家の観光政策について、その戦略や方針等をレクチャーを通じて学ぶ。
3.国際観光は双方向により成り立つものである。そこで、我が国におけるマスメディア等を通じた観光振興の実際を学ぶ。具体的には、FMノースウェーブおよび日本旅行の協力のもと、番組編成による双方向の人的交流事業に参加して、マスコミや旅行業が果たす役割について学ぶ。
4.観光産業は裾野が広い産業である。当該実習を通じて関連する業界(航空会社やホテル、旅行会社、その他関連する産業)について仕組みを学ぶ。
5.各国の出入国管理や空港サービス、航空行政など、当該実習を通じて、どのような仕組みとなっているか関連法などを知識として有する。
6.ASEAN各国(具体的にはタイ国)の日本マーケットへの観光戦略やマーケティング等を学び、課題を精査して、特に若年層に対して訴求しうる施策や提言等を考察する。
7.地方都市(具体的には北海道)のアウトバウンドについて、問題点等を考察し、課題解決のために何が求められているかを検討する。
※産学協議会の分類上、「タイプ2」に相当します。
科目目的
インターンシップ演習・国際観光コース履修で学んだ企画立案や折衝力など、時代が求めるグローバル人材像と自身のキャリア像を、国際観光というファクターを通じて自ら描けるようになるのが、本実習の目的である。そのための手法として、コミュニケーションスキルやビジネスマナー、対人関係構築能力、語学力などを実習先で体得する。
到達目標
他国における観光促進などの実際を学び、現地での成果発表は英語で実施する。海外インターンシップ演習で学んだ観光政策の意義や目的、観光産業のしくみ等に理解を深め、基礎的知識を実践的に身につける。他国の観光プロモーションなどの実際を知ることで、企画立案や折衝・プレゼンテーション能力、語学力の向上を到達目標とする。
授業計画と内容
観光立国タイの観光政策や具体的取り組み、メディアミックスによる観光促進の手法などを学ぶ。
具体的には、国際観光が集中する首都バンコク以外で、タイ国が政策的にプロモーションを展開している現地支局に駐在してインターンシップを実践することで、地方分散にどのような努力をしているのかを実践的に学ぶ。また、国際観光における双方向での人流促進の重要性を学ぶため、タイ国政府観光庁が番組提供する北海道のラジオ局「FMノースウェーブ」(株式会社FM NORTH WAVEは、北海道を放送対象地域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者)と協業して、タイにおけるメディアミックスの実際や当地における体験型観光の実例を学ぶ。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
インターンシップへの参加から得られた「気づき」を整理し、提出します
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。担当教員の指示に従ってください。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 全てのプログラムに参加することを履修の条件としている。実習先における就業意欲、自己管理等も評価の対象としている。 |
その他 | 50 | 現地での最終プレゼンテーション(発表パワーポイントおよびスピーチ等の語学力等)で、革新性、積極性などを評価する。課題への取り組み姿勢やチームワーク力、協働姿勢、指摘事項への的確な対応などについても評価対象とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
現地職業体験プログラムに参加できない場合は、特段の理由を除いて成績評価の対象とならないので注意すること。課題等の代替評価は行わない。
語学の修得を目的とはしていないため、特段、当地での語学力は問わないが、現地職員や履修者と円滑なコミュニケーションをはかり、協調性、リーダーシップ力等については点数化して評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
現地インターンシップの平常点、および最終発表会の評価については、講評・フィードバックを滞在期間内に時間を設けて実施する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
インターンシップ演習で実践したPBL(課題解決型学習)を、現地実習でも用いて、最終発表会に応用させる。ディスカッションやグループワークを行い、それらをパワーポイントや動画(mp4)、画像などに落とし込み、SNSなどを活用して、観光プロモーションの実際につなげる。最終発表会におけるICTの活用方法については別途、指示する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
教育ICTを活用、導入するため、各自、環境整備に努めること。主にグループワークやディスカッション等では、PCが必須となる。現地においての最終発表会は、パワーポイントで行う。また、SNS等による現地からの情報発信でモバイル等が各自必要となる。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
淑徳大学 学長特別補佐 経営学部 学部長 観光経営学科 教授
1988年、中央大学 経済学部 産業経済学科 卒業。富士銀行(現みずほ銀行)に雇用機会均等法1期生として入行。シテイバンク勤務を経て1990年、日本交通公社(現JTB)に入社。団体旅行の企画立案・営業・添乗業務等を行う。1996年、有限会社千葉千枝子事務所を設立。運輸・観光全般に関する執筆・講演、TV・ラジオ出演などジャーナリスト活動に従事する(現在に至る)。2016年から現職。
また、2006年、特定非営利活動法人交流・暮らしネットを創設、2014年から理事長(現在に至る)。東京都・岩手県・青梅市・片品村などの観光審議委員等を歴任(いずれも現職)。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・中央大学インターンシップ(当該科目):2014年に客員講師として「国際観光コース」を新設・開講、着任した。2016年以降は本務校兼任となり、今期、当該科目は12期生を迎える。
・本務校(淑徳大学)では、観光学を専門として地域と産業の両面から高度観光人材の育成を担っている。本務校入職前は観光ジャーナリストとして25年のキャリアを有する。これら実体験をもとに、「観光とメディア」、「パブリック・リレーションズ」などの授業を担当している。
・タイ国政府観光庁とはジャーナリスト時代、ファムツアー等で20年来の交流があり、当該コースに深い理解をいただいている。過去にはアユタヤ支局等にインターンシップ派遣の実績を有している。
・旅行会社に在職した経験や知識、ならびに総合旅行業取扱管理者、旅程管理主任者(有資格者)の資格取得における教務経験を活かし、旅行業法に対応したプログラムの提供を行う。
テキスト・参考文献等
【参考文献】
千葉千枝子著:第一法規「レジャー・リゾートビジネスの基礎知識と将来展望」2022年3月発行
ISBN 978-4-474-07784-3 C0065
共著:山口一美編著 創成社「ハワイ読本 ー日本人がハワイを好きな理由ー」2023年10月発行
ISBN-13 :978-4794470881
共著:千葉千枝子編著 建帛社「観光経営学入門」2024年9月発行
ISBN 978-4-7679-4800-3
(その他)
単著:千葉千枝子著:学芸出版社「観光ビジネスの新潮流」2011年3月
その他特記事項
・夏季のインターンシップ実習(フィールドワーク)は必須で、参加しない場合は評価の対象としない。
・インターンシップ先は、タイ(バンコクおよび地方都市)を予定しており、旅費・滞在費は自己負担となる。
・語学力・コミュニケーション力に自信があるものを求めている。
・連絡先は、chiba@u.shukutoku.ac.jp (千葉千枝子)
参考URL
淑徳大学
https://www.shukutoku.ac.jp/academics/keiei/kanko/kyouin/chiba.html
千葉千枝子公式ブログ
http://chiekostyle.seesaa.net/