シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎マクロ経済学 | 2025 | 前期複数 | 火2,金4 | 経済学部 | 吉田 博之 | ヨシダ ヒロユキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TE1-01XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
マクロ経済学は、国民所得・物価・失業率などのように1国経済全体を対象にした「集計概念」を用いて経済全体のパフォーマンスを理論的に分析する学問です。「基礎マクロ経済学」ではこのようなマクロ経済学の基礎を解説します。
科目目的
国民所得に関する決定理論など、マクロ経済学の基礎理論を理解する。
到達目標
失業、インフレ、経済不況など現実経済が抱える諸問題に対して、金融・財政政策などの経済政策の有効性を学習することを目標にする。
授業計画と内容
第1回 はじめに: マクロ経済学とは何か?
第2回 GDPの決定(1) 有効需要の理論 ケインズによる短期分析
第3回 GDPの決定(2) ケインズ型消費関数 45度線分析
第4回 GDPの決定(3) 45度線分析 乗数効果
第5回 GDPの決定(4) 完全雇用国民所得の達成
第6回 国民経済計算(1) GDPの定義 フローに関する経済循環図
第7回 国民経済計算(2) ISバランス式
第8回 国民経済計算(3) 物価に関する指標
第9回 貨幣供給(1) 貨幣の機能 貨幣の定義
第10回 貨幣供給(2) ベース・マネーの定義 通貨乗数
第11回 貨幣需要(1) 所得動機 投機的動機
第12回 貨幣需要(2) 貨幣数量説 流動性選好説 流動性の罠
第13回 貨幣市場の均衡 資産市場のワルラス法則の成立
第14回 投資関数 投資の限界効率
第15回 IS-LM分析(1) 財市場の均衡 IS曲線のシフト
第16回 IS-LM分析(2) 貨幣市場の均衡 LM曲線のシフト
第17回 IS-LM分析(3) 財政政策と金融政策の効果
第18回 日本経済におけるマクロ的分析(1) 1950年−1980年代
第19回 日本経済におけるマクロ的分析(2) 1990年代−2020年代
第20回 国際マクロ経済学(1) 国際収支 外国為替制度
第21回 国際マクロ経済学(2) マンデル・フレミングモデル 理論的解説
第22回 国際マクロ経済学(3) マンデル・フレミングモデル 政策効果の解説
第23回 フィリップス曲線 統計的事実とその理論
第24回 AD – AS分析(1) モデルの導出
第25回 AD – AS分析(2) 物価の決定
第26回 経済成長(1) ソロー型経済成長モデル
第27回 経済成長(2) ハロッド型経済成長モデル
第28回 総括と理解度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、テキストの該当ページの予習・復習をきちんとすること。また、マクロ経済学の理解を深めるために、自主的に図書館などで関連文献を読むことを強く推奨します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 基本的内容を適切に理解できているか。 |
期末試験(到達度確認) | 60 | 基本的内容を適切に理解できているか。 |
平常点 | 10 | 授業中における発言と質問など積極的な授業参画態度を大きく評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
中間試験・期末試験・平常点によって成績を評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 中谷・下井・塚田「入門マクロ経済学」日本評論社
参考文献: 浅田統一郎「マクロ経済学基礎講義」中央経済社 (テキストの理解を深めるときに、参考文献を随時参照してください)
その他特記事項
<関連科目> 基礎ミクロ経済学、中級マクロ経済学、公共経済学、財政学、金融論、国際経済学、
労働経済学などの近代経済学関連の各科目
『ミクロ経済学・マクロ経済学より構成される近代経済学は、緻密な論理構造をもち、現実の複雑多様な経済問題に対応する為の基礎原理を提供するものです。マクロ経済学はきわめて実践的な理論体系を有しており、上記関連科目を含む多くの応用分野における理論的支柱の一つであり、近代経済学を勉強する上で、ミクロ経済学と同様に、重要な基礎科目です。マクロ経済学の理論体系を理解し、現実の経済問題への応用力をつけるには、その内容を系統的に学ぶことが必要です。その為には授業への継続的な出席、真摯な態度での聴講および不断の学習が不可欠です。』
参考URL
特になし