シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(地方財政論) | 2025 | 後期 | 木1 | 総合政策学部 | 福重 元嗣 | フクシゲ モトツグ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AE3-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
地方財政論の最も重要な考え方である、ティブーによる足による投票とは何かを最初に説明し、続いて中央政府と地方政府の関係について説明を行う。
この基本的な考え方を理解した上で、地方財政における課税や収入をどのように考えるのか、地方交付税や国庫支出金という制度がなぜ存在するのかについて説明する。
次に地方財政における支出にはどのようなものが考えられるのか、主要な項目である、国の業務の委託、地方政府が供給する公共財、地方政府が経営する公共団体について説明を行う。地方政府による価値財の供給や社会的パターナリズムをどう考えるかについても解説する。さらには、ニューパブリック・マネジメントと呼ばれる考え方とその手法について解説する。
以上の考え方を理解したうえで、わが国地方財政の歴史について、世界の他の国と比較を通して国と地方政府との関係を含め最近までの流れについて説明し、これまでに生じた問題、現状の課題について理解し、その解決方法について考える。
最後に、知事や市長に求められる地域振興について、これまでの理論的な考え方からどのように考えるべきなのかについて検討する。
科目目的
財政が国と地方に分かれている理由、地方自治体が行っている様々な施策について、その必要性を理解すること。地方交付税と地方税の仕組みを理解し、存在理由を知る。
到達目標
身近な存在である地方自治体が、その財政を使ってどのようなことを行っているのかを理解すること。その政策や施策の財源となっている地方税や地方交付税、国庫支出金という国と地方の財政関係の仕組みを理解することを第1の目標とする。更には、なぜ財政が国と諜報に分かれているのか、地方政府の存在意義と地方公共財の理論や租税競争といった理論が示唆する地方財政にかかわる問題点について理解する。
授業計画と内容
第1回 足による投票と地方政府
ティブーによる足による投票とは何かを理解し、地方政府のおかれている状況を考える
第2回 中央政府と地方政府
中央政府と地方政府が別々に存在している理由を考えて、地方財政の必要性を考える
第3回 地方財政の収入の考え方
地方財政における収入をどのように考えるのか、税金の取り方や、施設の使用料金等を考える。
第4回 地方交付税と国庫支出金
地方交付税や国庫支出金という制度がなぜ存在するのか?地方交付税の役割と国庫支出金の役割について理解する。
第5回 地方税の種類
地方税にはどのようなものが存在し、これまでに習った事柄と個々の地方税の特徴について理解する。
第6回 地方財政の支出
地方財政のおける支出にはどのようなものが考えられるのか、国と地方の関係からその内容を考える。
第7回 国の業務の委託という仕事
国からの業務の委託とはなぜあるのか考える。またのその業務の占める大きさは問題ではないのか、3割自治という言葉の意味を知る。
第8回 地方財政と公共財
地方政府が供給する公共財について、国の提供する公共財とどのように違うのか、その考え方を理解する。
第9回 地方公共団体の経営
地方政府が経営する公共団体とはどのようなものが存在し、その経営についてどのように考えるべきかについて考える。
第10回 公共投資と地方財政
地方政府が行う公共投資はどのようなものがあり、国と地方政府の役割分担について理解する。
第11回 NPMという考え方
地方自治体や地方公共団体の経営に関して、NPM(ニュー・パブリック・マネジメント)という考え方について理解する。
第12回 地方財政の歴史
わが国の地方財政の歴史について、国と地方政府との関係を含め最近までの流れについて理解する。
第13回 地方財政の現状と改革
地方財政に関連して、これまでに生じた問題、現状の課題について理解し、その解決方法について考える。
第14回 地域振興と地方財政
知事や市長に求められる地域振興について、これまでの理論的な考え方からどのように考えるべきなのかについて検討する。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の講義の復習
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 到達度を確認する試験成績を基準とする。 |
平常点 | 30 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度)の状況を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
成績評価の方法については変更の可能性がある。詳細はmanabaのコースニュース等で周知する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書はとくに指定しない。
その他特記事項
基本的には経済学の基礎知識は前提としないが、ミクロ経済学の基礎的な知識があるとより理解が進むと考えます。