シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 演習Ⅰ(財政学) | 2026 | 前期 | 月5 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 古市 将人 | フルイチ マサト | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-OM5-203S
履修条件・関連科目等
「財政学Ⅰ」を同時に履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、財政関連の研究論文を読み、実証分析を行うために必要な基礎的な能力を参加者が修得することを目指す。財政学に関連した文献について、参加者による輪読、ディスカッションを行う。また、計量分析、事例分析、制度分析などに関する実際の論文を用いた演習を実施する。演習Ⅰでは、参加者の問題関心を深めるとともに、財政学および実証分析に関する基本的な概念・方法の理解と習熟に重点を置く。
科目目的
近年の財政研究に関する基本的な理解を踏まえ、実証分析を行うための基本的な手法を履修者が修得することが本科目の目的である。
到達目標
履修者が、財政関連の研究論文や書籍を読み解けるようになること。文献サーベイを踏まえて、財政をテーマにした研究を行う基礎能力を身につけること。
授業計画と内容
※以下は予定。
第1回 ガイダンスと財政研究について
第2回 財政研究と制度研究について
第3回 財政研究とデータ分析について
第4回 財政研究と歴史研究について
第5回 納税をテーマにした文献輪読(増井良啓(2024)「準自発的コンプライアンスについて」増井良啓・渕圭吾・浅妻章如・吉村政穂・藤谷武史・神山弘行編『市場・国家と法―中里実先生古稀祝賀論文集』有斐閣)
第6回 税制に関する文献輪読(豊福実紀(2024)「「年収の壁」はどのように導入・維持されてきたか―政党に着目して」『日本労働研究雑誌』,No.769,pp.63–73)
第7回 高齢化と税制に関する文献輪読(八塩裕之(2023)「高齢化が個人住民税課税ベースに与える影響」『租税研究』第890号,pp.85–101)
第8回 地域と税制に関する文献輪読(佐藤洋(2022)「大都市圏郊外自治体における個人市民税の減少と人口・職業構成との関係―横浜市を事例として―」『経済地理学年報』第68巻第3号,pp.195–215)
第9回 研究計画検討
第10回 再分配政策に関する論文輪読
第11回 財政研究と国際比較の方法について
第12回 研究発表(1):リサーチクエスチョン
第13回 研究発表(2):先行研究のサーベイ
第14回 まとめ:リサーチクエスチョンと分析手法について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 60 | 演習内容の理解度を中心に評価します。 |
| 平常点 | 40 | 演習への参加と貢献を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
履修者の関心や状況などに応じて、各種のツールを活用します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しません。
第1回目に文献リストを配布します。また、文献探索・入手方法も解説します。
適宜、トピックと関連した論文を紹介します。
参考文献は以下の通りです。
・浅妻章如『ホームラン・ボールを拾って売ったら二回課税されるのか』中央経済社、2020年。ISBN 978-4502331718
・井手英策・倉地真太郎・佐藤滋・古市将人・村松怜・茂住政一郎『財政社会学とは何か 危機の学から分析の学へ』有斐閣、2022年。ISBN 978-4-641-16612-7
・小西砂千夫『地方財政学 機能・制度・歴史』有斐閣、2022年。ISBN 978-4-641-16594-6
・篠原正博編著『テキストブック租税論[改訂版] 』創成社、2025年。ISBN 978-4-7944-3260-5
・鶴田廣巳『グローバル時代の法人課税と金融課税』有斐閣、2023年。ISBN 978-4-641-16624-0
・宮本憲一・鶴田廣巳・諸富徹編『現代租税の理論と思想』有斐閣、2014年。ISBN 978-4-641-16424-6
また、再分配や社会保障の実証研究に関心のある人は、『経済セミナー』(日本評論社)の連載、安藤道人「社会保障のこれまでとこれから 福祉国家と実証経済学の視点」(2024年4・5月号から)を読むことをすすめます。