シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会倫理学 | 2025 | 後期 | 他 | 総合政策学部 | 横山 陸 | ヨコヤマ リク | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-PE2-0002
履修条件・関連科目等
講義「入門・社会倫理学」の知識を前提とします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、社会倫理に関するさまざまな理論を学びます。講義の前半(第01〜09回)では、現代の政治、法、経済のシステムに大きな影響を与えた社会倫理の古典理論を学びます。講義の後半(第10〜14回)では、現代の社会倫理の諸理論を取り上げて、「貧困」「女性」「障がい」に関わる社会問題を考えます。
科目目的
社会倫理学の基本的な考え方を理解し、総合政策学部の理念である「政策と文化の融合」に基づいて、社会倫理学の観点から現代社会のさまざまな問題を批判的(=論理的)に分析し、その背景にある社会の理念や規範を問い直す力の習得を目指します。
到達目標
(1)社会倫理学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できる。
(2)それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できる。
授業計画と内容
※参加者の人数や関心・理解度に応じて、内容や進捗度は変更する場合もあります。
●古典理論と社会の仕組み
第01回 イントロ:社会の成立について考える(ホッブスの社会契約論)
第02回 「所有」と「抵抗」の権利?(ロックの社会契約論)
第03回 社会の「不平等」について考える(ルソーの社会契約論)
第04回 「ぜいたくは敵」なのか?(スミスの国富論)
第05回 「怒り」と「共感」から社会を考える(スミスの道徳哲学)
第06回 経済と道徳の関係(カントの義務論)
第07回 競争の「自由」か?公共の「自由」か?(ヘーゲルの共同体論)
第08回 「幸福」の社会政策(ベンタム&ミルの功利主義)
第09回 「幸福」を科学できるか?(厚生経済学と選好功利主義)
●現代理論と「貧困」「女性」「障がい」
第10回 貧困に対する援助は義務なのか?(シンガーの功利主義&オニールの義務論)
第11回 「フェア」な社会を構想する(ロールズの正義論)
第12回 国際的な貧困と開発の問題(センの潜在能力論)
第13回 必要なのは「フェア」なのか?「ケア」なのか?(ギリガンとノディングズのケア倫理)
第14回 「ケア」と公共政策(キティのケアの政治論&ヌスバウムの潜在能力論)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 社会倫理学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できるどうか、また、それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できるかどうか、を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の講義視聴後にリアクション・ペーパー(以下RPと言います)を提出してください。RPの提出期限は講義コンテンツの配信から2週間程度とします。RPの提出回数が講義回数の3分の2を満たない者についてはF(またはE)判定(不可)とします。
RPに関して以下の行為を禁止します。禁止行為が発見された場合、それが1回であっても成績評価の対象から除外されることがありますので気をつけて下さい。
・生成AIを利用してRPを作成すること
・RPの一部または全部を、インターネットサイトや書籍などからコピーまたは無断引用すること
・RPの一部または全部を、他人に作成させること
・講義を通常速度(1.0倍速)で最後まで視聴せず、RPを作成・提出すること
・自分のアカウントを使用せず(他人のアカウントを使用して)講義を視聴し、RPを作成・提出すること
・以上の点が疑われる場合に、科目担当教員からの指示・指導にすぐに応じないこと
*生成AIの無断使用やインタネーット・書籍などからの無断引用は「剽窃」行為と見なされる恐れがあります。他人のアカウントを利用してmanabaやgoogleドライブにアクセスし講義動画を視聴することも、個人情報の不正使用と見なされる恐れがあります。いずれも「不正行為」として学則などに基づき処分の対象となる恐れがありますので、絶対に止めて下さい。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
リアクション・ペーパーと、それに対する全体に向けたフィードバック(総評)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(教科書)は使用しません。参考文献については、講義内で適宜、紹介します。
その他特記事項
社会倫理の諸理論は実験や統計に基づいた「実証科学」ではありません。また、現実の問題への解決策を具体的に示すものでもありません。むしろ現実の問題の背景にある概念や理念を問い直して、これまでにない視点(物の見方・考え方)を示そうとするものです。
「物の見方・考え方の視野を広げる」ことは、複眼的な視点から社会問題の解決策を立案する「総合政策」の理念に欠かせないものです。それは(昔ながらの言い方をすれば)「教養」であり、(最近の言い方をすれば)「リテラシー」ということになるでしょう。「視野を広げる」ためには、抽象的な議論が必要となります。
また、自分のもっている道徳観・宗教観・価値観を相対化する必要もあります。たんに「抽象的だから意味がない」、あるいは、自分の道徳観・宗教観・価値観と違うから「自分はそう思わない」で終わりではなく、新たな視点から物事を考えようとする姿勢が求められます。なお、講義および教員の姿勢は、民主主義の基本である個人の自由と人権の尊重、および中央大学のダイバシティ宣言を前提としています。