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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:特殊講義A(国際会計論)/国際会計論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
特殊講義A(国際会計論)/国際会計論 2025 春学期 土3,土4 国際経営学部 熊本 浩明 クマモト ヒロアキ 3・4年次配当 2

科目ナンバー

GM-IF9-ZLA1,GM-OM3-CE41

履修条件・関連科目等

国際会計論を履修するに当たっては、既に基礎的な簿記及び会計学の学修をある程度完了していることが望ましいです。

国際会計として主に国際財務報告基準(IFRS)、及び一部日本会計基準を取り扱うため、英語だけでなく一部日本語も解することが望ましいです。

授業で使用する言語

日本語/英語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

本講座では、国際財務報告基準(IFRS)を軸に、グローバルな財務報告・分析の世界に踏み込みます。単なる会計知識の習得にとどまらず、国際ビジネスの現場で即戦力となる実践的スキルの養成を目指します。

主な特徴:
- IFRSの基礎から応用まで、体系的に学習
- 世界的企業の財務諸表を用いた実践的分析
- 最新のビジネストレンドを会計の視点から考察
- IFRSと日本基準(J-GAAP)の比較による、多角的な視点の獲得
- グローバル視点での企業価値評価能力の開発

本講座では、理論と実務の両面からアプローチし、収益認識、リース会計、企業結合、無形資産、国際税務など、重要分野を網羅します。さらに、統合報告や非財務情報開示といった新たな潮流についても深く掘り下げます。

講義は原則として英語で行いますが、日本のビジネス環境を考慮し、重要な概念については日本語での解説も交えます。

講師は、大手監査法人での15年の経験を含む、20年以上の国際ビジネスキャリアを有しています。現在は、グローバル財務戦略のコンサルタントとして、実務に即した知見を提供いたします。

ディスカッションやプレゼンテーションを通じて、国際ビジネスの現場で求められる実践力を養成します。本講座を通じて、グローバルな視点を持つ会計・財務のプロフェッショナルとしての基盤を築き、国際舞台で活躍できる人材を目指しましょう。

科目目的

会計は、グローバル企業経営の共通言語です。これから国際社会に出てビジネスの世界で活躍し、経営に携わっていきたいと思う者にとっては、国際会計の基本的な理解を持つことは大きなアドバンテージです。

本講義では、学生が①ビジネスツールとしての国際会計についての基本的な理解を深め、②国際的な会計基準であるIFRSだけでなく日本会計基準(J-GAAP)をベースにした財務諸表の解釈や分析の仕方を学び、③実務的なビジネスシーンにおける財務諸表の開示事例を含め会計知識の使い方を習得することを目的とします。

到達目標

財務諸表を経営のための言語としてハイレベルで理解し、議論する能力の獲得を目標とします。

授業計画と内容

日程は、二週間おきに土曜日午前中に全7回を予定。それぞれの回で、実際の企業の財務諸表を見て解説を行う。各回の2コマ目は、レポート作成・提出、プレゼンとする。

① 4月12日 ハイブリッド(リアル+オンライン)
② 4月26日 ビデオ視聴 →7日以内視聴
③ 5月10日 ハイブリッド(リアル+オンライン)
④ 5月24日 ビデオ視聴 →7日以内視聴
⑤ 6月14日 ハイブリッド(リアル+オンライン)
⑥ 7月 5日 ビデオ視聴 →7日以内視聴
⑦ 7月19日 ハイブリッド(リアル+オンライン)


カバー領域は、以下の通り。

第1セッション:IFRS基礎・概要
講義1:グローバルビジネスの共通言語、IFRSの全体像を解き明かします。世界の主要企業の財務諸表を読み解く力を身につけ、国際的な投資家の視点を養います。
講義2:実際の日本企業のIFRS適用事例を分析。IFRS導入による劇的な変化と、経営戦略への影響を探ります。

