シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会階層論/社会階層 | 2024 | 後期 | 木5 | 文学部 | 高見 具広 | タカミ トモヒロ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SC2-K316
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
社会階層論の内容を講義します。現代でも、様々な格差や不平等があり、人々の関心を引きつけています。では、社会には実際どのような格差があり、なぜ問題なのでしょうか。社会学は伝統的に、社会を階層構造の観点から扱い、格差・不平等を議論してきました。本講義では、経済的格差、職業階層、世代間移動、ジェンダー格差、出身階層と学歴形成といった、社会階層論の主要なトピックを扱うことで、社会階層論の理論と実際について深く理解することを目指します。
科目目的
社会階層論の視点から、現代日本の社会状況や問題点について理解し、問題意識を深めること。
到達目標
社会に存在する様々な格差や不平等について、その背景・原因を含めて他者に説明できるようになること。また、格差・不平等に関する社会の課題を、社会階層論の観点から深く理解し、解決する方策を自ら提案できるようになること。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 経済的格差と貧困
第3回 正規/非正規雇用と賃金格差
第4回 職業階層
第5回 世代間移動
第6回 職業キャリアにおける男女格差
第7回 ライフコース・ライフスタイルの多様性と格差
第8回 学歴社会を考える
第9回 出身階層による学歴格差
第10回 能力主義社会における環境要因
第11回 地域間格差
第12回 社会意識から階層構造を考える
第13回 追加的論点
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業レジュメをもとに復習を行うほか、授業時間内に紹介する文献やデータについて、可能な限り各自でも学習してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 学修内容をふまえ、自らの思索が論理的・説得的に書かれているかを評価します。 |
平常点 | 40 | 対面授業におけるコメントペーパーの提出状況と内容から評価します。(提出状況が極端に悪い場合は、単位を与えないので注意すること) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)において、国の労働政策に関わる調査研究に携わっている。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
JILPTで携わっている調査研究では、社会の格差・不平等に関わるテーマを多く扱っている。例えば、働き方の格差、ジェンダー格差、地域間格差などがある。こうした調査研究について、講義中に積極的に紹介したい。
テキスト・参考文献等
特定の教科書は指定せず、レジュメをもとに進めます。
なお、社会階層論の全体像を理解するのに適した書籍として、以下の文献を薦めます。
平沢和司(2021)『格差の社会学入門 [第2版] ―学歴と階層から考える』北海道大学出版会.
原純輔・盛山和夫(1999)『社会階層―豊かさの中の不平等』東京大学出版会.
その他特記事項
社会階層論が扱う格差・不平等は、近年ますます重要性を増しているテーマであり、難しい課題も多いですが、意欲ある受講生を歓迎したい。