中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:国語科教育法3

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
国語科教育法3 2025 前期 火4 教職 金井 利浩 カナイ トシヒロ 3年次配当 2

科目ナンバー

QC-TC3-A203

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

中学校・高等学校の国語科教員として求められる資質・能力の内、授業力について自身の課題として持つことをねらいとする。そのために国語科教育の様々な指導理論等を理解し、方法論の視点から言葉の学びをどう引き出すか、ということを考える。学習材、教材にどのような学習課題を発見して、どのような方法で追究すると学びが生まれるのか、言葉の学び方とはどのようなものか、実践例の検討や模擬授業などを通して、「主体的・対話的で深い学び」(いわゆるアクティブ・ラーニング)の実現を目指した授業づくりを考えていく。そのうえで、国語科教員として求められる授業力にかかわる資質・能力とは何かを考え自分自身の課題を持つ。

科目目的

この科目は、教職課程において各教科の指導法に位置付けられており、当該教科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付けることを目的とします。

到達目標

学習者にとって「主体的・対話的で深い学び」が実現されるような授業改善を図るために、国語科の授業方法の様々な指導理論があることを理解し、自分自身の伸ばすべき国語教員としての資質・能力の課題を明確にすることができる。
(1) 国語科教育の指導理論などを理解し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた情報通信技術の活用を含む授業改善の課題を理解することができる。
(2) 国語科教育の理論や実践に学び、国語科の指導法のこれまでとこれからについて考え、どのような課題を解決して改善の方向に向かうかを考えることができる。

授業計画と内容

第1回:国語科の授業を構成する要素
国語科の授業の実際を振り返り、授業を構成する要素を分析的にとらえ、国語科の学習指導の意義について考え、この科目で探究すべき課題を明確にする。
第2回:国語学習環境整備と授業づくり
国語科の授業を支える学習環境として物的、人的に分析的に捉えることを通して、国語教室経営を行う国語教師の日常について考える。
第3回:国語科授業の過程と学びの深まり
学習者の学びの視点から授業をとらえ直し、どのような改善を図るべきなのかを考え、授業づくりを構想する。
第4回:発問・板書の役割と授業づくり
学びを促す装置としての発問や板書を理解し、情報通信技術や教具を活用する授業づくりを考える。
第5回:国語科学習指導案の工夫
国語科の授業を構想することを通して、学習指導案の様式とその役割を考える。
第6回:話すこと・聞くことの授業づくり
話すこと・聞くことの学習の模擬授業を通して、学習指導案の計画と学習者の学びがどのように関連していたかを考える。
第7回:書くことの授業づくり
生徒作品や文例を実際に推敲したり、批正したりすることを通して、実際の授業における評価と指導の実際について考える。
第8回:読むことの授業づくり①
読むことの学習の模擬授業を通して、思考力・判断力・表現力を培う指導のあり方について考え、授業についての認識を深める。
第9回:読むことの授業づくり②
読み比べや読書活動への発展などの単元開発を目指した模擬授業を通して、授業改善について考える。
第10回:古典の授業づくり
古典に親しむ授業づくりを構想することを通して、古典学習の目的について考える。
第11回:詩歌の授業づくり
詩歌の実践事例や模擬授業を通して、詩歌を味わうこととは何かを考える。
第12回:話し合い・交流活動とことばの学び
話し合いなどの交流によって深い学びを目指す授業づくりを通して、ことばの学びにおける対話の意義について考える。
第13回:創造活動とことばの学び
朗読劇や創造的な学習活動を通して国語学習を活性化する模擬授業を通して、どのような学びが生まれてきたかを考える。
第14回:主体的・対話的で深い学びを創り出す授業の工夫
国語科教育を方法論の観点から捉え直し、どのような問題点や課題があるのかを振り返ることを通して、国語の実践により深い関心や意欲を持つ。
定期試験

*進捗状況等によって、各回の順序を入れ替えることがある。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 40 適宜発出する課題や最終課題に対するレポートや学習指導案の内容と質の如何を基準とする。
平常点 30 出席状況のほか、毎時の振り返りシートの内容やグループワーク等への取組の姿勢なども評価の対象とする。
その他 30 随時提出してもらう学習指導案の内容や質の如何を基準とする。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

「授業づくり」の一環として、個々の教材に対する必要性や有用性を常に意識しながら、ICTの活用の要不要や適否それ自体を考察の対象にしていく。

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

中学校・高等学校での教職経験38年。国語科を担当。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

教職経験に基づいて、具体的事例を盛り込みながら、常に〈ことば/コトバ/言葉〉を意識した「国語教育」ならびに「国語科教育」について考えてゆく。

テキスト・参考文献等

【テキスト】
 特定のものは使用せず、必要に応じてレジュメや資料を配布する。

【参考文献・参考資料等】
 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)』東山書房 2017
 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』東洋館出版社 2017
 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』東山書房 2018
 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』東洋館出版社 2018
 全国大学国語教育学会『新たな時代の学びを創る 中学校・高等学校 国語科教育研究』東洋館出版社 2019
 町田守弘編著『実践 国語科教育法 第三版』学文社 2019

その他特記事項

個別の連絡、質問や相談は、manabaのコレクションで対応する。

参考URL

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