第2セッション:収益認識
講義3:ビジネスの根幹である「収益」の認識方法を、最新のIFRS基準に基づいて学びます。複雑な取引も、5つのステップで明快に解決する方法を習得します。
講義4:業界別の収益認識事例を分析し、新基準が企業評価にもたらす影響を議論。財務アナリストの視点で企業の真の業績を見抜く力を養います。

第3セッション:リース会計
講義5:オフバランス取引の代表格、リースの会計処理が大きく変わります。新基準がもたらす財務諸表革命と、企業価値評価への影響を徹底解説します。
講義6:航空会社や小売業など、リース取引の多い企業の財務諸表を分析。新基準適用による経営指標の変化を予測し、投資判断力を磨きます。

第4セッション:企業結合
講義7:M&Aのアカウンティングを徹底解剖。巨額ののれんが生み出される仕組みと、その後の企業価値への影響を、実例を交えて学びます。
講義8:世界を震撼させた大型M&Aの会計処理を分析。クロスボーダー取引特有の課題と、のれんの減損が企業業績に与えるインパクトを考察します。

第5セッション:無形資産
講義9:デジタル時代の主役、無形資産の会計処理を学びます。研究開発費やブランド価値など、目に見えない資産が企業価値を左右する時代の会計を解説します。
講義10:ITや製薬など、無形資産が競争力の源泉となる業界の財務諸表を分析。将来の成長機会を財務情報から読み取る技術を磨きます。

第6セッション:国際税務
講義11:グローバル企業の税務戦略と会計処理の関係を解き明かします。BEPS対策など、国際課税ルールの最新動向とその影響を学びます。
講義12:世界的な議論を呼んだ多国籍企業の税務戦略を分析。適切な税務計画と会計処理が企業価値に与える影響を考察します。

第7セッション:統合報告・非財務情報の開示
講義13:財務情報だけでは語れない企業価値を伝える、統合報告の世界を探索します。ESG、TCFD、SASBなど、非財務情報開示の最新トレンドを学びます。
講義14:世界のベストプラクティス企業の統合報告書を比較分析。財務・非財務の両面から企業の持続可能性を評価する手法を習得します。

この講座を通じて、国際的に活躍できる会計プロフェッショナルとしての基礎を築き、グローバルな視点で企業価値を評価する力を養います。理論と実務の両面からIFRSを学ぶことで、変化の激しい国際ビジネス環境で即戦力となる人材を目指します。


授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

特に要求事項はありませんが、加点を希望する学生は課題を提出することを推奨します(∔20%まで)。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 50 授業内で行うレポートのレベル(量と質)は、3段階で評価され、累積されます。簡単なレポートは授業中または授業後に作成し、提出します。
平常点 50 各授業における参加、発言、質問のレベル(量と質)は3段階で評価され、累積的に評価されます。

成績評価の方法・基準(備考)

希望する学生は授業に関係するテーマを自分で決めてレポートを提出することにより追加点を得ることができるものとします(∔20%まで)。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

公認会計士。住友銀行(現三井住友銀行)での勤務経験の後、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)東京事務所、同香港事務所で会計士として、上場企業監査、国際財務報告基準(IFRS)導入、連結決算財務プロセス改善等の業務を含め約15年の経験を持つ。PwC香港では2004年~07年にかけて、日本企業の香港・中国進出案件を多数扱う。2011年に株式会社グローバルジャパンコンサルティングを設立し、日本企業の海外進出支援に取り組む。これまで400社以上の日本企業の海外事業展開を支援。

東京大学経済学部卒業。筑波大学MBA(国際経営修士課程修了)。

現在は、東京大学公共政策大学院、一橋大学MBAでも特別講義を担当。


【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

日米での会計実務並びに理論研究を踏まえて、国際会計に関する基礎的な知識やIFRSの考え方について講義するとともに、実践的な会計力を身につけられるように理論と実務を結び付ける講義を目指します。

テキスト・参考文献等

プレゼン資料を配布予定

その他特記事項

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