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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:法学基礎演習A1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
法学基礎演習A1 2025 春学期 火4 法学部 井川 志郎 イカワ シロウ 1年次のみ 2

科目ナンバー

JU-AD1-005S

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 法学の基礎を養おうとした場合、皆さんは何から始めるでしょうか。いわゆる「六法」を読み始めますか?それとも、「法学入門」というタイトル(ないしは類似の名称)の本を読み始めますか?はたまた、「民法」なり「刑法」なり「憲法」なり、個別具体的な法領域の勉強から入りますか?
 私個人の経験からしますと、どのルートも挫折に至る可能性が高いです。もちろん、いずれ取り組むことが必須の事項ではありますが、まずこれらの勉強から始めてしまうと、(私のような凡人であれば)「よくわからない」・「つまらない」で終わってしまうでしょう。

 では、どうすればよいのでしょうか。詳しくは後掲(科目目的)をご覧いただきたいのですが、①≪社会課題を理解≫すること、②その≪解決に向けた情熱≫を抱くこと、そして、③当該課題について他者と議論するための≪知的コミュニケーション能力≫を身に着けることが、大学での法学学修プロセスを生き抜くためには有益と思われます。
 そこで本演習では、春学期の間はあえて「法学」らしいものに触れないで、身近な社会課題について勉強し、調査・報告し、議論します。具体的には、身近でイメージしやすく、しかし意外と問題を知らない、ジェンダーをめぐるテーマを取り扱いたいと思っています。

※秋学期には、実際に法律条文に触れる、判例を読む、実務の現場を訪ねるといった取組みをします。そうした学びが楽しいと思えるための素地を提供するのが、春学期の演習ということになります。

※なお、ジェンダーをめぐるテーマにも多様なものがありますが、担当教員の専門が労働法であるため、主に働く場でのジェンダー平等に焦点をあてます。

科目目的

 ある法規範の背景には、解決されるべき社会課題と、当該事項についての人々の規範意識があるはずです。これを理解せずに、法律条文からスタートしてものごとを考えようとすることは、社会にとって危険な態度です。また学習者(皆さん)の目線からすると、そうした学習は無味乾燥なものに感じられるでしょう。
 本演習では、ジェンダー論を素材にして、具体的にいかなる社会課題が存在し、それが何故・どのように解決されるべきなのかを考えます。そうした学習を通じて、社会課題を≪理解≫するだけでなく、その解決に向けた≪情熱≫を抱いてもらうことが、本演習の目的です。こうした理解と情熱こそが、当該社会課題にかかる法規範について分析を行うための基礎となるはずだからです。

 また、大学において専門的な勉強をするのは、まだはっきりした答えのない新しい問題を解決できる、知的能力を養うためです。知識によって現実社会の問題を解決するためには、自分なりの≪思考プロセス≫と、それを他人に正確かつ効率的に伝える≪表現力≫が必要です。加えて、社会は自分だけで成り立っているわけではありませんから、他人の考えを理解し(≪理解力≫)、自分の考えと異なる場合には何らかの調整を図らなければなりません(≪調整力≫)。
 本演習では、このうちまず≪表現力≫と≪理解力≫、つまり≪コミュニケーション能力≫を重点的に鍛えます。
※なお、「知的」コミュニケーション能力といえるためには、専門的な知識と技法を踏まえた≪思考プロセス≫と≪調整力≫が必要ですが、その獲得は秋学期に目指します。

到達目標

 ごく一部でもよいので、現代の法学に解決が求められている社会課題を理解し、また、その解決に関心を持てるようになることが、本演習の目標です。また、今後の大学での学修過程で求められるコミュニケーション能力を身に着けることも、本演習の目的です。

授業計画と内容

1.ガイダンス(目的と授業計画の確認、グループ分け、報告スケジュールの決定など)
2.輪読①(第1章 ジェンダーとの遭遇)
3.輪読②(第2章 「女」「男」とは誰のことか)
4.輪読③(第3章 性別という壁を乗り越える人々)
5.輪読④(第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける)
6.輪読⑤(第5章 「男なんだから、男らしくすべき」は論理じゃない)
7.輪読⑥(第11章 「女性差別は終わった」という残念な妄想)
8.輪読⑦(第12章 ワーク・ライフ・バランスを阻むものは何か)
9.レポート課題の提示、資料収集
10.グループワーク(中間発表、ピアレビュー)
11.個別中間発表、共同添削 A
12.個別中間発表、共同添削 B
13.個別中間発表、共同添削 C
14.レポート最終提出、振返り、今後の学習計画

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 100 報告内容および授業への参加状況(積極性等を含む)に基づき評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

第13回目の授業で提出してもらうことを予定しているレポートは、提出に至るまでのプロセスや、それを基にした授業での議論状況と合わせて、平常点の一部として評価します。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

加藤秀一『はじめてのジェンダー論』(有斐閣、2017) ISBN:978-4-641-15039-3

その他特記事項

■授業の工夫■
学生同士のやり取りで生まれる刺激や共感を大事にしていますので、グループワークやピアレビューを取り入れる予定です。

参考URL

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