シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2025 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 和田 光平 | ワダ コウヘイ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
※選考方法は経済学部事務室が公開する情報をご確認ください。
和田ゼミでは暗記型の教科学習や筆記試験などが苦手でも、チームで協働する力やコミュニケーション能力、考え抜く力を重視しています。着眼点の独創性、発想の切れ味、議論の態度、傾聴力などで和田ゼミになじみやすいかどうかを見ています。所属学科、履修科目、GPA、マーケティングの知識などは合否には無関係です。
<履修条件>
チームで、学内外のビジネスコンテストや政策提案の大会に参加すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
テーマ:少子高齢化・人口減少時代のマーケティングと地域戦略
少子化や高齢化、人口減少などの人口動向は、企業のマーケティングには大きな影響があります。また、地域活性化のためのエリアマーケティングや地域振興にとっても人口分析は重要です。そこで、この演習の目的は、経営学、社会学、統計分析、地域政策など幅広い観点からアプローチして、人口と消費の関係からアプローチしたマーケティングや、ソーシャルビジネス、地域振興戦略などを実践的に探究するものです。
科目目的
マーケティングの学修、オリジナリティの醸成、問題解決力の錬成、チームワークによるプロジェクトの遂行を通じて、課題の発見や問題意識の醸成、新しいビジネスモデルの創発、市場や消費人口の分析、さらには経営戦略の策定など、マーケティングや経営戦略、地域政策を実践的に学修することが本ゼミの目的です。
到達目標
【演習1】マーケティング・人口学・統計分析をビジネススキルの3本柱ととらえ、実践的な学習を進めてます。
【演習2】これまでに学修したスキルの成果として、学内外のビジネスコンテスト・地域政策コンテストなどへの参加を通じて、自分のアイディアを創出し、レポートやプレゼンテーションとして表現する力をつけます。
【演習3】最終的にこれまでの成果を、論理的な文章の形式として演習論文にまとめます。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
○セグメンテーションやターゲティング、ポジショニングなど、特に人口と関連のある部分を中心にマーケティングの基礎的な手法を討論形式(アクティブラーニング)で学びます。
○課題解決プロジェクト(マイナビ主催)を通じて、データ・資料収集および分析ならびにプレゼンテーション、またチームでの協働作業やアイディア創発などの実践的なトレーニングをします。
<前期>
第1回 ゼミ活動のガイダンス:課題解決プロジェクト(前期)の準備
第2回 テキスト第1章 1~5 コトラーから学ぶマーケティング
第3回 テキスト第1章 6~7 マーケティングにおける4Pと4C・マーケティングミックス
第4回 テキスト第2章 1~5 市場の分析と生活者の購買行動
第5回 テキスト第2章 6~10 イノベーター理論と3C・5F分析、PEST分析とSWOT分析
第6回 テキスト第2章 11~13 プロダクトポートフォリオとライフサイクルモデル
第7回 課題解決プロジェクト(前期)第1チーム~第3チームのプレゼンテーションとフィードバック(審査対象項目の検討)
第8回 課題解決プロジェクト(前期)第4チーム~第6チームのプレゼンテーションとフィードバック(審査対象項目の検討)
第9回 テキスト第3章 1~2 セグメンテーション
第10回 テキスト第3章 3~5 ターゲティングとポジショニング
第11回 テキスト第3章 6~8 ハワードシェスモデルとES・CS
第12回 テキスト第3章 9~13 多彩なマーケティングの統合
第13回 課題解決プロジェクト(後期)の準備
第14回 夏季休業の課題研究の準備(経済経営情報の収集、統計データの分析、先行研究のサーベイなど)
<夏季休業中>
○夏合宿(2、3、4年合同) 2年生は課題解決プロジェクト(後期)のファーストプレゼンテーションとフィードバック
<後期>
第15回 テキスト第4章 1~4 マーケティングのプロセスとイノベーション
第16回 テキスト第4章 5~8 ラテラルシンキング
第17回 テキスト第4章 9~12 価格戦略
第18回 テキスト第4章 13~17 サービスマーケティング
第19回 テキスト第5章 1~6 ミクロマーケティング
第20回 テキスト第5章 7~9 コーズ・リレーテッド・マーケティング
第21回 課題解決プロジェクト(後期)第1チーム~第3チームのプレゼンテーションとフィードバック(審査対象項目の検討)
第22回 課題解決プロジェクト(後期)第4チーム~第6チームのプレゼンテーションとフィードバック(審査対象項目の検討)
第23回 テキスト第6章 1~9 ブランド戦略 とロイヤリティ
第24回 テキスト第6章 10~13 ブランド・ポートフォリオ
第25回 テキスト第7章 1~4 WEBマーケティングとサーチエンジン・マーケティング
第26回 テキスト第7章 5~12 SNSマーケティングとオムニチャネル
第27回 課題解決プロジェクト(後期)の提案内容の最終確認
第28回 最終チームの編成確定とビジネスモデルの創発
<春季休業中>
春合宿(2年生のみ) 全チームのビジネスモデルの確定とプレゼンテーション
【演習2】(3年次)
○チーム毎のビジネスモデルの創発や、それに基づいたデータ・資料収集および分析の方法、その練りこみ方などビジネスモデルのプランニング全般について学修。
○各チームのビジネスモデルがターゲットとする市場のデータを収集するとともに、関係資料や先行研究のサーベイ。
○研究成果の文章化、図表データ・参考文献の整理など対外的なアウトプットの準備。
<前期>
第1回 全チームの進捗状況の確認とビジネスモデルの最終確定
