中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

テキストサイズ

  • 小
  • 中
  • 大
  • フリーワード検索
  • 条件指定検索
  • シラバスデータベース(学部・大学院)
  • ビジネススクール(MBA)
  • ビジネススクール(DBA)
  • 研究者情報データベース

ホーム > 講義詳細:民事法(情報不法行為法)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
民事法(情報不法行為法) 2025 前期 火3 国際情報学部 中島 美香 ナカシマ ミカ 2年次配当 2

科目ナンバー

GI-CI2-IL08

履修条件・関連科目等

特になし

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

不法行為制度を解説し、情報の取り扱いに関わる具体的論点を講義する。名誉毀損やプライバシー侵害等の人格権侵害は、オンラインであるか否かを問わず、民法上の不法行為として扱われる。また、ビッグデータやIoT、AIへと情報化が進展する現代では、交通事故や医療ミスの従来的解釈も変容を迫られるようになっており、不法行為制度自体の性質を見直すべき時代に入っている。本講義では、このような問題意識を踏まえ、民法第709条を中心とする日本の不法行為制度を解説し、情報の取扱いが問題となった不法行為の裁判例・事例を検討する。特に、民間シンクタンクでの実務経験に基づき、マスメディア・コンピュータ・インターネット・SNS等が関わる事例に重点を置く。また、アメリカやEU諸国など、社会の情報化水準が日本と匹敵する国の事例も取り上げることで、受講者の情報不法行為法に対する理解を深めることを目標とする。

科目目的

民法第709条を中心とする不法行為制度を理解した上で、情報の取扱いに関する事例を通じて情報不法行為法を理解することを目的とする。

到達目標

情報社会が抱える諸課題を検討し、その問題の解決策を提示する人材を養成することを目標とする。

授業計画と内容

第1回 : イントロダクション(ガイダンス、不法行為制度の意義)
第2回 : 一般の不法行為(故意・過失、責任能力)
第3回 : 一般の不法行為(権利侵害ないし違法性、違法性阻却事由)
第4回 : 一般の不法行為(損害の発生と因果関係の存否、賠償範囲の画定)
第5回 : 特殊の不法行為(監督者責任、使用者責任、工作物責任)
第6回 : 特殊の不法行為(運行供用者責任、製造物責任)
第7回 : 不法行為の効果(救済方法、損害賠償額の算定、損害賠償額の調整)
第8回 : 海外の不法行為制度(英米法、大陸法)
第9回 : 情報の取扱いに関する事例(名誉毀損)
第10回: 情報の取扱いに関する事例(プライバシー侵害)
第11回: 情報の取扱いに関する事例(プロバイダ責任制限法等)
第12回: 情報の取扱いに関する事例(自動運転、AI等)
第13回: 情報の取扱いに関する事例(アメリカ、EU)
第14回: 総括・まとめ(情報化社会と不法行為法の展望)

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業後にテキストとレジュメをよく読み、復習すること。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 70 設問に対する解答を評価する。
平常点 30 出席を確認する。レポート課題や小テストを行うこともある。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

BYODでmanabaを活用して授業を行う。

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

2010年2月〜2019年3月に株式会社情報通信総合研究所法制度研究部門の研究員として、情報通信やインターネット分野における実務を行う。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

これらの経験から得られた知見は、特に第9回〜第13回に関係する。たとえば、中島美香「デジタル・プラットフォームに対する削除請求に関する2つの最高裁の判断――グーグル決定とツイッター判決の削除基準 」国際情報学研究5号 2025年など。

テキスト・参考文献等

授業は、以下の形で行います。

1. manaba に掲載するレジュメを中心に授業を行う。
2. 復習としてテキストを読む。

【テキスト】
・藤岡康宏・磯村保・浦川道太郎・松本恒雄『民法Ⅳ−債権各論[第5版]』有斐閣Sシリーズ 2023年3月 ISBN 978-4-641-15956-3

※テキストは、新版が出ることがあるため、第1回ガイダンスで指示します。第1回ガイダンスの受講後に購入してください。

その他特記事項

-

参考URL

‐

検索結果に戻る

  • フリーワード検索
  • 条件指定検索

TOP

  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • 中央大学公式サイト
Copyright (c) Chuo University All Rights Reserved.