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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:専門演習Ⅰ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
専門演習Ⅰ 2025 前期 水5 総合政策学部 籠谷 公司 カゴタニ コウジ 2年次配当 2

科目ナンバー

PS-IF2-SM01

履修条件・関連科目等

国際関係理論I・IIを履修すること。計量政治学、調査研究デザインも履修すること。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

国際関係論の研究者たちは国家間の対立と協調の傾向を分析し、戦争をいかに回避して平和を維持するのか、という問いに答えるために研究を続けてきた。第二次世界大戦後、国家間の対立と協調は伝統的な安全保障分野だけでなく、国際政治経済の分野においても考察されるようになってきた。また、近年は現実主義や自由主義といった伝統的な理論の限界が指摘され、「相手の出方に対して自分はどう振舞うのか」という戦略的相互依存問題に焦点を当てる研究が盛んに行われるようになってきた。演習の目標は、戦略的選択アプローチによるミクロな視点で国際関係を捉えなおし4年時に卒業論文をまとめるための基礎を学ぶ。

演習では、『令和6年版 防衛白書』を輪読する。日本が直面している安全保障についての知識を共有できるように、履修者に報告ならびに議論を行ってもらう。

また、オンデマンド・ビデオ形式で分析手法の一つであるゲーム理論の基礎を勉強してもらう。数学は中学校の内容を理解できていれば何も問題ありません。講義は基本的に直感的な理解を促す説明の後に、数学による表現を教えるようにしている。数学に苦手意識のある人も、これを機会に苦手を克服して自信に繋がると良いと考えている。新しいことを学び、一緒に知的好奇心に刺激を与えてみませんか?

科目目的

当該科目の目的は、(1)日本の安全保障についての基礎知識を獲得すること、(2)国際関係論の理論研究で浸透してきたゲーム理論の基本を習得することにある。後者については、国際政治や国内政治において発生する出来事への応用例に触れることによって分析手法の有効性を理解してもらう。

到達目標

当該科目の到達目標は、(1)日本の安全保障政策の争点を理解し、問題点を吟味できるようになること、(2)国際政治ならびに国内政治で発生する出来事の因果関係を演繹的に分析できるセンスを培うことにある。

本学部の学位授与方針(ディプロマポリシー)のうち、「専門性に基づく複眼的思考能力」「コミュニケーション能力」「組織的行動能力」と特に関連している。

授業計画と内容

**演習による学習**
『令和6年版 防衛白書』を輪読します。
01 イントロダクション
02 pp. 39-54
03 pp. 55-104
04 pp. 105-144
05 pp. 145-174
06 pp. 175-201
07 pp. 203-253
08 pp. 255-317
09 pp. 318-355
10 pp. 356-425
11 pp. 427-464
12 pp. 465-493
13 pp. 494-526
14 学生の研究関心に関する報告

**オンデマンド講義による学習**
01 イントロダクション:モデルとは何か? 教科書 pp. 1-18.
02 展開型ゲーム(1):ゲームの木と部分ゲーム均衡, 教科書 pp. 172-198.
03 問題演習(1)解説
04 展開型ゲーム(2):文字式を用いた利得
05 問題演習(2)解説
06 問題演習(3)解説
07 戦略型ゲーム(1):戦略型ゲームと戦略の逐次消去, 教科書 pp. 19-58;モロー pp. 119-122
08 戦略型ゲーム(2):純粋戦略ナッシュ均衡, 教科書 pp. 59-95.
09 戦略型ゲーム(3):混合戦略ナッシュ均衡, 教科書 pp. 97-136.
10 問題演習(4)解説
11 問題演習(5)解説
12 繰り返しゲーム (1):繰り返し囚人のジレンマと協調, 教科書 pp. 215-258.
13 繰り返しゲーム(2):繰り返し囚人のジレンマの応用
14 問題演習(6)解説

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

教科書は該当箇所を事前に読んで分からない箇所を明確にすること。グループ別に助け合いながら課題に取り組んで、抽象的な概念の理解ならびに分析手法の応用を学ぶこと。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 50 毎週の報告の出来具合、議論への参加。
その他 50 ゲーム理論の課題

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

教科書:
防衛省『令和6年版 防衛白書』
浅古泰史・図斎大・森谷文利. 2023.『活かすゲーム理論』有斐閣.

参考書:
浅古泰史. 2018. 『ゲーム理論で考える政治学』有斐閣.
ジェイムズ・モロー. 2016.『政治学のためのゲーム理論』勁草書房.

その他特記事項

いかなる理由であれ、5回以上の演習を欠席した学生は不可とします。

参考URL

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