シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 火5 | 商学部 | 寺本 高 | テラモト タカシ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-12XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では,企業のマーケティング・マネジャーに対してマーケティングリサーチを基にした新規マーケティング提案を行います。その提案力の背景となるマーケティングリサーチの一連のプロセス(仮説づくり,調査設計,実査,データ分析)の習得を前期に行います。本演習では,マーケティングリサーチのタイプとして,「二次データ(すでに市場に出回っているデータ)の活用」と「一次データ(自らが実査して集めるデータ)の活用」の2つのテーマを取り扱います。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
企業がマーケティングを行うためには,そのマーケット(市場)の実態についてリサーチを経て客観的に理解することが重要です。本演習では,マーケティングリサーチの一連のプロセスとそれを基にしたマーケティングの新規提案の実習を通じてマーケティング関連知識とリサーチスキルの習得を目指します。
到達目標
1.マーケティングデータの種類とその活用場面を理解できる
2.マーケティングリサーチの手順を理解できる
3.マーケティングデータを適切な手法を用いて分析することができる
4.分析結果を用いてロジカルなマーケティング提案ができる
授業計画と内容
1. 前半ガイダンス(本演習の前期・後期含めた進め方の説明)
2. マーケティング意思決定とリサーチ・デザイン
3. データの取得と整理
4. 質問紙の作成と測定尺度
5. 分析手法1:カイ二乗検定とt検定
6. 分析手法2:因子分析とクラスター分析
7. 分析手法3:重回帰分析
8. 分析手法4:一般化線形モデル
9. 二次データ活用1:分析テーマ検討
10. 二次データ活用2:分析テーマ発表
11. 二次データ活用3:基礎集計の検討
12. 二次データ活用4:分析結果の検討
13. 二次データ活用5:マーケティング提案の検討
14. 二次データ活用6:マーケティング提案の発表(最終発表)
15. 後半ガイダンス(協力企業から課題提案とディスカッション)
16. 一次データ活用1:リサーチテーマの検討
17. 一次データ活用2:リサーチテーマ発表
18. 一次データ活用3:リサーチ仮説の検討
19. 一次データ活用4:リサーチ仮説の発表
20. 一次データ活用5:調査設計の検討
21. 一次データ活用6:調査設計の発表
22. 一次データ活用7:中間発表会(協力企業への進捗発表と議論)
23. 一次データ活用8:データ収集(実査)
24. 一次データ活用9:基礎集計の検討
25. 一次データ活用10:分析結果の検討
26. 一次データ活用11:マーケティング提案の検討
27. 一次データ活用12:マーケティング提案の発表(最終発表)
28. 演習のレビューと総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ほぼ毎回,演習の進捗や成果に関する発表をしてもらうため,その準備が必要になることは留意しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の発表 50% ディスカッションへの参加 50% |
成績評価の方法・基準(備考)
「毎回の発表」とは,チームあるいは個人が進捗や成果に関する資料を準備の上発表することを意味します。
「ディスカッションへの参加」とは,他メンバーの発表に対して建設的な質問やコメントをすることを意味します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
チームや個人の発表の都度,教員から改善に向けたフィードバックをします
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
公益のシンクタンクにて,流通チャネル管理や小売マーケティングに関する研究およびコンサルティングの実行・管理業務を約10年間経験しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
本演習では,当時のコンサルティング活動で得た経験談などを支障のない範囲で事例の一部として交えながら解説をしていきます。
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しません。
参考書は以下3冊ですが,演習の進捗に応じて随時追加いたします。
1. 水野誠,マーケティングは進化する : クリエイティブなMarket+ingの発想 改訂第2版,同文舘出版,2022年,ISBN: 9784495646622
2. 照井伸彦・佐藤忠彦,現代マーケティング・リサーチ,有斐閣,2013年,ISBN: 9784641164161
3. 小宮あすか・布井雅人,Excelで今すぐはじめる心理統計,講談社,2018年,ISBN: 9784061548121
その他特記事項
授業計画は進捗状況に応じて変更する場合があります。その際には,その旨を授業中にアナウンスします。
協力企業に関する参考情報:2023年度には株式会社ロッテ営業戦略部に参画いただき,受講者は「大学生が買いたくなる菓子のプロモーション戦略」について提案しました。(2024年度は開講していません)
【ソフトウェアの利用】
演習内でのデータ分析用ソフトとしてエクセル統計を中心に使いますが,受講者各自で使いやすいものを使ってもらって結構です。ちなみに過去に使用されているソフトは,エクセル統計のほか,SPSS,Rです。
[募集人数〕
15名程度
[募集方法〕
〇志望動機(エントリー時にC plusで入力)
〇面接試験(Webex等を使用したオンライン面接)
[国外実態調査〕
実施しない