科目ナンバー

CM-EO2-01XL

履修条件・関連科目等

事前登録科目です。
履修希望者が定員を超過した場合は、抽選にて履修者を決めます。日程等の詳細を授業時間割で確認してください。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語（その他の言語）

授業の概要

経済学は、市場経済の原理を解明し、その原理にもとづいて、様々な政策的課題に対処しようとする学問です。近代経済学は、これを2つのアプローチで行なっていて、1つをミクロ経済学、もう1つをマクロ経済学といいます。ミクロ経済学は、市場経済を構成する個々の市場に焦点をあて、その基本的な性質を明らかにしながら、市場経済の利点と問題点を探ろうとするものです。すなわち、需要と供給の法則、消費者や企業の経済行動、市場メカニズムの意義と限界などが、その中心的課題になります。また、市場とともに経済の営みを支える経済制度や経済行動についても、ミクロ経済学的な分析が行なわれています。この講義では、ミクロ経済学の最も基礎的な概念と理論について詳しくお話します。そして、ミクロ経済学の知識が、どのようなかたちで、現実の政策問題へ応用できるかを、競争政策や環境政策などを例にお話しようと思います。さらに、経済学の理解を深めるうえで、経済学の歴史や思想についての知識は不可欠です。この講義では、できるだけそうした論点にも話題を広げて、多面的な解説ができるよう心がけたいと思います。

科目目的

この科目は、カリキュラム上の商学部スタンダード科目・全学科必修科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生が経済学に対する認識を深めるとともに、学部設置科目の履修に必要な基礎的な知識を習得することを目的としています。

到達目標

ミクロ経済学の基礎理論を習得する。

授業計画と内容

１．ミクロ経済学とは何か
２．消費者均衡の理論(1) －効用価値論の基礎－
３．消費者均衡の理論(2）－ 需要曲線はなぜ右下がりなのか－
４．経済学と微分法
５. 生産者均衡の理論(1）－費用理論の基礎－
６．生産者均衡の理論（2）－供給曲線はなぜ右上がりなのか－
７．市場均衡の理論－完全競争と効率性－
８．余剰分析とその応用－市場の失敗と政策介入－
９．弾力性とその応用
１０．不完全競争の理論－独占理論とゲーム理論－
１１．無差別曲線分析(1)－序数的効用理論への発展ー
１２．無差別曲線分析(2)－再び、なぜ需要曲線は右下がりなのかー
１３．無差別曲線分析(3)－所得効果と代替効果ー
１４．無差別曲線分析(4)－効率と公平ー

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと／その他

授業時間外の学修の内容（その他の内容等）

講義の中でも、教科書の「確認問題」等に取り組む時間を設けますが、講義を終えた時点で、今一度、教科書の該当ページについて復習をしてください。また、各章の「練習問題」にかならず取り組んでください。

授業時間外の学修に必要な時間数／週

・毎週１回の授業が半期（前期または後期）または通年で完結するもの。１週間あたり４時間の学修を基本とします。
・毎週２回の授業が半期（前期または後期）で完結するもの。１週間あたり８時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

成績評価の方法・基準（備考）

成績評価の方法について、期末試験と平常点の評価割合は、期末試験の実施方法等により、変更になる場合があります。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける／その他

課題や試験のフィードバック方法（その他の内容等）

授業内容に関する質問については、メールでも個別に受け付けます。

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容（その他の内容等）

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法（その他の内容等）

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

教科書： 井上義朗『読む ミクロ経済学』（新世社、2016年）
参考書： J.E.スティグリッツ『ミクロ経済学（第４版）』（東洋経済新報社、2013年）
　　　　 N.G.マンキュー『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』（第４版）（東洋経済新報社、2019年）
　　　　 伊藤元重『ミクロ経済学（第3版）』（日本評論社、2018年）
　　　　 井上義朗『コア・テキスト経済学史』（新世社、2004年）

その他特記事項

ソフトウェアの利用なし

参考URL