中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:【通教 オンデマンド】刑法各論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
【通教 オンデマンド】刑法各論 2025 その他 1~4期 通信教育課程 曲田 統 2年次配当 4

科目ナンバー

JD-CR2-103L

履修条件・関連科目等

履修条件:通信教育課程の学生対象

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

1.刑法各論の中心は、個々の条文の意義・射程を、解釈という手法を用いて、明らかにしていくところにある。したがって、本講座では、条文を一つ一つ取り上げていき、当該条文がどのような目的で存在するのか、その条文にはどのような特徴があるか、その条文を構成する文言はいかなる意味に解釈されるべきか、他の条文との関係性はどうか等について、複数の視点から検討を加えていく。
受講生の皆さんにおいては、これらの検討の過程において、様々な考え方、すなわち解釈がありうるということをまず知ることになるが、そこにとどまらず、そうした複数の解釈の中で最も合理的な解釈はどれかについて深く考えながら学習を進めてほしい。皆さんと共に、合理的な解釈を追究していくような時間にしたい。なお、各条文の合理的な解釈を探究するうえで、判例の理解は欠かせない。判例は、当該条文の運用の実際そのものであり、そこには現実的正義の観点がある。判例に関する解説も行うので、その意義・位置づけについてしっかり理解してほしい。
2.刑法各論における考察の対象としては、「個人の法益に対する罪」、「社会や公共の法益に対する罪」、「国家の法益に対する罪」があるが、この内、本講座では、時間の関係上、「個人の法益に対する罪」について圧倒的に多くの時間を費やすことになる。ただそれでも時間に限りがあるため、どの罪の解説についても平等に時間を割くというのではなく、重要問題に多くの時間を割いて詳説するというメリハリのある進行を心がける。刑法の背後にある精神も理解しながら学びを深めていってほしい。
なお、刑法各論を学んでいく過程においては、しばしば、刑法総論の知識も必要となってくる。そのため、本講座では、必要に応じて総論の知識をも確認しながら進めていきたいと考えている。

科目目的

刑法典は総則と各則(罪)で構成されている。本講座は、このうちの各則(罪)に焦点を当てるものである。
各犯罪規定のねらい・特徴・意義・射程、各犯罪の成立要件・適用範囲などについて理解を深めてもらうこと、そして、問題となる行為がいかなる理由でどの罪に当たるのか(あるいは当たらないのか)に関して論理的に考え、説明することのできる力を身に付けてもらうことを目的とする。また同時に、判例・学説に関する検討を、刑法学の流儀に従って進めていくことのできる力を身に付けてもらうことも、本講座の目的である。

到達目標

主な到達目標は、次のとおりである。
1当該犯罪に当たるという判断を軽々に行うことは許されない。刑罰という最も峻厳な制裁を予定している法制度が刑法であるからである。このような意味で、当該犯罪に該当するか否かという判断は入念になされなければならない。当該犯罪に当たるとする際には十分な根拠が必須である。こうした点を十分に意識しつつ、各犯罪構成要件の意義・射程について論理的に分析検討・説明することのできる力を身に付ける。
2それぞれの罪の特性を理解し、相互の相違点や類似点を指摘・説明できるようになる。
3体系的思考を身につけ、理論的につじつまの合う解釈論を展開できるようになる(現実的妥当性への配慮も必要である)。

刑法学が有する社会に対する影響力を肌で感じ、社会的に極めて重要なことを勉強しているという確固たる意識を持つに至れば幸いである。そういう意識を持つに至った者は、必然的に、ひろく他の社会問題にも目を向けていくこととなろう。

授業計画と内容

具体的には、おもに以下の内容について共に考えていきたいと思っている。
第1 回:生命・身体に対する罪1
第2 回:生命・身体に対する罪2
第3 回:生命・身体に対する罪3
第4 回:生命・身体に対する罪4
第5 回:自由・私生活の平穏に対する罪1
第6 回:自由・私生活の平穏に対する罪2
第7 回:名誉に対する罪1
第8 回:名誉に対する罪2
第9 回:業務妨害罪
第10回:財産に対する罪1
第11回:財産に対する罪2
第12回:財産に対する罪3
第13回:社会法益に対する罪1
第14回:社会法益に対する罪2、その他
授業は、高いレベルを保ちつつも、具体的な話を機会あるごとに織りまぜ、なるべくわかりやすく進めていくつもりである。
※ 上記の授業計画はあくまで予定であり、適宜変更される可能性がある。特に、重要性の高い「個人法益に対する罪」については立ち入った解説が必要になるので、そこに格段に多くの時間を割くことになる。

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・刑法総論の理解は必須ではないが、これがあると学習を進めやすいであろう。
・学習方法にはいろいろあるが、その一つとして、テキストを一通りザッと読み、刑法各論の全体像をイメージし、その上で、個別の問題に立ち入って勉強していくという方法がある。おそらくこの方法が多くの方にとって良い効果をもたらすのではないかと思う。
なお、学ぶ過程においては、かならず、難しいと感じるときがくる。刑法学習が嫌になる瞬間でもある。しかし、それでもめげずに、入門書等の助けも借りながら、一歩一歩前に進んでいってほしい。その先にこそ、刑法を学ぶ「楽しみ」との出会いがある。どうか、早々にあきらめることだけはしないでほしい。
・講義を受ける際は、ノートにどんどんメモを取っていってほしい。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
その他 100 科目試験により最終評価する。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

【通信教育課程はなし】

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

【通信教育課程はなし】

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

【通信教育課程はなし】

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

■オンデマンド授業で使用する教材
教科書、六法(小型のものでよい)、レジュメ
只木誠他『刑法ポケット判例集 第2版』(2025年)弘文堂

■推薦図書
井田良『入門刑法学・各論』[第3版](2024年)有斐閣
佐伯・橋爪(編)『刑法判例百選 II 各論』[第8版](2020年)有斐閣

※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、通信授業(レポート学習)の教科書を指します。
各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0

その他特記事項

【通信教育課程はなし】

参考URL

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