シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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刑法各論 | 2025 | 秋学期複数 | 火1,木4 | 法学部 | 谷井 悟司 | タニイ サトシ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-CR2-002L,JU-CR3-002L
履修条件・関連科目等
形式的な履修条件は指定しない。ただし、「刑法各論」は「刑法総論」と車の両輪のような関係にあることから、刑法学の全体像をとらえるためにも、可能であれば「刑法総論」の履修も検討してもらいたい(もちろん、別の担当教員によるものを履修することも、大いに歓迎である。用意されている選択肢は、最大限に活用してほしい)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
刑法各論とは、主として刑法の各則部分(第二編 罪)を対象とする法解釈学であり、各犯罪の具体的な内容と成立要件の解明を目的とするものである。
そこで、本講義では、個別の犯罪の具体的内容や成立要件をめぐる議論(例えば、保護法益や各構成要件要素の意味内容、犯罪相互の関連性など)を取り扱う。
もっとも、(刑法総論ほどではないと思われるものの)刑法各論で扱う内容も抽象的なものが多くなりかねないことから、受講生の理解を促し、更なる主体的な学習へと繋げるためにも、関連する具体的な事例を挙げながら解説するとともに、担当教員から発問し、受講生に発言を求めたり、リアクションペーパーを提出する機会を設けたりして、可能な限り双方向的な形で講義を進めていく。
なお、本講義では、教科書などでの一般的な順序とは異なり、財産に対する罪(財産犯)を先に取り上げるが、これは、同罪から学習することによって、保護法益や犯罪相互の関連性から考えるという刑法各論の思考方法をより実感しやすくなると思われることによるものである。また、主要な犯罪類型を網羅的に取り上げるというよりは、解釈論上とくに重要と思われる犯罪類型について(やや思い切った)傾斜をつけて講ずることを意図している。
科目目的
本科目は、法律学科および政治学科の専門教育科目のうち、基幹科目ないし基本科目として位置づけられていることから、刑法各論の基礎的な知識の修得と、基盤となる思考方法の体得を主たる目的としつつも、これに加えて、刑法各論という実定法分野の1つを素材として、①論理的思考力、②問題発見・解決能力、③説得能力といった、法律学の枠にとらわれない普遍的な能力を涵養することをも目的とする。
到達目標
本科目では、以下の3点を到達目標に位置づける。
①個別の犯罪に関する基本的な事項を理解する。
②各犯罪の具体的な内容と成立要件について、保護法益や犯罪相互の関連性といった観点から説明することができる。
③具体的な事実関係における犯罪の成否について、そこに含まれる刑法各論に関わる問題点を発見・分析・解決することを通じて、自ら判断・説明することができる。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.刑法各論の「思考の型」――個別の犯罪類型の具体化に必要となる視点を獲得する
3.財産に対する罪(1) 財産犯総論
4.財産に対する罪(2) 窃盗罪①(基礎編)
5.財産に対する罪(3) 窃盗罪②(発展編)
6.財産に対する罪(4) 強盗罪①(基礎編)
7.財産に対する罪(5) 強盗罪②(続・基礎編):強盗利得罪を中心に
8.財産に対する罪(6) 強盗罪③(発展編):事後強盗罪・強盗致死傷罪を中心に
9.財産に対する罪(7) 詐欺罪①(基礎編)
10.財産に対する罪(8) 詐欺罪②(発展編):欺罔行為、交付・処分行為に関する重要問題
11.財産に対する罪(9) 詐欺罪③(続・発展編):財産的損害に関する重要問題
12.財産に対する罪(10) 詐欺罪④(応用編):キセル乗車、クレジットカード詐欺等
13.財産に対する罪(11) 詐欺罪⑤(続・応用編)、恐喝罪
14.財産に対する罪(12) 横領罪
15.財産に対する罪(13) 背任罪
16.振り返りとしての「理論の実践」――事例問題へのアプローチを考える
17.生命・身体に対する罪(1) 殺人罪
18.生命・身体に対する罪(2) 暴行罪・傷害罪
19.生命・身体に対する罪(3) 堕胎罪・遺棄罪
20.自由に対する罪 脅迫罪・強要罪、住居侵入罪
21.名誉に対する罪
22.信用・業務に対する罪
23.公共の安全に対する罪(1) 放火罪①(基礎編)
24.公共の安全に対する罪(2) 放火罪②(発展編)
25.公共の信用に対する罪(1) 文書偽造罪①(基礎編)
26.公共の信用に対する罪(2) 文書偽造罪②(発展編)
27.国家の作用に対する罪(1) 公務執行妨害罪
28.国家の作用に対する罪(2) 賄賂罪
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:上記の授業計画を参考に、手持ちの教科書・参考書などの対応する箇所を一読しておくこと(ただし、すべてを理解する必要はない、むしろ、分からない点や疑問点を自分なりに見つけ、講義に臨むことが重要である)。
復習:講義での説明を受けてもなお残った疑問点などについて、教科書・参考書などの対応する箇所を読み返して、自分なりに理解することを再度試みること(それでも分からない場合には、オフィスアワーなどを利用して、担当教員に質問してほしい)。
※任意提出のレポート課題について
成績評価における加点事由として扱い、あくまで提出は任意のものであるが、自身の理解度を確認するためにも、可能な範囲で積極的に取り組んでほしい。詳細は授業中に指示する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 上記到達目標がどの程度達成されているかを基準に評価を行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
なお、任意提出のレポート課題については、最大で10点の加点事由として扱う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
「任意提出レポート課題」については、オフィスアワー等において質問対応・講評することを、「期末試験」については、試験講評会を実施することを、それぞれ予定している。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・参考文献いずれも、とくに指定しないが(これに代えて、各回、講義用レジュメを使用する)、六法は必須である。定評のあるものから自分の使いやすいものを選び、授業に毎回持参すること。
また、定評のある教科書(体系書ないし基本書と呼ばれるもの)と判例〔解説〕集(いわゆる判例百選など)をそれぞれ、手元に置いておくことを強く推奨する。すでに購入している、あるいは、利用しているものがあるという場合には、(それが自分に合うものであれば、)そちらを活用することでかまわない。これから購入を検討している場合には、初回講義時に、いくつか候補となりうるものを紹介する予定であるため、テキスト選びの参考にしてほしい。
その他特記事項
■授業の工夫■この科目では、受講生の理解を促し、更なる主体的な学習へと繋げるためにも、関連する具体的な事例を挙げながら解説するとともに、担当教員から発問し、受講生に発言を求めたり、リアクションペーパーを提出する機会を設けたりして、可能な限り双方向的な形で講義を進めていく。