第2回 第1チームと第2チームのファーストプレゼンテーションとディスカッション
第3回 第3チームと第4チームのファーストプレゼンテーションとディスカッション
第4回 第5チームと第6チームのファーストプレゼンテーションとディスカッション
第5回 ビジネスモデルの錬成 ①問題意識、背景、ミッションビジョン
第6回 ビジネスモデルの錬成 ②新規性、独創性
第7回 ビジネスモデルの錬成 ③優位性、競合分析
第8回 ビジネスモデルの錬成 ④実現方法、実行時期
第9回 第1チームと第2チームのプレゼンテーションとディスカッション(CVG審査対象項目の検討)
第10回 第3チームと第4チームのプレゼンテーションとディスカッション(CVG審査対象項目の検討)
第11回 第5チームと第6チームのプレゼンテーションとディスカッション(CVG審査対象項目の検討)
第12回 ビジネスモデルの錬成 ⑤市場性、市場規模予測
第13回 ビジネスモデルの錬成 ⑥原価計算、収支予測
第14回 ビジネスモデルの錬成 ⑦事業計画書作成
<夏季休業中>
夏合宿(2、3、4年合同) 3年生はビジネスコンテスト(CVGなど)の事業計画書の確認とフィードバック
<後期>ビジネスコンテストに向けた最終準備
第15回 特別講演(企業経営者・コンサルタント・ゼミOBなどによる講義)①マーケティングの実際
第16回 特別講演(企業経営者・コンサルタント・ゼミOBなどによる講義)②経営・消費データ分析
第17回 特別講演(企業経営者・コンサルタント・ゼミOBなどによる講義)③SDGs・サステナビリティ
第18回 第1チームと第2チームのファーストプレゼンテーションリハーサル
第19回 第3チームと第4チームのファーストプレゼンテーションリハーサル
第20回 第5チームと第6チームのファーストプレゼンテーションリハーサル
第21回 第1チームと第2チームの最終プレゼンテーションリハーサル
第22回 第3チームと第4チームの最終プレゼンテーションリハーサル
第23回 第5チームと第6チームの最終プレゼンテーションリハーサル
第24回 演習論文の書き方について
第25回 演習論文の作成①論文の構成
第26回 演習論文の作成②論文の形式
第27回 演習論文の第1次原稿確認
第28回 演習論文の第2次原稿確認
【演習3】(4年次)
○3年次までに仕上げた論文について、卒業後にどのように活かせるのかという観点からさらに改良を重ね、最終的には、チームとしての共同演習論文として作成。
<夏季休業中>
○夏合宿(2、3、4年合同) 2年生と3年生への指導
<後期>演習論文の作成
第1回 第1チームの演習論文プロットの確認
第2回 第2チームの演習論文プロットの確認
第3回 第3チームの演習論文プロットの確認
第4回 第4チームの演習論文プロットの確認
第5回 第5チームの演習論文プロットの確認
第6回 第6チームの演習論文プロットの確認
第7回 第1チームの論文添削指導
第8回 第2チームの論文添削指導
第9回 第3チームの論文添削指導
第10回 第4チームの論文添削指導
第11回 第5チームの論文添削指導
第12回 第6チームの論文添削指導
第13回 全チーム演習論文最終稿の確認
第14回 ゼミ活動の総括
<春季休業中>
○卒業合宿(4年生のみ) 演習論文の総括フィードバック
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)大会等への参加
・すべてのチームが学内外のビジネスコンテストや政策提案大会へ参加しています。
・学内プレゼン大会への参加は、履修者と相談のうえ判断しています。
・年度末の春合宿(2年生のみ)と夏合宿(2年生、3年生は原則として参加必須。4年生は自由参加)、懇親会など。
・チームのテーマによっては地域調査、ヒアリングなどのフィールドワークを随時実施します。
(2)サブゼミ
・各種大会への参加準備のため、2年次後半から3 年次では、チームミーティング(サブゼミ)が授業時間以外に自主的に開催されます。それぞれ部活やバイトなどで忙しいでしょうが、お互いに調整してできる限り参加してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業中の参画度、チーム(サブゼミ)への貢献度、大会用パワーポイントのプレゼンテーション、演習論文の進捗状況などのほか、ゼミ全体の企画・運営などゼミへの参加度合いも考慮して総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業時間内外において、「respon」を活用して、双方向の授業を実施します。
Excelでできる簡単な統計分析のほか、政府統計e-StatのWEB上でのAPI機能を利用して統計情報を整理したり、RESASを利用した地域分析をしたりします。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
①電通総研などのマーケティングプロジェクトの参加
②各自治体における人口推計作業
③総務省統計研究研修所における国ならびに地方公務員への人口統計分析の指導
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務におけるマーケティング施策や人口統計分析に基づいた、実践的なマーケティングや地域人口政策の指導をします。
テキスト・参考文献等
<テキスト>
シェルパ 『図解&事例で学ぶマーケティングの教科書』 マイナビ
<参考文献>
和田 光平『Excelで学ぶ人口統計学』オーム社
蛭川速『基本がわかる/実践できる マーケティングの基本教科書』日本能率協会マネジメントセンター
オリヴァー・ガスマン, カロリン・フランケンバーガー, ミハエラ・チック 『ビジネスモデル・ナビゲーター』翔泳社
その他特記事項
このゼミで学ぶ実践的なマーケティングには、特に高度な知識を要求しませんが、ゼミで積極的に学び、自ら成長しようという意欲のある人が望ましいでしょう。
参考URL
https://twitter.com/wadazemiii